小坂町で増築工事(木造)に向く時期と、天候で延びる工期
秋田県小坂町で増築工事(木造)をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(藤原観測所)で試算しました。晴天が続けば42日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら5月着工で約54日、11月着工で約166日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ112日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・藤原観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(小坂町・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工143日冬季休工寒中
- 2月着工112日冬季休工寒中
- 3月着工84日冬季休工寒中
- 4月着工56日
- 5月着工54日
- 6月着工54日梅雨
- 7月着工56日梅雨台風
- 8月着工56日台風
- 9月着工56日台風
- 10月着工60日台風
- 11月着工166日冬季休工
- 12月着工161日冬季休工寒中
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約143日 | +101日 | 5月23日ごろ | 冬季休工・寒中 |
| 2月1日 | 約112日 | +70日 | 5月23日ごろ | 冬季休工・寒中 |
| 3月1日 | 約84日 | +42日 | 5月23日ごろ | 冬季休工・寒中 |
| 4月1日 | 約56日 | +14日 | 5月26日ごろ | — |
| 5月1日 | 約54日 | +12日 | 6月23日ごろ | — |
| 6月1日 | 約54日 | +12日 | 7月24日ごろ | 梅雨 |
| 7月1日 | 約56日 | +14日 | 8月25日ごろ | 梅雨・台風 |
| 8月1日 | 約56日 | +14日 | 9月25日ごろ | 台風 |
| 9月1日 | 約56日 | +14日 | 10月26日ごろ | 台風 |
| 10月1日 | 約60日 | +18日 | 11月29日ごろ | 台風 |
| 11月1日 | 約166日 | +124日 | 翌年4月14日ごろ | 冬季休工 |
| 12月1日 | 約161日 | +119日 | 翌年5月9日ごろ | 冬季休工・寒中 |
11月着工が延びて、5月着工が早い理由
11月に着工すると、工事の途中で積雪(1〜3月)と低温(12月)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約166日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。
5月に着工すると、天候で止まる工程は5〜6月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均12.4日で、延びは約12日で済みます。小坂町で雨の日が少ないのは6月・8〜9月、多いのは11〜1月です。
小坂町の1mm以上の雨の日は年175日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に95番目(雨の日が多いほう)です。秋田県の18市区町村の中では多い順に13番目で、県内平均(年181日)より6日少なくなっています。
小坂町で増築の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンクリート 止まる条件: 10mm以上の雨・積雪 | 休 | 休 | 休 | 4.4 | 5 | 4.1 | 6.2 | 6 | 5.1 | 5.4 | 5.7 | 16.1 | 58日+休3か月 |
建方・上棟(木造)/屋根 止まる条件: 1mm以上の雨・強風・積雪 | 休 | 休 | 休 | 14.2 | 13.3 | 11.6 | 13.6 | 12.9 | 13.2 | 14 | 16.6 | 23.7 | 133日+休3か月 |
外壁・下地・洗浄 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪 | 休 | 休 | 休 | 14 | 13.2 | 11.6 | 13.5 | 12.9 | 13.1 | 14 | 16.5 | 23.6 | 132日+休3か月 |
小坂町の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「藤原」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 17.3 | 15.6 | 15.9 | 13.8 | 13.2 | 11.6 | 13.5 | 12.9 | 13.1 | 14 | 16.3 | 17.5 | 175日 |
10mm以上の雨の日 | 2.8 | 2.3 | 3.2 | 4.1 | 5 | 4.1 | 6.2 | 6 | 5.1 | 5.4 | 5.3 | 3.8 | 53日 |
30mm以上の大雨の日 | 0.1 | 0.2 | 0.2 | 0.5 | 0.6 | 1 | 2.4 | 2.5 | 1.7 | 1 | 0.5 | 0.3 | 11日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 0.1 | 0.3 | 0.4 | 0.5 | 0.1 | 0 | 0.1 | 0 | 0.2 | 0 | 0.2 | 0.3 | 2日 |
積雪10cm以上の日 | 28.2 | 27.6 | 20.7 | 0.3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.5 | 14 | 91日 |
最高気温(平均) ℃ | -0.3 | 0.5 | 4.1 | 10.9 | 17.5 | 21.2 | 24.5 | 26 | 22.2 | 16 | 9.1 | 2.4 | |
最低気温(平均) ℃ | -5.8 | -5.7 | -3 | 1.8 | 7.3 | 12.3 | 17.4 | 18.5 | 14 | 7.4 | 1.8 | -3.3 | |
冬日 最低気温0℃未満 | 30.8 | 27.6 | 27.6 | 11.9 | 0.7 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.2 | 13.1 | 28.6 | 141日 |
