CSVからの工程取込手順
ExcelやGoogleスプレッドシートで作った工程表を、手入力し直さずにコウテイへ移したい。本記事はそのためのCSV取込の実務手順をまとめたものです。対応する区切り文字と列の並べ方、日付表記のクセ、エラー行が出たときの直し方、取り込んだ後に工程表として整えるまでを順に解説します。Excel取込でつまずきやすい文字コードや日付の落とし穴も具体的に挙げます。
1. 取込前にExcel側で整えておくこと
インポートの成否は、貼り付ける前の表の形でほぼ決まります。まず1行あたり1工程になっているかを確認してください。セル結合や小計行、凡例といった装飾行が混ざっていると、その行は弾かれます。次に工程名・開始日・終了日の3列が埋まっているかを見ます。このどれかが欠けた行は取り込まれない仕様なので、日程未定の工程は仮の日付を入れるか、いったん行ごと外しておくのが安全です。既存のExcel工程表なら色分けしたガント部分の列は不要で、左側の一覧部分だけを選択範囲にすると作業が早く済みます。整形にかかるのはせいぜい十数分で、画面で一から打ち直すより確実です。
2. 対応フォーマットと取込の入口
コウテイのCSV取込はカンマ区切りのCSV、タブ区切りのTSV、そしてExcelやGoogleスプレッドシートからの直接コピペに対応します。メニューの「ファイル」から「CSV/Excel取込」を開くと、ファイル選択欄と貼り付け用のテキストエリアが並んだ画面が出ます。区切り文字は先頭数行のカンマとタブの数を数えて自動判定するため、どちらかを事前に指定する必要はありません。表計算ソフトでセル範囲をコピーするとタブ区切りの文字列がクリップボードに入るので、実務ではファイルを書き出すより貼り付けたほうが手数が少なく済みます。なおこの取込は有料プランの機能で、無料プランで選ぶとアップグレードの案内が表示されます。
3. 列の認識とヘッダー行の書き方
1行目に列名があれば、その文字列を見て自動でマッピングされます。「工程名」「カテゴリ」「開始日」「終了日」「担当」「進捗」「マイルストーン」「重要」「メモ」が標準の呼び名ですが、「タスク」「分類」「開始」「終了」「担当者」「業者」「備考」といった言い換えや、nameやstartなどの英語表記も同じ列として扱われます。判定の起点は工程名にあたる列で、これが1行目に見つからないときはヘッダーなしと解釈され、1行目もデータとして読まれます。その場合は左から工程名・カテゴリ・開始日・終了日・担当という並びが前提になるため、列を入れ替えている表はヘッダー行を付けたほうが確実です。対応表にない列名は無視されるだけで、エラーにはなりません。

4. 日付の柔軟解釈と、年をまたぐ工事の注意
日付は表記のゆれを吸収して読み取ります。2026/5/1、2026.5.1、2026年5月1日、2026-05-01はいずれも同じ日付として解釈され、5/1のように年を省いた書き方は実行時点の年として補われます。年をまたぐ工事でこの省略形を使うと、翌年に始まる工程まで今年に寄ってしまうため、年度をまたぐ案件では必ず西暦を入れてください。また終了日が開始日より前になっている行は、エラーではなく終了日を開始日に揃える形で自動補正されます。取り込んだ後に1日だけの短いバーが並んでいたら、元の表で開始と終了の列が入れ替わっていた可能性を疑うとよいでしょう。Excel側で日付が文字列になっていても、上の書式であればそのまま通ります。
5. エラー行の読み方と、やり直しの手順
貼り付けた瞬間に内容が解析され、検出できた工程の件数と、弾かれた行の一覧が同じ画面に出ます。理由は「工程名が空です」か「日付が不正です」のどちらかで、何行目かも表示されるので、元の表に戻って該当行だけ直せば済みます。日付不正の多くは和暦や「5月上旬」といった曖昧な表記、あるいはセルが空のままのケースです。取込モードは既存に追加と全置換の二択で、追記するのか作り直すのかをここで選びます。取り込んだ直後の状態はCtrl+Zで戻せるので、まず全置換で試し、思った形にならなければ戻すのが安全です。文字化けするときは保存形式をUTF-8のCSVにするか、ファイルを介さずコピペに切り替えてください。
6. 取り込んだ後、工程表として仕上げる
Excel取込はあくまで下地作りで、ここからが工程表としての調整です。バーはドラッグで前後に動かせるので、職人の手配や施主の都合に合わせて日程を詰めていきます。カテゴリ列を入れておくと工種ごとに色が揃い、行数の多い表でも流れを追いやすくなります。仕上がったら共有リンクを発行して協力会社に見せる、あるいはA3横で印刷して現場に貼るという使い分けになります。印刷は工期の長さに応じてページが自動で分割されます。なお元になるExcelがない新規案件では、取込より業種別テンプレートから始めて必要な工程を足すほうが早く、インポートは既存資産を移すときの手段と考えると使い分けがはっきりします。
❓ よくある質問
Q. Excelファイル(.xlsx)はそのまま取り込めますか?
xlsx形式のファイルを直接選ぶことはできません。Excelを開いて必要な範囲をコピーし、取込画面のテキストエリアに貼り付けるのが最も手軽です。ファイルとして扱いたい場合は「名前を付けて保存」からCSV UTF-8(コンマ区切り)を選んで書き出してください。読み込みはUTF-8を前提としているため、Shift_JISのCSVでは日本語が文字化けすることがあります。
Q. 取り込んだ工程を一度に消してやり直せますか?
できます。取込画面で「全置換」を選べば既存の工程がすべて入れ替わります。また取込操作は編集履歴に記録されるため、直後であればCtrl+Z(編集メニューの「元に戻す」)で取込前の状態に戻せます。列の並びや日付の書き方を変えながら何度か試し、形を確かめてから本番の案件に反映させるとよいでしょう。
Q. 担当や進捗の列も一緒にインポートできますか?
担当(担当者・業者)、進捗、メモ(備考)、マイルストーン、重要の各列に対応しています。進捗は0〜100の数値として読み取り、範囲を外れた値は自動的に丸められます。マイルストーンや重要は、1・true・はい・○・★などの値が入っていればオンとして扱われます。空欄のままでも取込自体は通るので、後から画面上で入力しても構いません。
このガイドの内容を実際に試す
コウテイは無料プランあり、登録不要でも試用可能。工程表作成がどう変わるか、ぜひ体験してください。
無料で試す →