ガントチャート
ガントチャートとは、プロジェクトの各作業(タスク)を縦軸に、時間(日付)を横軸に取り、作業の開始日・終了日・期間を横棒(バー)で示す工程管理図です。1910年代に米国の技師ヘンリー・ガントが考案し、今日ではあらゆる業種の進捗管理・スケジュール管理で世界的に使われています。
バーチャート工程表
バーチャート工程表とは、縦軸に工程名、横軸に日付(時間)を配置し、各工程の期間を横棒(バー)で表す、日本の建設業で最も一般的な工程表形式です。ガントチャートの一種で、見やすさと現場掲示のしやすさに優れます。
工程表
工程表とは、工事やプロジェクトの作業(工程)を時系列に分解し、各工程の開始・終了・期間・順序・進捗を一覧できるように可視化した表です。建設業では工事全体の計画・管理・共有の基本ツールとして使われます。
マイルストーン
マイルストーンとは、工事やプロジェクト全体の中で「上棟」「中間検査」「引渡し」といった重要な節目を示す基準点のことです。所要期間を持たない一点(イベント)として工程表上に置かれ、日本の建設現場では◆印で表記されることが多く、計画の達成度を測る目印として使われます。
クリティカルパス
クリティカルパスとは、工程全体で最も所要期間が長く、遅れると完成日がそのまま後ろへずれる最重要の作業経路のことです。CPM(クリティカルパス法)で先行・後続の依存関係をたどって求め、重点管理すべき工程を明確にします。
依存関係
依存関係とは、工程どうしの順序の制約を指し、「基礎が終わらないと躯体に進めない」といった前後関係のことです。先行工程と後続工程の結びつきを明確にすることで、ある工程の遅れがどこまで波及するかを見通せ、工程表の精度と現場の段取りを支える基礎概念になります。
先行工程
先行工程とは、依存関係において、ある工程を始める前に完了させておくべき前段の作業のことです。「基礎が固まってから躯体を組む」の基礎工事が躯体工事の先行工程にあたります。順序の制約を明確にすることで、遅れが後続へ及ぼす影響を見える化できます。
後続工程
後続工程とは、工程表の依存関係において、先行工程の完了を待ってから開始できる工程のことです。「基礎が終わってから躯体」のように、前の作業に続いて行われる後の工程を指し、先行工程とセットで工事全体の順序と進捗のつながりを表します。
進捗率
工程の完了度合い(0〜100%)。バーチャート内に塗りで表示される。
バッファ
想定外の遅延に備えて工程に意図的に追加する余裕期間。
納期
工事の完了期限。引渡日・竣工日とも呼ばれる。
上棟
上棟とは、木造建築で基礎の上に柱・梁・桁を組み上げ、屋根の最上部に棟木(むなぎ)を据え付ける工程を指します。「じょうとう」「むねあげ」と読み、建前(たてまえ)とも呼ばれる住宅建築の大きな節目で、工程表ではマイルストーンとして扱われます。
基礎工事
基礎工事とは、建物の重さを地盤に伝え、建物全体を支える基礎部分をつくる工程です。地盤を掘削して砕石を敷き、鉄筋を組んでコンクリートを打設する一連の作業を指し、木造住宅では一般に3〜4週間ほどかかります。建物の耐久性と安全性を左右する最重要工程です。
躯体工事
躯体工事とは、建物の骨組み(構造体)を作る工事のことです。木造では柱・梁を組み上げる建方、鉄筋コンクリート造では型枠の組立・配筋・コンクリートの打設が中心となります。基礎工事の後に行われ、建物の強度と形状を決定づける、工程表上でも最も重要な工程のひとつです。
内装工事
内装工事とは、建物の室内側を仕上げる工事の総称で、クロス貼り・床仕上げ・天井仕上げ・建具の取り付けなどを含みます。躯体や設備が終わった後に行われ、住宅・店舗・オフィスの見た目と使い勝手を決める、引渡し前の重要な最終工程群です。
仕上工事
建物を完成状態にする最終工程群の総称。
足場
外壁工事や屋根工事のために建物周囲に組む作業台。塗装工事の必須工程。
地鎮祭
着工前に土地の神を鎮める儀式。工程表の最初のマイルストーン。
引渡し
引渡しとは、完成した建物を施主(発注者)に引き渡す建設工事の最終工程を指します。竣工検査に合格し、鍵・保証書・各種書類を渡して初めて完了する節目であり、工程表では最後のマイルストーンとして扱われます。この日を起点に、住宅ローンの実行や入居、保証期間が動き出します。
竣工検査
工事完了後に行う最終検査。合格をもって引渡しが可能になる。
養生
工事中に床・壁などを保護するシート掛け。内装工事・塗装工事の必須工程。
仮設工事
本工事のために必要な足場・仮囲い・仮設トイレなどを設置する工程。
施工手順
工事を進める順序。工程表の骨格となる。
リスク管理
天候・資材遅延・人員不足などの工程遅延要因を事前に想定し対策すること。
検査
工事途中・完了時に品質を確認する工程。中間検査・竣工検査など。
施工管理
施工管理とは、工事現場の工程・品質・原価・安全という四つの要素を管理し、決められた工期と予算のなかで品質基準を満たした建物を安全に完成させるための業務です。中心的なツールとなるのが工程表で、各作業の順序と期間を可視化しながら全体を統括します。
協力会社
元請が工事の一部を発注する専門工事業者。工程表の共有対象。
発注管理
工程表と連動して、資材・協力会社への発注タイミングを管理すること。
原価分析
工事ごとの原価を集計・分析して次案件の見積精度を高める手法。
竣工
工事が完了した状態。検査・引渡しの前段階。
工期
工期とは、工事の着工(開始)から完成・引渡し(完了)までにかかる全体の期間を指す言葉です。工程表では横軸(時間軸)そのものに相当し、契約書や見積書にも明記される、工事の計画・費用・進捗管理を左右する基本の指標です。
事業計画
建築プロジェクト全体の計画。工程表は事業計画の一部。
確認申請
建築基準法に基づく着工前の行政手続き。工程表のマイルストーンになる。
PERT
PERTとは、プロジェクトを構成する作業の順序と所要期間を矢印と結合点で図化し、全体の最短完了日と重要工程(クリティカルパス)を分析するプロジェクト管理手法です。米海軍のポラリス計画で開発され、ガントチャートと並ぶ代表的な日程計画技法として知られます。
WBS
WBSとは、プロジェクト全体の作業や成果物を、大きな単位から小さな単位へ階層的に分解して整理する手法(作業分解構成図)です。建設業では工事を工種・作業へ細かく洗い出し、見積もりや工程表を作る前段の土台として使われます。
BIM
Building Information Modeling。3Dモデルに工程・原価情報を統合する手法。
CIM
Construction Information Modeling。BIMの土木版。
定例会議
工事進捗を確認する定期的なミーティング。工程表をベースに議論する。
発注点
資材・協力会社への発注を行うべきタイミング。工程表で逆算設定。
工程実施率
予定工程に対する実績の比率。週次・月次で算出して遅延検知に使う。
産業安全
工事現場での事故防止。工程表に安全ポイントをマーキングする運用もある。