降水量 mm | 93 | 84 | 100 | 116 | 125 | 128 | 224 | 230 | 177 | 151 | 143 | 115 | 1685mm |
小坂町で5月に着工した場合の増築の工程表(天候込み)
増築工事(木造)の標準工程(9工程)を、小坂町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 5月着工 | 11月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 準備・仮設 | 天候の影響は小さい | 3日 | 3日 | 3日 |
| 基礎工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 11日 | 13日 | 14日 |
| 建方・接合 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 5日 | 9日 | 11日 |
| 屋根工事 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 5日 | 9日 | 19日 |
| 電気・設備 | 天候の影響は小さい | 8日 | 8日 | 8日 |
| 外壁・開口 | 1mm以上の雨・積雪 | 9日 | 15日 | 待ち含む 124日 |
| 内装工事 | 天候の影響は小さい | 9日 | 9日 | 9日 |
| 既存部改修 | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| 検査・引渡 | 天候の影響は小さい | 2日 | 2日 | 2日 |
小坂町で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨(東北北部地方: 6月15日ごろ〜7月28日ごろ)
東北北部地方の梅雨入りは平年6月15日ごろ、梅雨明けは7月28日ごろです。増築で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは6〜7月に着工した場合です。小坂町の6月の1mm以上の雨の日は平年11.6日、7月は13.5日です。
- 台風(東北への接近 年2.7回)
東北への台風の接近は平年で年2.7回、最も多いのは9月(0.9回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。増築でこの時期に外の工程がかかるのは、7〜10月に着工した場合です。
- 冬の寒さと雪
1〜3月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えるため、外の工事は止める前提で計算しています。月平均気温が4℃以下になる12〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。
- 夏の暑さ
真夏日(最高気温30℃以上)は年4日、猛暑日はほとんどありません。
- 強風(日最大風速10m/s以上: 年2日)
近くの「休屋」観測所では、日最大風速が10m/s以上の日が年2日あり、多いのは2〜4月です。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。
増築と天候の関係(どの地域でも共通)
増築は既存の建物とつなぐ部分の屋根・外壁を一度開けるため、雨仕舞いが終わるまでは室内への雨漏りに注意が必要です。
基礎の打設と建方・屋根の時期が工期を左右します。屋根が掛かれば、内装は天候に関係なく進められます。
住みながらの工事になることが多く、天候で工程が延びると生活への影響も長引きます。雨の多い時期は予備日を多めに見込みます。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
増築工事(木造)の標準工程(42日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。小坂町で5月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 小坂町で増築をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、4〜6月に着工すると工期が短く済みます(5月着工で約54日)。反対に11月着工は約166日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は42日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
小坂町では、着工月によって12〜18日、平均で約14日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に33%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 梅雨の時期に増築はできますか?
できますが、雨で止まる日が増えます。小坂町の6月の1mm以上の雨の日は平年11.6日で、6月1日に着工すると工期は約54日(晴天なら42日)の見込みです。東北北部地方の梅雨明けは平年7月28日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。
Q. 冬(12〜2月)でも増築はできますか?
小坂町では1〜3月は積雪のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約143日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 小坂町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「藤原」(標高280m)の平年値です。
- 「藤原」は雨量のみの観測所のため、気温は約12.9km離れた「休屋」の平年値を、標高差で補正(100mにつき0.65℃)して使っています。
- 風(日最大風速10m/s以上の日数)は、約12.9km離れた「休屋」の平年値です。
- 積雪は、約15.4km離れた「鹿角」の平年値です。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「増築工事(木造)」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
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