
工程表とは — 何を、いつ、どの順で行うかを1枚にしたもの
工程表は、工事を構成する作業(工程)を縦に、日付を横に取り、各工程が「いつからいつまで」行われるかを横棒で示した計画表です。棒の位置と長さを見れば、専門知識がなくても工事全体の流れと各工程の期間が読み取れます。建設現場では発注者・元請・協力会社・職人が同じ1枚を見て動くため、工程表は単なる社内資料ではなく、関係者の合意を形にした共有物という性格を持ちます。作成の目的は大きく3つで、①着工から引渡しまでの段取りを事前に検証する、②遅れが出たときに後続への影響を判断する、③関係者に予定を伝えて手配を促す、というものです。
形式は3つ — 現場に貼るならバーチャート
工程表の形式は主に3種類あります。バーチャート工程表は縦に工程・横に日付を取る最も一般的な形式で、作りやすく誰でも読めるため現場掲示に向きます。ガントチャートはバーチャートとほぼ同じ考え方で、進捗率の管理に強い形式です。ネットワーク工程表(アロー式)は作業の前後関係を矢印で厳密に示す形式で、どの工程が遅れると全体が延びるか(クリティカルパス)の分析に向きます。実務では、全体像の共有と現場掲示にバーチャート、重要工程の順序管理にネットワークを併用するのが一般的です。迷う場合はバーチャートから始めて構いません。
業種によって「気をつける工程」が違う
同じ工程表でも、業種が変われば注意すべき点は変わります。木造新築では上棟と雨仕舞いのタイミング、外装や外構では天候による中止日、解体では着工7日前までの法定届出、内装リフォームでは在宅工事の作業時間帯、電気・設備では他業種との取り合いと検査の日程が、それぞれ工期を左右する要因になります。つまり「工程表の作り方」は共通でも、「どこに余裕を置くか」は業種固有です。下の業種別ページでは、それぞれの標準的な工程の並びと、実際に遅れの原因になりやすい箇所をまとめています。
Excelでも作れるが、更新が続くと専用ツールが楽になる
Excelやスプレッドシートでも工程表は作れます。初期費用がかからず自由に組める反面、工程を1本追加するたびに行の挿入・日付のずれ・書式のコピーが発生し、印刷範囲や改ページもその都度調整することになります。またファイルをメールで配ると版が枝分かれし、現場が古い工程表を見ているという事故が起きます。更新頻度が高い現場ほど、バーをドラッグして直せて、URL1本で常に最新版を共有でき、A3横の印刷レイアウトが自動で整うクラウド型のほうが手間が減ります。既存のExcel工程表はCSVで取り込めるため、作り直す必要はありません。
現場で使う工程表はA3横で印刷する
事務所で作った工程表も、現場では紙で掲示されるのが実情です。日本の建設現場ではA3横が最も一般的なサイズで、工期が長い場合や工程数が多い場合はA2・A1を使うこともあります。紙にしたときに読めるかどうかは、日付の列幅・工程名の文字サイズ・土日祝の色分けで決まります。工期が長くページが分かれる場合は、2ページ目以降にも日付ヘッダーと工事名が入っているかを必ず確認してください。ここが抜けていると、貼り出したときに何日の欄なのか分からなくなります。
業種別の工程表ガイド(20業種)
各ページでは、その業種の標準的な工程の並び・典型的な工期・つまずきやすい箇所を、実務に沿ってまとめています。
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❓ よくある質問
Q. 工程表は無料で作れますか?
はい。コウテイの無料プランなら、登録もクレジットカードも不要でブラウザから工程表を作成し、A3印刷プレビューまで試せます。テンプレートから開始日を入れるだけで工程が並びます。ただし無料プランでは編集内容の保存が1件までで、共有リンクやCSV出力は有料プランの機能です。
Q. 工程表の作成に決まった様式はありますか?
法令で定められた統一様式はありません。ただし実務上は、工事名・工期(着工〜完成)・工程名・各工程の期間・発注者名・現場住所・作成者(自社名と連絡先)を記載するのが一般的です。公共工事では発注者ごとに指定様式がある場合があるため、事前に確認してください。
Q. 業種が複数にまたがる場合はどのページを見ればよいですか?
主たる工事の業種ページを起点にしてください。たとえば新築工事のうち電気だけを担当する場合は電気工事のページが、元請として全体を組む場合は工務店や建設業のページが近い内容になります。工程の並べ方は共通のため、業種ページで足りない部分は「工程表の作り方」のガイドで補えます。
Q. 工程表はどのくらいの頻度で更新すべきですか?
現場が動いている間は週1回の更新が目安です。加えて、天候による中止・材料の遅延・追加工事の発生といった工期に影響する事象が起きたときは、その都度反映して関係者に共有します。更新が滞ると現場が古い予定で動いてしまうため、更新のしやすさは工程表ツールを選ぶうえで重要な基準になります。
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