施主に渡す工程表の作り方と伝え方
施主に渡す工程表は、職人に配る工程表とは目的が違います。施主が知りたいのは、作業の段取りではなく「いつ何が起きて、自分は何をすればよいのか」です。この記事では、施主向けの工程表に載せるべき項目と、専門用語の言い換え、変更があったときの伝え方をまとめました。
1. 施主向けと職人向けの工程表は目的が違う
職人や協力会社に配る工程表は、作業の順番と段取りを伝えるためのもので、細かな工程まで書き込みます。一方、施主に渡す工程表は、工事の全体の流れと、施主の生活や判断に関わる予定を伝えるためのものです。同じ工程表をそのまま渡すと、専門用語と細かすぎる工程で、施主が本当に知りたいことが埋もれてしまいます。施主向けには、大きな区切りでまとめた工程表を別に用意するのが基本です。
2. 施主向けの工程表に載せる項目
施主向けの工程表には、工事の大きな区切り(解体、基礎、骨組み、外装、内装、設備、外構など)と、施主の立ち会いが必要な日(地鎮祭、上棟、施主検査、引渡しなど)を載せます。さらに、設備や内装の色・仕様を決めてもらう期限、生活への影響(水回りが使えない日、音が大きい日、在宅が必要な日)、天候などに備えた予備日も示します。これらが一目で分かれば、施主は仕事や生活の予定を立てやすくなります。
3. 専門用語を言い換える
施主向けの工程表では、専門用語をなるべく言い換えます。例えば「養生」は「床や壁を傷から守るシート張り」、「躯体」は「建物の骨組み」、「上棟」は「骨組みが一番上まで組み上がる日」、「竣工検査」は「完成後の社内の検査」のように書きます。言い換えが難しい言葉は、工程表の欄外に短い説明を添えておくと、施主の質問が減り、説明の手間も省けます。

4. 決めてもらう期限を工程表に入れる
リフォームや注文住宅では、キッチンやユニットバス、クロスの色など、施主に決めてもらうことが多くあります。決定が遅れると、製品の発注が遅れ、工期全体が延びます。工程表に「仕様の決定期限」を目立つように書き、その日までに決めないと工事の日程に影響することを伝えておくと、施主も期限を意識しやすくなります。
5. 変更はすぐに、理由と一緒に伝える
雨や追加工事、製品の納期遅れなどで工程が変わったときは、変更後の工程表を理由と一緒にすぐに伝えます。変更を後から知らされると、施主は不安や不信感を抱きやすくなります。URLで共有できる工程表なら、施主はスマートフォンでいつでも最新の予定を確認でき、変更のたびに紙を渡し直す必要もありません。
6. リフォームと新築で気をつける点
リフォームでは、住みながら工事することが多いため、生活への影響を特に丁寧に伝えます。どの部屋がいつ使えないのか、水回りやトイレが使えない時間はどのくらいか、騒音の出る時間帯はいつかを、工程表で具体的に示します。新築では、上棟や施主検査、引渡しの日が施主にとっての大きな節目です。引越しの予定や、火災保険・住宅ローンの手続きとも関わるため、節目の日を早めに確定させて伝えます。
❓ よくある質問
Q. 施主には工程表を渡したほうがよいですか?
渡したほうがトラブルを防げます。工事の流れと、施主の立ち会いや決定が必要な日を共有しておくと、予定の行き違いや、決定待ちによる遅れを減らせます。
Q. 施主向けの工程表はどのくらいの細かさがよいですか?
週や月の単位で、工事の大きな区切りが分かる程度がよいでしょう。そのうえで、立ち会い日や決定の期限、生活に影響する日は日付まではっきり示します。
Q. 工程表をスマートフォンで見てもらうことはできますか?
URLで共有できる工程表ソフトを使えば、施主はスマートフォンからいつでも最新の工程表を確認できます。コウテイでは閲覧専用の共有リンクを発行でき、パスワードや有効期限も設定できます。
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