配車・運搬計画との連動
重機の配車や資材の運搬便を工程表とは別のExcelや手帳で管理していると、工程を動かした瞬間に手配とのずれが生まれます。この記事では、重機の搬入・撤去日の押さえ方、大型資材のリードタイムからの逆算、道路使用許可などの事前手続き、機械の取り合いの見える化までを、現場でそのまま使える手順として整理します。配車・運搬を工程表に載せたい現場監督・工務担当の方向けです。
1. 配車表と工程表が別々だと現場が止まる
重機の配車表は機材センター、資材の運搬便は購買、工程表は現場監督と、管理が分かれている会社は少なくありません。それぞれの表は正しくても、突き合わせが週一の会議だけだと、躯体の遅れが翌週のクレーン手配に反映されず、機械だけが先に着いて待機料が発生します。逆に生コン車を呼んだ日に型枠が仕上がっていない、という取り違えも起きます。防ぐ入口は単純で、工程表の上に「いつ何が現場に入るか」を同じ時間軸で並べることです。作業のバーと運搬・配車の予定が一枚に載っていれば、工程を動かした瞬間に手配のずれが目に見えます。
2. 重機の搬入・据付・撤去をマイルストーンで固定する
重機は「使う期間」ではなく「現場にある期間」で費用が決まるため、搬入日・据付完了日・撤去日の三点を工程表のマイルストーンとして固定するのが基本です。バックホウやラフターは回送車の手配と荷下ろし場所の確保が要るので、搬入は着工当日ではなく前日までに置き、仮設ヤードの確保を先行工程として明示します。組立を伴うタワークレーンや仮設エレベーターは、組立と検査に数日かかる前提で組みます。撤去を「終わり次第」で運用すると返却が締め日をまたぎやすいため、撤去も一つの工程として日付を持たせておきます。
3. 大型資材の運搬はリードタイムから逆算する
鉄骨やプレカット材、ユニットバス、外壁パネルといった大型資材は、発注から現場着まで数週間かかるものが珍しくありません。工程表には現場に届く納品日だけでなく、その手前に発注期限を置き、どちらもマイルストーンにしておくと安全です。運搬便は一日に何往復もできないため、大型車が入れる時間帯や道路幅、荷下ろしに使う重機の稼働日とセットで押さえます。搬入日を動かすときは、納品日を後ろへずらすだけでなく発注期限まで戻って間に合うかを確認する癖をつけると、決定漏れによる納期遅れを防ぎやすくなります。

4. 道路使用・特殊車両の許可は着工前の行として置く
幹線道路にレッカーを据えたり路上で荷下ろしをしたりする場合は、所轄警察署への道路使用許可が必要で、申請から交付までおおむね数日から一週間程度をみておくのが通例です。大型トレーラで制限のある経路を通るなら特殊車両通行許可も要り、経路や申請先によっては数週間かかることもあります。いずれも工事が始まってからでは間に合わないため、着工前の準備期間に申請の行を作り、申請日と交付予定日を工程表に置きます。所要日数は地域差が大きいので、初めての管轄では窓口に標準処理期間を確認したうえで、余裕を持った日付で組むのが現実的です。
5. レッカー・高所作業車の取り合いを見える化する
配車で最も揉めるのは、レッカーや高所作業車のように複数業者が使いたがる機械です。鉄骨屋が午前に使う予定のラフターを、設備屋が室外機の揚重で当てにしていたという取り合いは、工程表に機械の行がないと直前まで表面化しません。対策は、工種のバーとは別に「ラフター」「高所作業車」といった機械そのものの行を立て、稼働日を帯で示すことです。同じ日に二本の帯が重なっていれば、その時点で調整が要ると分かります。半日単位で分けたい場合は、行を午前・午後に分けるか、工程の備考に時間帯を書き込んでおくと現場での誤解が減ります。
6. コウテイで配車・運搬の予定を工程表に載せる
コウテイでは業種別テンプレートで工事の骨格を呼び出したあと、重機の稼働日や運搬便の行を足していく形で、配車計画を同じ表に載せられます。搬入日や撤去日はマイルストーンとして表示でき、躯体が遅れたときは作業のバーをドラッグで動かし、続けて重機と資材の行を合わせて引き直せます。先行工程を設定しておけば依存の矢印が引かれ、後続が先行より前に来る矛盾は警告として示されます。できた工程表はURLを送るだけでレンタル会社や運送業者にも見てもらえ、掲示にはA3横で印刷でき、長期の工事は自動でページが分割されます。既存の配車表がExcelにあればCSVで取り込めるので、まずは一現場から無料プランで試せます。
❓ よくある質問
Q. 配車表と工程表は分けて管理したほうがよいですか?
台数や車番まで管理する詳細な配車表は専用の帳票が向きますが、「どの日に何が現場へ入るか」は工程表側に持たせるのが実務的です。作業のバーと同じ画面に重機や運搬便の行があれば、工程を動かしたときに手配のずれがその場で見えます。詳細な配車表は別に持ちつつ、日付の正本は工程表に一本化する使い分けがおすすめです。
Q. 重機のレンタル期間に無駄を出さないコツはありますか?
搬入日と撤去日の両方を、日付として工程表に置くことです。「終わり次第返却」の運用だと返却が後ろへずれやすく、締め日をまたぐと余分な期間が乗ります。前後の工程が動いたら撤去日も一緒に引き直し、レンタル会社の締め日や回送車の手配可能日と突き合わせて確認すると、無駄が出にくくなります。
Q. 運送業者やレンタル会社に工程表を見せる方法は?
共有リンクを送れば、相手はアプリを入れずに最新の搬入・撤去予定を閲覧できます。現場事務所や詰所への掲示にはA3横印刷が使え、期間の長い工事は自動でページが分割されます。ただし工程は天候などで動く前提なので、確定した日と予定の日を区別して伝えると齟齬が減ります。
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