庄原市で増築工事(木造)に向く時期と、天候で延びる工期
広島県庄原市で増築工事(木造)をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(庄原観測所)で試算しました。晴天が続けば42日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら10月着工で約49日、6月着工で約54日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ5日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・庄原観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(庄原市・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工53日寒中
- 2月着工52日寒中
- 3月着工52日
- 4月着工51日
- 5月着工52日梅雨
- 6月着工54日梅雨台風
- 7月着工53日梅雨台風猛暑
- 8月着工51日台風猛暑
- 9月着工50日台風
- 10月着工49日
- 11月着工51日
- 12月着工53日寒中
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約53日 | +11日 | 2月22日ごろ | 寒中 |
| 2月1日 | 約52日 | +10日 | 3月24日ごろ | 寒中 |
| 3月1日 | 約52日 | +10日 | 4月21日ごろ | — |
| 4月1日 | 約51日 | +9日 | 5月21日ごろ | — |
| 5月1日 | 約52日 | +10日 | 6月21日ごろ | 梅雨 |
| 6月1日 | 約54日 | +12日 | 7月24日ごろ | 梅雨・台風 |
| 7月1日 | 約53日 | +11日 | 8月22日ごろ | 梅雨・台風・猛暑 |
| 8月1日 | 約51日 | +9日 | 9月20日ごろ | 台風・猛暑 |
| 9月1日 | 約50日 | +8日 | 10月20日ごろ | 台風 |
| 10月1日 | 約49日 | +7日 | 11月18日ごろ | — |
| 11月1日 | 約51日 | +9日 | 12月21日ごろ | — |
| 12月1日 | 約53日 | +11日 | 翌年1月22日ごろ | 寒中 |
6月着工が延びて、10月着工が早い理由
6月に着工すると、天候で止まる工程を6〜7月に行うことになります。この時期の庄原市は1mm以上の雨の日が月平均12.1日あり、強い雨の日も合わせると、コンクリートの作業は月に6.1日ほど止まる計算です。その結果、晴天の場合より約12日延びます。
10月に着工すると、天候で止まる工程は10〜11月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均8.4日で、延びは約7日で済みます。庄原市で雨の日が少ないのは4月・10〜11月、多いのは7月・12〜1月です。
庄原市の1mm以上の雨の日は年129日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に367番目(ほぼ全国の中くらい)です。広島県の17市区町村の中では多い順に3番目で、県内平均(年110日)より19日多くなっています。
庄原市で増築の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンクリート 止まる条件: 10mm以上の雨・積雪 | 2.3 | 2.6 | 3.5 | 4.1 | 4.5 | 5.6 | 6.5 | 4.8 | 4.7 | 2.9 | 2.4 | 3 | 47日 |
建方・上棟(木造)/屋根 止まる条件: 1mm以上の雨・強風・積雪 | 12.5 | 11.2 | 11.7 | 9.9 | 10 | 11.7 | 12.5 | 9.9 | 10.2 | 7.9 | 8.9 | 12.7 | 129日 |
外壁・下地・洗浄 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪 | 12.5 | 11.2 | 11.6 | 9.9 | 10 | 11.7 | 12.5 | 9.9 | 10.1 | 7.9 | 8.9 | 12.7 | 129日 |
庄原市の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「庄原」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 12.5 | 11.2 | 11.6 | 9.9 | 10 | 11.7 | 12.5 | 9.9 | 10.1 | 7.9 | 8.9 | 12.7 | 129日 |
10mm以上の雨の日 | 2.3 | 2.6 | 3.5 | 4.1 | 4.5 | 5.6 | 6.5 | 4.8 | 4.7 | 2.9 | 2.4 | 3 | 47日 |
30mm以上の大雨の日 | 0.2 | 0 | 0.5 | 0.7 | 1.4 | 1.7 | 2.8 | 1.5 | 2 | 1 | 0.3 | 0.1 | 12.2日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 0 | 0 | 0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 0 | 0 | 0 | 0日 |
最高気温(平均) ℃ | 6 | 7.8 | 12.6 | 19.1 | 23.7 | 26.3 | 29.7 | 31.2 | 26.8 | 21 | 14.8 | 8.3 | |
最低気温(平均) ℃ | -2.6 | -2.5 | -0.2 | 4.4 | 9.8 | 15.4 | 20.2 | 20.7 | 16.1 | 9.2 | 3.3 | -0.8 | |
猛暑日 最高気温35℃以上 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 2.5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3.5日 |
冬日 最低気温0℃未満 | 27.8 | 23.8 | 18.2 | 4.9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 6.4 | 22.2 | 103日 |
