工程表 用語集

先行工程とは

先行工程とは、依存関係において、ある工程を始める前に完了させておくべき前段の作業のことです。「基礎が固まってから躯体を組む」の基礎工事が躯体工事の先行工程にあたります。順序の制約を明確にすることで、遅れが後続へ及ぼす影響を見える化できます。

先行工程とは

先行工程とは、工程どうしの依存関係において、ある工程(後続工程)を始める前に完了させておく必要がある前段の工程を指します。建設工事は「基礎が終わってから躯体」「躯体が立ってから内装」というように、作業の順序に物理的・技術的な制約があります。この順序の制約を明文化したものが依存関係であり、その中で先に片づけておくべき側が先行工程、その完了を待って着手する側が後続工程です。英語ではpredecessor(プレデセッサー)と呼ばれ、ガントチャートをはじめとする各種の工程管理ツールで共通して使われる基本概念です。

先行工程の求め方・洗い出し方

先行工程を求めるには、まず工事全体を工程に分解し、各工程について「この作業を始めるには、どの作業が終わっている必要があるか」を一つずつ問いかけます。その答えにあたる工程が、その工程の先行工程です。逆に「この作業が終わると、次に何を始められるか」を辿れば後続工程が見えます。依存の型には、先行の完了後に後続を始める「終了-開始(FS)」が最も一般的で、ほかに同時に始める「開始-開始(SS)」、同時に終える「終了-終了(FF)」もあります。順序を洗い出したら、先行から後続へ矢印でつなぐことで、全体の流れと待ち時間が可視化できます。

工程表・建設現場での使い方

バーチャート工程表では、先行工程のバーの右端(完了日)を基準に、後続工程のバーの左端(着手日)を配置します。先行工程を明示しておく最大の利点は、変更に強くなることです。たとえば天候不良で基礎工事が三日延びれば、その後続である躯体・屋根・内装も本来は連動して後ろへずれます。依存関係を設定しておけば「どこが遅れると、どこまで響くか」を即座に把握でき、協力会社への段取り連絡や、資材・重機の手配タイミングの見直しにつながります。順序があいまいなまま棒を並べただけの工程表は、一つの遅延で全体が破綻しやすいという弱点を抱えています。

具体例:木造住宅の先行工程

木造新築を例にとると、地縄・遣り方の後に基礎工事、基礎の養生・完了を待って上棟(躯体の建方)、躯体の後に屋根・外装、そして内装・設備という順に進みます。この場合、躯体工事の先行工程は基礎工事、屋根工事の先行工程は躯体工事です。さらに内装工事は、電気配線や給排水配管が壁の中へ納まってから壁を塞ぐため、設備工事の一部が内装の先行工程を規定します。塗装工事であれば、足場の設置が高圧洗浄・下地補修・塗装のすべての先行工程にあたり、足場が遅れれば以降の工程がまとめて動きます。現場では一つの先行工程が複数の後続を握っていることが少なくありません。

注意点と関連用語との関係

注意したいのは、先行工程を細かく設定しすぎると工程表が硬直し、現場の柔軟な判断を妨げる点です。物理的に動かせない順序に絞って設定するのがコツです。また、先行から後続へと続く連鎖の中で最も所要期間の長い経路が「クリティカルパス」であり、この経路上の先行工程が一日遅れると全体の完成日も一日延びます。逆にこの経路以外の工程には、遅れても全体に響かない余裕(フロート)があります。先行工程・後続工程・依存関係・クリティカルパスは一続きの概念です。コウテイでは工程のサイドパネルから先行工程を複数選択でき、後続が先行より早く始まる矛盾があれば警告表示されるため、順序の設計と見直しがしやすくなっています。

コウテイでの扱い

「先行工程」は、コウテイの工程表でそのまま作成・共有・A3印刷できます。ブラウザ完結・登録不要の無料プランあり。業種別テンプレートから数クリックで作成できます。

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❓ よくある質問

Q. 先行工程と後続工程の違いは何ですか?

先行工程は、ある作業を始める前に完了させておくべき前段の工程です。後続工程は、その先行工程の完了を待って着手する後段の工程を指します。たとえば基礎工事が先行工程なら、その完了を待つ躯体工事が後続工程にあたります。

Q. 先行工程はどうやって求めますか?

工事を工程に分解し、各工程について「これを始めるにはどの作業が終わっている必要があるか」を確認します。その答えにあたる工程が先行工程です。洗い出したら先行から後続へ矢印でつなぐと、全体の順序と遅れの影響範囲が見えます。

Q. コウテイで先行工程は設定できますか?

はい。工程を選んでサイドパネルの「先行工程」から、先に完了すべき工程を複数選択できます。後続が先行より早く始まる矛盾がある場合は警告表示されるため、順序の設計や誤りの発見がしやすくなっています。

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