下川町で増築工事(木造)に向く時期と、天候で延びる工期
北海道下川町で増築工事(木造)をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(下川観測所)で試算しました。晴天が続けば42日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら5月着工で約51日、10月着工で約224日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ173日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・下川観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(下川町・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工168日冬季休工寒中
- 2月着工137日冬季休工寒中
- 3月着工109日冬季休工寒中
- 4月着工78日冬季休工寒中
- 5月着工51日
- 6月着工51日
- 7月着工53日台風
- 8月着工56日台風
- 9月着工60日台風
- 10月着工224日冬季休工
- 11月着工214日冬季休工寒中
- 12月着工200日冬季休工寒中
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約168日 | +126日 | 6月17日ごろ | 冬季休工・寒中 |
| 2月1日 | 約137日 | +95日 | 6月17日ごろ | 冬季休工・寒中 |
| 3月1日 | 約109日 | +67日 | 6月17日ごろ | 冬季休工・寒中 |
| 4月1日 | 約78日 | +36日 | 6月17日ごろ | 冬季休工・寒中 |
| 5月1日 | 約51日 | +9日 | 6月20日ごろ | — |
| 6月1日 | 約51日 | +9日 | 7月21日ごろ | — |
| 7月1日 | 約53日 | +11日 | 8月22日ごろ | 台風 |
| 8月1日 | 約56日 | +14日 | 9月25日ごろ | 台風 |
| 9月1日 | 約60日 | +18日 | 10月30日ごろ | 台風 |
| 10月1日 | 約224日 | +182日 | 翌年5月11日ごろ | 冬季休工 |
| 11月1日 | 約214日 | +172日 | 翌年6月1日ごろ | 冬季休工・寒中 |
| 12月1日 | 約200日 | +158日 | 翌年6月17日ごろ | 冬季休工・寒中 |
10月着工が延びて、5月着工が早い理由
10月に着工すると、工事の途中で積雪期(12〜4月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えます)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約224日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。
5月に着工すると、天候で止まる工程は5〜6月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均10.4日で、延びは約9日で済みます。下川町で雨の日が少ないのは4〜6月、多いのは10〜12月です。
下川町の1mm以上の雨の日は年164日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に153番目(雨の日が多いほう)です。北海道の148市区町村の中では多い順に39番目で、県内平均(年142日)より22日多くなっています。
下川町で増築の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンクリート 止まる条件: 10mm以上の雨・積雪 | 休 | 休 | 休 | 休 | 2.1 | 2.1 | 4 | 4.6 | 4.6 | 4.4 | 9.4 | 休 | 31日+休5か月 |
建方・上棟(木造)/屋根 止まる条件: 1mm以上の雨・強風・積雪 | 休 | 休 | 休 | 休 | 11.9 | 9.9 | 12.3 | 12.2 | 14.9 | 16.8 | 21.8 | 休 | 100日+休5か月 |
外壁・下地・洗浄 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪 | 休 | 休 | 休 | 休 | 10.9 | 9.8 | 12.3 | 12.1 | 14.8 | 16.4 | 21.5 | 休 | 98日+休5か月 |
下川町の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「下川」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 14.3 | 11.8 | 12.9 | 10.8 | 10.9 | 9.8 | 12.3 | 12.1 | 14.8 | 16.4 | 18.7 | 18.8 | 164日 |
10mm以上の雨の日 | 0.4 | 0.3 | 0.5 | 1.1 | 2.1 | 2.1 | 4 | 4.6 | 4.6 | 4.3 | 2.6 | 1.1 | 28日 |
30mm以上の大雨の日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 0.2 | 0.9 | 1.1 | 1 | 0.4 | 0.1 | 0 | 3.8日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 0.6 | 0.6 | 1.6 | 1.6 | 1.6 | 0.1 | 0 | 0.1 | 0.2 | 0.7 | 1.2 | 0.8 | 9日 |
積雪10cm以上の日 | 31 | 28.3 | 30.7 | 16.2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 7.4 | 27.2 | 141日 |
最高気温(平均) ℃ | -3.9 | -2.7 | 1.7 | 9.3 | 17.1 | 21.3 | 24.7 | 25 | 21 | 13.9 | 5.2 | -1.7 | |
最低気温(平均) ℃ | -15.7 | -15.8 | -9.8 | -2.4 | 3.3 | 8.8 | 13.8 | 14.7 | 9.1 | 2.4 | -2.7 | -10.7 | |
冬日 最低気温0℃未満 | 31 | 28.2 | 30.6 | 23.3 | 6.1 | 0.3 | 0 | 0 | 0.3 | 8.7 | 22.8 | 30.7 | 182日 |
降水量 mm | 37 | 28 | 37 | 43 | 63 | 64 | 127 | 144 | 147 | 119 | 96 | 61 | 965mm |
下川町で5月に着工した場合の増築の工程表(天候込み)
増築工事(木造)の標準工程(9工程)を、下川町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 5月着工 | 10月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 準備・仮設 | 天候の影響は小さい | 3日 | 3日 | 3日 |
| 基礎工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 11日 | 12日 | 13日 |
| 建方・接合 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 5日 | 8日 | 11日 |
| 屋根工事 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 5日 | 8日 | 15日 |
| 電気・設備 | 天候の影響は小さい | 8日 | 8日 | 8日 |
| 外壁・開口 | 1mm以上の雨・積雪 | 9日 | 14日 | 待ち含む 183日 |
| 内装工事 | 天候の影響は小さい | 9日 | 9日 | 9日 |
| 既存部改修 | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| 検査・引渡 | 天候の影響は小さい | 2日 | 2日 | 2日 |
下川町で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨
北海道には気象庁の梅雨入り・梅雨明けの統計がなく、本州のような長雨の時期はありません。下川町の1mm以上の雨の日は6月9.8日・7月12.3日で、夏は外の工事を進めやすい時期です。
- 台風(北海道への接近 年1.9回)
北海道への台風の接近は平年で年1.9回、最も多いのは8月(0.7回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜9月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。増築でこの時期に外の工程がかかるのは、7〜9月に着工した場合です。
- 冬の寒さと雪
12〜4月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えるため、外の工事は止める前提で計算しています。月平均気温が4℃以下になる11〜4月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。
- 夏の暑さ
真夏日(最高気温30℃以上)は年5日、猛暑日はほとんどありません。
- 強風(日最大風速10m/s以上: 年9日)
下川町では、日最大風速が10m/s以上の日が年9日あり、多いのは3〜5月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に286番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。
増築と天候の関係(どの地域でも共通)
増築は既存の建物とつなぐ部分の屋根・外壁を一度開けるため、雨仕舞いが終わるまでは室内への雨漏りに注意が必要です。
基礎の打設と建方・屋根の時期が工期を左右します。屋根が掛かれば、内装は天候に関係なく進められます。
住みながらの工事になることが多く、天候で工程が延びると生活への影響も長引きます。雨の多い時期は予備日を多めに見込みます。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
増築工事(木造)の標準工程(42日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。下川町で5月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 下川町で増築をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、5〜7月に着工すると工期が短く済みます(5月着工で約51日)。反対に10月着工は約224日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は42日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
下川町では、着工月によって9〜18日、平均で約12日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に29%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 冬(12〜2月)でも増築はできますか?
下川町では12〜4月は積雪のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約168日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 下川町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「下川」(標高143m)の平年値です。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「増築工事(木造)」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
このデータを紹介・引用する
お客様への説明資料、ブログ、見積書の補足などに自由にお使いください。引用するときは、出典として下のリンクを添えてください(元データは気象庁の平年値です)。