降水量 mm | 71 | 72 | 101 | 106 | 141 | 188 | 250 | 148 | 165 | 96 | 69 | 84 | 1489mm |
庄原市で10月に着工した場合の増築の工程表(天候込み)
増築工事(木造)の標準工程(9工程)を、庄原市の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 10月着工 | 6月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 準備・仮設 | 天候の影響は小さい | 3日 | 3日 | 3日 |
| 基礎工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 11日 | 12日 | 14日 |
| 建方・接合 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 5日 | 7日 | 8日 |
| 屋根工事 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 5日 | 7日 | 8日 |
| 電気・設備 | 天候の影響は小さい | 8日 | 8日 | 8日 |
| 外壁・開口 | 1mm以上の雨・積雪 | 9日 | 12日 | 15日 |
| 内装工事 | 天候の影響は小さい | 9日 | 9日 | 9日 |
| 既存部改修 | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| 検査・引渡 | 天候の影響は小さい | 2日 | 2日 | 2日 |
庄原市で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨(中国地方: 6月6日ごろ〜7月19日ごろ)
中国地方の梅雨入りは平年6月6日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろです。増築で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは5〜7月に着工した場合です。庄原市の6月の1mm以上の雨の日は平年11.7日、7月は12.5日です。
- 台風(中国への接近 年3回)
中国への台風の接近は平年で年3回、最も多いのは9月(1.1回)です。接近が平年0.5回以上の月は7〜9月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。増築でこの時期に外の工程がかかるのは、6〜9月に着工した場合です。
- 冬の寒さと雪
月平均気温が4℃以下になる12〜2月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。
- 夏の暑さ
猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年3.5日、7〜8月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。
- 強風(日最大風速10m/s以上: 年0日)
庄原市では、日最大風速が10m/s以上の日が年0日あり、多いのは3月・9月・1月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に637番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。
増築と天候の関係(どの地域でも共通)
増築は既存の建物とつなぐ部分の屋根・外壁を一度開けるため、雨仕舞いが終わるまでは室内への雨漏りに注意が必要です。
基礎の打設と建方・屋根の時期が工期を左右します。屋根が掛かれば、内装は天候に関係なく進められます。
住みながらの工事になることが多く、天候で工程が延びると生活への影響も長引きます。雨の多い時期は予備日を多めに見込みます。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
増築工事(木造)の標準工程(42日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。庄原市で10月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 庄原市で増築をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、4月・9〜10月に着工すると工期が短く済みます(10月着工で約49日)。反対に6月着工は約54日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は42日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
庄原市では、着工月によって7〜12日、平均で約10日延びる計算です。晴天の工期に24%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 梅雨の時期に増築はできますか?
できますが、雨で止まる日が増えます。庄原市の6月の1mm以上の雨の日は平年11.7日で、6月1日に着工すると工期は約54日(晴天なら42日)の見込みです。中国地方の梅雨明けは平年7月19日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。
Q. 冬(12〜2月)でも増築はできますか?
できます。庄原市の12〜2月の1mm以上の雨の日は月平均12.1日で、1月1日に着工した場合の工期は約53日です。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 庄原市の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「庄原」(標高300m)の平年値です。市内にはほかに高野・東城・道後山の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
- 積雪の観測データがないため、積雪による中止は計算に含めていません。雪の多い年は実際の工期が延びます。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「増築工事(木造)」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
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