躯体工事とは
躯体工事とは、建物の骨組み(構造体)を作る工事のことです。木造では柱・梁を組み上げる建方、鉄筋コンクリート造では型枠の組立・配筋・コンクリートの打設が中心となります。基礎工事の後に行われ、建物の強度と形状を決定づける、工程表上でも最も重要な工程のひとつです。
躯体工事とは(定義)
躯体工事とは、建物を支える骨組み=構造体を築く工事を指します。地面の下で建物を受け止める基礎工事に続いて行われ、柱・梁・壁・床・屋根といった、建物の強度と形そのものを決める部分を組み立てます。木造なら柱や梁を組む「建方」、鉄筋コンクリート造なら「型枠・配筋・コンクリート打設」が中心作業です。仕上げや内装が化粧だとすれば、躯体は人間でいう骨格にあたり、ここが狂うと以降の全工程に影響が及ぶため、寸法や垂直・水平の精度管理が厳しく求められる重要工程です。
躯体工事の中身と進め方(仕組み・求め方)
躯体工事の中身は構造種別によって大きく変わります。木造は土台敷き→建方(上棟)→金物取付→屋根下地の順で進み、上棟自体は一日から二日と短いのが特徴です。鉄筋コンクリート造(RC造)は、型枠を組む→鉄筋を配筋する→生コンを打設する→養生して固める、という一連を各階ごとに繰り返すため、階数に比例して工期が伸びます。鉄骨造(S造)では工場で製作した部材を現場で建て方しボルト接合します。工期を見積もる際は、この構造別のサイクルを一単位とし、階数や区画の数だけ日数を積み上げていくのが基本の求め方です。
工程表・建設現場での位置づけ
工程表の中で躯体工事は、基礎工事という「先行工程」の完了を待って始まる「後続工程」にあたります。基礎のコンクリートが所定の強度に達しないと躯体は載せられないため、両者は典型的な依存関係で結ばれています。さらに躯体が終わらなければ屋根・外装・内装へ進めないことから、多くの現場で躯体工事はクリティカルパス(全体の完了日を左右する最重要経路)の上に乗ります。ここが一日遅れれば竣工日も一日ずれる可能性が高く、バーチャート上でも進捗を最優先で追うべき、管理の要となる工程です。
具体例で見る躯体工事
木造二階建て住宅では、基礎に三〜四週間かけた後、建方(上棟)を一〜二日で行い、金物取付・耐力壁・屋根下地まで含めて躯体全体はおおむね一週間から十日程度が目安です。一方、RC造四階建てのマンションでは、一フロアあたり型枠・配筋・打設・養生で約三〜四週間を要し、四階建てなら躯体だけで三〜四か月に及ぶこともあります。同じ「躯体工事」でも規模と構造でスケールがまるで違うため、工程表では雛形の日数をそのまま使うのではなく、建物ごとに実績に近い日数を割り当てることが精度向上の鍵になります。
躯体工事の注意点とコウテイでの管理
躯体工事はコンクリートの養生期間や上棟時の天候に左右されやすく、雨天では建方や打設を延期せざるを得ない場面が生じます。そのため工程表にはバッファ(余裕日)をあらかじめ設け、土日祝や天候リスクを織り込んでおくことが欠かせません。工程表クラウド「コウテイ」では、躯体工事をバーチャート上の一工程として登録し、基礎工事との依存関係や進捗率を可視化できます。遅延が起きた際も後続の屋根・内装への影響を一目で把握でき、施主や協力会社ともそのまま共有できるため、現場の要である躯体の管理をシンプルに進められます。
コウテイでの扱い
「躯体工事」は、コウテイの工程表でそのまま作成・共有・A3印刷できます。ブラウザ完結・登録不要の無料プランあり。業種別テンプレートから数クリックで作成できます。
無料で工程表を作ってみる❓ よくある質問
Q. 躯体工事と基礎工事の違いは何ですか?
基礎工事は地面と建物の間で建物を支える土台部分を作る工事、躯体工事はその基礎の上に柱・梁・壁など建物の骨組みを組み立てる工事です。工程表では基礎工事が先行工程、躯体工事が後続工程となり、基礎が所定の強度に達してから躯体に着手します。
Q. 躯体工事にはどのくらいの期間がかかりますか?
構造と規模によって大きく異なります。木造二階建て住宅なら建方から屋根下地まで一週間〜十日程度、RC造マンションは一フロア三〜四週間を階数分繰り返すため数か月に及ぶこともあります。工程表では建物ごとに実績に近い日数を割り当てるのが精度向上のコツです。
Q. 躯体工事はなぜ工程管理で重要なのですか?
躯体が終わらないと屋根・外装・内装など後続の工程に進めないため、多くの現場でクリティカルパス上に乗ります。ここが遅れると竣工日全体が後ろにずれる可能性が高く、天候や養生期間の影響も受けやすいので、バッファを設けた進捗管理が欠かせません。