工事と天候 | 岐阜県高山市

高山市で増築工事(木造)に向く時期と、天候で延びる工期

岐阜県高山市で増築工事(木造)をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(高山観測所)で試算しました。晴天が続けば42日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら4月着工で約52日、12月着工で約119日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ67日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・高山観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
42日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
4月 → 約52日
いちばん延びる着工月
12月 → 約119日

着工月ごとの工期の目安(高山市・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(42日)雨・強風などで延びる分冬季(積雪・低温)の待ちを含む延び
  • 1月着工113日
  • 2月着工82日
  • 3月着工56日
  • 4月着工52日
  • 5月着工52日
  • 6月着工55日
  • 7月着工56日
  • 8月着工54日
  • 9月着工53日
  • 10月着工52日
  • 11月着工55日
  • 12月着工119日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約113日+71日4月23日ごろ冬季休工・寒中
2月1日約82日+40日4月23日ごろ冬季休工・寒中
3月1日約56日+14日4月25日ごろ寒中
4月1日約52日+10日5月22日ごろ—
5月1日約52日+10日6月21日ごろ梅雨
6月1日約55日+13日7月25日ごろ梅雨・台風
7月1日約56日+14日8月25日ごろ梅雨・台風・猛暑
8月1日約54日+12日9月23日ごろ台風・猛暑
9月1日約53日+11日10月23日ごろ台風
10月1日約52日+10日11月21日ごろ台風
11月1日約55日+13日12月25日ごろ—
12月1日約119日+77日翌年3月28日ごろ冬季休工・寒中

12月着工が延びて、4月着工が早い理由

12月に着工すると、工事の途中で積雪期(1〜2月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えます)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約119日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。

4月に着工すると、天候で止まる工程は4〜5月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均10.8日で、延びは約10日で済みます。高山市で雨の日が少ないのは5月・10〜11月、多いのは7月・12〜1月です。

高山市の1mm以上の雨の日は年144日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に257番目(雨の日が多いほう)です。岐阜県の18市区町村の中では多い順に7番目で、県内平均(年140日)より4日多くなっています。

高山市で増築の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
コンクリート
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
休休7.74.64.35.27.45.15.94.63.47.956日+休2か月
建方・上棟(木造)/屋根
止まる条件: 1mm以上の雨・強風・積雪
休休15.311.210.611.714.111.712.210.410.516.3124日+休2か月
外壁・下地・洗浄
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪
休休15.211.110.611.714.111.61210.310.516.3123日+休2か月

高山市の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「高山」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
14.611.7131110.611.714.111.61210.310.413.4144日
10mm以上の雨の日
3.13.14.54.54.35.27.45.15.94.63.33.354日
30mm以上の大雨の日
0.40.40.70.70.81.52.62.12.71.60.60.414.5日
強風の日
日最大風速10m/s以上
000.10.20000.10.40.1001日
積雪10cm以上の日
18.5203.80.10000000.15.148日
最高気温(平均)
℃
3.24.79.81722.926.129.53126.119.913.16.2
最低気温(平均)
℃
-4.8-4.9-1.63.49.414.919.420.115.99.22.9-1.7
猛暑日
最高気温35℃以上
0000001.52.400003.9日
冬日
最低気温0℃未満
28.925.921.87.20.100000.15.423.1113日
降水量
mm
10294123124125170261198226156941041776mm

高山市で4月に着工した場合の増築の工程表(天候込み)

増築工事(木造)の標準工程(9工程)を、高山市の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
4月5月
準備・仮設
☂基礎工事
☂建方・接合
☂屋根工事
電気・設備
☂外壁・開口
内装工事
既存部改修
検査・引渡
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら4月着工12月着工
準備・仮設天候の影響は小さい3日3日3日
基礎工事10mm以上の雨・積雪11日13日15日
建方・接合1mm以上の雨・強風・積雪5日8日11日
屋根工事1mm以上の雨・強風・積雪5日8日待ち含む 70日
電気・設備天候の影響は小さい8日8日8日
外壁・開口1mm以上の雨・積雪9日14日待ち含む 76日
内装工事天候の影響は小さい9日9日9日
既存部改修天候の影響は小さい5日5日5日
検査・引渡天候の影響は小さい2日2日2日

高山市で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨(東海地方: 6月6日ごろ〜7月19日ごろ)

    東海地方の梅雨入りは平年6月6日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろです。増築で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは5〜7月に着工した場合です。高山市の6月の1mm以上の雨の日は平年11.7日、7月は14.1日です。

  • 台風(東海への接近 年3.5回)

    東海への台風の接近は平年で年3.5回、最も多いのは9月(1.2回)です。接近が平年0.5回以上の月は7〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。増築でこの時期に外の工程がかかるのは、6〜10月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    1〜2月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えるため、外の工事は止める前提で計算しています。月平均気温が4℃以下になる12〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。

  • 夏の暑さ

    猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年3.9日、7〜8月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。

  • 強風(日最大風速10m/s以上: 年1日)

    高山市では、日最大風速が10m/s以上の日が年1日あり、多いのは3〜4月・9月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に552番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。

増築と天候の関係(どの地域でも共通)

増築は既存の建物とつなぐ部分の屋根・外壁を一度開けるため、雨仕舞いが終わるまでは室内への雨漏りに注意が必要です。

基礎の打設と建方・屋根の時期が工期を左右します。屋根が掛かれば、内装は天候に関係なく進められます。

住みながらの工事になることが多く、天候で工程が延びると生活への影響も長引きます。雨の多い時期は予備日を多めに見込みます。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

増築工事(木造)の標準工程(42日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。高山市で4月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 高山市で増築をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、4〜5月・10月に着工すると工期が短く済みます(4月着工で約52日)。反対に12月着工は約119日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は42日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

高山市では、着工月によって10〜14日、平均で約12日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に29%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 梅雨の時期に増築はできますか?

できますが、雨で止まる日が増えます。高山市の6月の1mm以上の雨の日は平年11.7日で、6月1日に着工すると工期は約55日(晴天なら42日)の見込みです。東海地方の梅雨明けは平年7月19日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。

Q. 冬(12〜2月)でも増築はできますか?

高山市では1〜2月は積雪のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約113日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 高山市の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「高山」(標高560m)の平年値です。市内にはほかに栃尾・宮之前・六厩・清見・船山・丹生川の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「増築工事(木造)」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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