小野町で増築工事(木造)に向く時期と、天候で延びる工期
福島県小野町で増築工事(木造)をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(小野新町観測所)で試算しました。晴天が続けば42日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら1月着工で約47日、6月着工で約55日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ8日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・小野新町観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(小野町・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工47日寒中
- 2月着工48日寒中
- 3月着工50日寒中
- 4月着工51日
- 5月着工52日
- 6月着工55日梅雨
- 7月着工54日梅雨台風
- 8月着工53日台風
- 9月着工52日台風
- 10月着工50日台風
- 11月着工47日
- 12月着工47日寒中
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約47日 | +5日 | 2月16日ごろ | 寒中 |
| 2月1日 | 約48日 | +6日 | 3月20日ごろ | 寒中 |
| 3月1日 | 約50日 | +8日 | 4月19日ごろ | 寒中 |
| 4月1日 | 約51日 | +9日 | 5月21日ごろ | — |
| 5月1日 | 約52日 | +10日 | 6月21日ごろ | — |
| 6月1日 | 約55日 | +13日 | 7月25日ごろ | 梅雨 |
| 7月1日 | 約54日 | +12日 | 8月23日ごろ | 梅雨・台風 |
| 8月1日 | 約53日 | +11日 | 9月22日ごろ | 台風 |
| 9月1日 | 約52日 | +10日 | 10月22日ごろ | 台風 |
| 10月1日 | 約50日 | +8日 | 11月19日ごろ | 台風 |
| 11月1日 | 約47日 | +5日 | 12月17日ごろ | — |
| 12月1日 | 約47日 | +5日 | 翌年1月16日ごろ | 寒中 |
6月着工が延びて、1月着工が早い理由
6月に着工すると、天候で止まる工程を6〜7月に行うことになります。この時期の小野町は1mm以上の雨の日が月平均12.9日あり、強い雨の日も合わせると、コンクリートの作業は月に4.7日ほど止まる計算です。その結果、晴天の場合より約13日延びます。
1月に着工すると、天候で止まる工程は1〜2月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均6.4日で、延びは約5日で済みます。小野町で雨の日が少ないのは12〜2月、多いのは6〜7月・9月です。
小野町の1mm以上の雨の日は年114日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に569番目(ほぼ全国の中くらい)です。福島県の31市区町村の中では多い順に15番目で、県内平均(年131日)より17日少なくなっています。
小野町で増築の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンクリート 止まる条件: 10mm以上の雨・積雪 | 1.3 | 1 | 2.9 | 3.2 | 3.7 | 4.1 | 5.2 | 4.3 | 5.2 | 3.8 | 2.3 | 1.2 | 38日 |
建方・上棟(木造)/屋根/外壁・下地・洗浄 止まる条件: 1mm以上の雨・強風・積雪 | 6.8 | 5.9 | 9.2 | 10 | 10.3 | 12 | 13.8 | 11 | 11.8 | 9.6 | 7.2 | 6.2 | 114日 |
小野町の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「小野新町」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 6.8 | 5.9 | 9.2 | 10 | 10.3 | 12 | 13.8 | 11 | 11.8 | 9.6 | 7.2 | 6.2 | 114日 |
10mm以上の雨の日 | 1.3 | 1 | 2.9 | 3.2 | 3.7 | 4.1 | 5.2 | 4.3 | 5.2 | 3.8 | 2.3 | 1.2 | 38日 |
30mm以上の大雨の日 | 0.3 | 0.2 | 0.3 | 0.6 | 0.5 | 0.6 | 1.6 | 1.3 | 2.2 | 1.3 | 0.3 | 0.2 | 9.4日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0日 |
最高気温(平均) ℃ | 3.9 | 4.9 | 8.9 | 15.3 | 20.8 | 23.9 | 27.5 | 28.7 | 24.4 | 18.5 | 12.8 | 6.8 | |
最低気温(平均) ℃ | -4.8 | -4.6 | -1.9 | 2.7 | 8.3 | 13.6 | 18.2 | 19 | 14.9 | 8.1 | 1.5 | -2.6 | |
猛暑日 最高気温35℃以上 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 0.4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.5日 |
冬日 最低気温0℃未満 | 29.7 | 26.9 | 23.7 | 7.8 | 0.4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.5 | 11.7 | 25.9 | 127日 |
降水量 mm | 44 | 36 | 76 | 91 | 98 | 117 | 176 | 146 | 198 | 138 | 61 | 41 | 1221mm |
小野町で1月に着工した場合の増築の工程表(天候込み)
増築工事(木造)の標準工程(9工程)を、小野町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 1月着工 | 6月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 準備・仮設 | 天候の影響は小さい | 3日 | 3日 | 3日 |
| 基礎工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 11日 | 11日 | 13日 |
| 建方・接合 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 5日 | 6日 | 8日 |
| 屋根工事 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 5日 | 6日 | 9日 |
| 電気・設備 | 天候の影響は小さい | 8日 | 8日 | 8日 |
| 外壁・開口 | 1mm以上の雨・積雪 | 9日 | 11日 | 16日 |
| 内装工事 | 天候の影響は小さい | 9日 | 9日 | 9日 |
| 既存部改修 | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| 検査・引渡 | 天候の影響は小さい | 2日 | 2日 | 2日 |
小野町で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨(東北南部地方: 6月12日ごろ〜7月24日ごろ)
東北南部地方の梅雨入りは平年6月12日ごろ、梅雨明けは7月24日ごろです。増築で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは6〜7月に着工した場合です。小野町の6月の1mm以上の雨の日は平年12日、7月は13.8日です。
- 台風(東北への接近 年2.7回)
東北への台風の接近は平年で年2.7回、最も多いのは9月(0.9回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。増築でこの時期に外の工程がかかるのは、7〜10月に着工した場合です。
- 冬の寒さと雪
月平均気温が4℃以下になる12〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。
- 夏の暑さ
猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年0.5日、8月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。
- 強風(日最大風速10m/s以上: 年0日)
小野町では、日最大風速が10m/s以上の日が年0日あり、多いのは1〜3月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に668番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。
増築と天候の関係(どの地域でも共通)
増築は既存の建物とつなぐ部分の屋根・外壁を一度開けるため、雨仕舞いが終わるまでは室内への雨漏りに注意が必要です。
基礎の打設と建方・屋根の時期が工期を左右します。屋根が掛かれば、内装は天候に関係なく進められます。
住みながらの工事になることが多く、天候で工程が延びると生活への影響も長引きます。雨の多い時期は予備日を多めに見込みます。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
増築工事(木造)の標準工程(42日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。小野町で1月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 小野町で増築をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、11〜1月に着工すると工期が短く済みます(1月着工で約47日)。反対に6月着工は約55日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は42日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
小野町では、着工月によって5〜13日、平均で約9日延びる計算です。晴天の工期に21%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 梅雨の時期に増築はできますか?
できますが、雨で止まる日が増えます。小野町の6月の1mm以上の雨の日は平年12日で、6月1日に着工すると工期は約55日(晴天なら42日)の見込みです。東北南部地方の梅雨明けは平年7月24日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。
Q. 冬(12〜2月)でも増築はできますか?
できます。小野町の12〜2月の1mm以上の雨の日は月平均6.3日で、1月1日に着工した場合の工期は約47日です。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 小野町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「小野新町」(標高433m)の平年値です。
- 積雪の観測データがないため、積雪による中止は計算に含めていません。雪の多い年は実際の工期が延びます。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「増築工事(木造)」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
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