会計ソフトとの連携ポイント
弥生会計やfreeeを使っていると、工程表のデータをどう会計へつなげればよいのか迷う場面が出てきます。この記事では、コウテイと会計ソフトの連携が実際にはどこまでできるのか、CSVを介した具体的な手順、弥生とfreeeそれぞれの取込のコツ、そして月次で無理なく回すための流れを、建設業の実務目線で整理しました。現場と経理の両方を見ている方に向けた内容です。
1. 工程表と会計ソフトはどこでつながるのか
工程表と会計ソフトは別々の道具に見えて、「工事ごとのお金の動き」という一点で必ず交わります。工程表が持っているのは、どの工事のどの作業がいつ始まりいつ終わるか、そして今どこまで進んだかという情報です。対して会計ソフトが求めるのは、その工事にいくら原価が乗り、いつ売上として計上できるかという情報になります。両者を結ぶ実質的な接点が、月末時点の出来高、つまり進捗率です。建設業会計では未成工事支出金や完成工事高といった科目を工事単位で追いかけるため、工程表側で「どの工事が何割進んだか」を正しく持っておくことが、そのまま会計連携の土台になります。逆にここが曖昧なままだと、どんな連携方法を選んでも数字は合いません。
2. コウテイと会計ソフトのAPI連携の現状
率直にお伝えすると、コウテイから弥生会計やfreeeへ自動で仕訳が飛ぶような直接のAPI連携は、現時点では用意していません。会計連携はCSVを書き出して会計ソフト側で取り込む、間接的な方法になります。手作業が挟まる分だけ見劣りしますが、実務上はそれほど不利ではありません。工程表のデータをそのまま仕訳にできる現場はほとんどなく、どのみち工事番号の割り当てや金額の按分といった人の判断が必ず入るためです。むしろCSVを経由することで、取り込む前にExcel上で中身を確認でき、誤った数字をそのまま会計ソフトへ流し込む事故を防げます。月に一度の締め作業と割り切れば十分に回せる方式です。
3. CSV書き出しから会計ソフト取込までの手順
実際の流れはこうです。まずコウテイのエディタでメニュー「ファイル」から「CSV出力」を選ぶと、工程名・カテゴリ・開始日・終了日・担当・進捗(%)・マイルストーン・重要・メモの九列が入ったファイルが、「工事名_開始日.csv」という名前でダウンロードされます。BOM付きのUTF-8で書き出すため、Excelでそのまま開いても文字化けしません。次にExcel側で工事番号と金額の列を足し、進捗率から当月の出来高を算出します。慣れれば一現場あたり十分程度の作業です。最後に会計ソフトのCSVインポート機能で読み込みます。なお、CSV出力とCSV/Excel取込は有料プランの機能で、無料プランでは工程表づくりそのものを試す形になります。

4. 弥生・freeeそれぞれの取込で気をつけること
弥生会計は仕訳形式のCSVを取り込む考え方が基本で、借方・貸方・勘定科目・金額といった列を自社の設定に合わせて整える必要があります。工事別に採算を追いたい場合は部門やプロジェクトの機能を使い、工事番号を割り当てておくと集計が楽になります。freeeは取引や経費のインポートに加えて、品目・部門・メモタグで案件を横断的に集計できる作りなので、工事番号をタグとして統一しておくのが要点です。どちらでも最大のつまずきは、コウテイ側の工事名と会計ソフト側の工事番号が食い違うことです。先に命名と採番のルールを決め、両方で同じ番号を使うようにしておけば、後からの突き合わせで悩まずに済みます。
5. 月次で回すための実務フローと締めのタイミング
会計連携は月次のリズムに乗せてしまうのが一番続きます。目安としては、月末の数日前に現場担当が工程の進捗を更新し、月末締めで出来高を確定、翌月五日前後にCSVを書き出して請求書を発行、十日前後までに会計ソフトへ取り込む、という流れです。請求書の作成に同じReStoreのセイQを併用すれば、工程の実績から請求までの手戻りを減らせます。注意したいのは、取り込みを溜め込むと工程表の更新も止まり、どの工事がどこまで進んだのか誰も分からなくなる点です。また、メールで受け取った請求書などの電子取引データは電子帳簿保存法の対象になるため、保存方法は会計ソフト側のルールに揃えておきましょう。
6. 今後の連携計画と、いま現実的にできること
将来的にはfreeeやマネーフォワードとのAPI連携も検討していますが、時期をお約束できる段階ではありません。そのうえで、いま手を動かして効果が出やすいのは、会計連携そのものより工程表の精度を上げることです。業種別テンプレートから工程を呼び出し、ずれた作業はバーをドラッグして日付を直す。更新した工程表はURLひとつで協力会社や発注者に共有でき、現場に貼り出す分はA3横で印刷すれば長期工事でも自動でページが分かれます。この状態を保っていれば、月末に進捗を見て出来高を出す作業が短時間で終わり、会計側へ渡すCSVの中身も自然と正確になります。まずは無料プランで一現場から試すのが現実的です。
❓ よくある質問
Q. コウテイは弥生会計やfreeeとAPI連携できますか?
現時点では直接のAPI連携はありません。コウテイからCSVを書き出し、会計ソフト側のCSVインポート機能で取り込む間接的な連携になります。将来的にfreeeやマネーフォワードとのAPI連携は検討していますが、時期は未定です。月に一度の締め作業として運用すれば、実務上は十分に回せます。
Q. CSV出力にはどの項目が含まれますか?
工程名・カテゴリ・開始日・終了日・担当・進捗(%)・マイルストーン・重要・メモの九列です。BOM付きUTF-8で出力するためExcelで開いても文字化けしません。会計ソフトへ渡す際は、Excel上で工事番号や金額の列を追加してから取り込むのが一般的です。なおCSV出力は有料プランの機能です。
Q. 工程表と会計ソフトで工事の紐付けがずれてしまいます。
コウテイ側の工事名と会計ソフト側の工事番号が、それぞれ別に付けられていることが原因です。先に命名と採番のルールを決め、両方で同じ工事番号を使ってください。弥生なら部門やプロジェクト、freeeなら品目やメモタグに同じ番号を入れておくと、工事別の集計や突き合わせがしやすくなります。
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