与論町で増築工事(木造)に向く時期と、天候で延びる工期
鹿児島県与論町で増築工事(木造)をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(与論島観測所)で試算しました。晴天が続けば42日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら7月着工で約50日、1月着工で約58日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ8日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・与論島観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(与論町・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工58日
- 2月着工58日
- 3月着工57日
- 4月着工55日梅雨
- 5月着工56日梅雨
- 6月着工54日梅雨台風暑中
- 7月着工50日台風暑中
- 8月着工53日台風暑中
- 9月着工53日台風暑中
- 10月着工52日台風暑中
- 11月着工53日
- 12月着工58日
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約58日 | +16日 | 2月27日ごろ | — |
| 2月1日 | 約58日 | +16日 | 3月30日ごろ | — |
| 3月1日 | 約57日 | +15日 | 4月26日ごろ | — |
| 4月1日 | 約55日 | +13日 | 5月25日ごろ | 梅雨 |
| 5月1日 | 約56日 | +14日 | 6月25日ごろ | 梅雨 |
| 6月1日 | 約54日 | +12日 | 7月24日ごろ | 梅雨・台風・暑中 |
| 7月1日 | 約50日 | +8日 | 8月19日ごろ | 台風・暑中 |
| 8月1日 | 約53日 | +11日 | 9月22日ごろ | 台風・暑中 |
| 9月1日 | 約53日 | +11日 | 10月23日ごろ | 台風・暑中 |
| 10月1日 | 約52日 | +10日 | 11月21日ごろ | 台風・暑中 |
| 11月1日 | 約53日 | +11日 | 12月23日ごろ | — |
| 12月1日 | 約58日 | +16日 | 翌年1月27日ごろ | — |
1月着工が延びて、7月着工が早い理由
1月に着工すると、天候で止まる工程を1〜2月に行うことになります。この時期の与論町は1mm以上の雨の日が月平均10.6日あり、強い雨の日も合わせると、コンクリートの作業は月に2.9日ほど止まる計算です。その結果、晴天の場合より約16日延びます。
7月に着工すると、天候で止まる工程は7〜8月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均8.8日で、延びは約8日で済みます。与論町で雨の日が少ないのは7月・10〜11月、多いのは3月・5〜6月です。
与論町の1mm以上の雨の日は年125日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に412番目(ほぼ全国の中くらい)です。鹿児島県の29市区町村の中では多い順に20番目で、県内平均(年133日)より8日少なくなっています。
与論町で増築の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンクリート 止まる条件: 10mm以上の雨・積雪 | 2.6 | 3.2 | 4.6 | 4.6 | 5.6 | 6.3 | 2.8 | 3.4 | 4.2 | 3.6 | 3.3 | 2.9 | 47日 |
建方・上棟(木造)/屋根 止まる条件: 1mm以上の雨・強風・積雪 | 18.5 | 16 | 18.4 | 13.9 | 14.2 | 15 | 10.3 | 13.8 | 14.1 | 13.4 | 13.6 | 17.8 | 179日 |
外壁・下地・洗浄 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪 | 11 | 10.1 | 12.1 | 10.4 | 12.3 | 12.5 | 7.5 | 10.1 | 10.9 | 9.3 | 8.7 | 10.3 | 125日 |
与論町の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「与論島」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 11 | 10.1 | 12.1 | 10.4 | 12.3 | 12.5 | 7.5 | 10.1 | 10.9 | 9.3 | 8.7 | 10.3 | 125日 |
10mm以上の雨の日 | 2.6 | 3.2 | 4.6 | 4.6 | 5.6 | 6.3 | 2.8 | 3.4 | 4.2 | 3.6 | 3.3 | 2.9 | 47日 |
30mm以上の大雨の日 | 0.6 | 0.7 | 1 | 1.1 | 2.2 | 2.8 | 1.5 | 1.3 | 1.6 | 1.8 | 1.3 | 0.5 | 16.4日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 11.7 | 9.3 | 10.3 | 5.3 | 3.1 | 4.2 | 3.7 | 5.5 | 5.1 | 5.8 | 6.9 | 11.3 | 82日 |
最高気温(平均) ℃ | 19.1 | 19.8 | 21.1 | 23.3 | 26 | 28.8 | 31.5 | 31.8 | 30.7 | 27.9 | 24.6 | 20.9 | |
最低気温(平均) ℃ | 14.3 | 14.9 | 15.9 | 18.2 | 21.2 | 24.5 | 26.7 | 26.7 | 25.6 | 23.4 | 20.2 | 16.3 | |
降水量 mm | 86 | 99 | 141 | 144 | 209 | 266 | 166 | 143 | 191 | 175 | 124 | 92 | 1836mm |
与論町で7月に着工した場合の増築の工程表(天候込み)
増築工事(木造)の標準工程(9工程)を、与論町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 7月着工 | 1月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 準備・仮設 | 天候の影響は小さい | 3日 | 3日 | 3日 |
| 基礎工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 11日 | 12日 | 12日 |
| 建方・接合 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 5日 | 7日 | 12日 |
| 屋根工事 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 5日 | 7日 | 12日 |
| 電気・設備 | 天候の影響は小さい | 8日 | 8日 | 8日 |
| 外壁・開口 | 1mm以上の雨・積雪 | 9日 | 13日 | 14日 |
| 内装工事 | 天候の影響は小さい | 9日 | 9日 | 9日 |
| 既存部改修 | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| 検査・引渡 | 天候の影響は小さい | 2日 | 2日 | 2日 |
与論町で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨(奄美地方: 5月12日ごろ〜6月29日ごろ)
奄美地方の梅雨入りは平年5月12日ごろ、梅雨明けは6月29日ごろです。増築で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは4〜6月に着工した場合です。与論町の6月の1mm以上の雨の日は平年12.5日、7月は7.5日です。
- 台風(奄美への接近 年4.3回)
奄美への台風の接近は平年で年4.3回、最も多いのは9月(1.3回)です。接近が平年0.5回以上の月は7〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。増築でこの時期に外の工程がかかるのは、6〜10月に着工した場合です。
- 冬の寒さと雪
冬日(最低気温0℃未満)はほとんどなく、冬でも外の工事を進めやすい地域です。
- 夏の暑さ
真夏日(最高気温30℃以上)は年93日、猛暑日はほとんどありません。6〜10月は月平均気温が25℃を超え、暑中コンクリートとしての対策(打込み温度の管理・散水養生など)が必要な時期の目安です。
- 強風(日最大風速10m/s以上: 年82日)
与論町では、日最大風速が10m/s以上の日が年82日あり、多いのは3月・12〜1月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に45番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。
増築と天候の関係(どの地域でも共通)
増築は既存の建物とつなぐ部分の屋根・外壁を一度開けるため、雨仕舞いが終わるまでは室内への雨漏りに注意が必要です。
基礎の打設と建方・屋根の時期が工期を左右します。屋根が掛かれば、内装は天候に関係なく進められます。
住みながらの工事になることが多く、天候で工程が延びると生活への影響も長引きます。雨の多い時期は予備日を多めに見込みます。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
増築工事(木造)の標準工程(42日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。与論町で7月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 与論町で増築をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、7〜8月・10月に着工すると工期が短く済みます(7月着工で約50日)。反対に1月着工は約58日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は42日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
与論町では、着工月によって8〜16日、平均で約13日延びる計算です。晴天の工期に31%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 梅雨の時期に増築はできますか?
できますが、雨で止まる日が増えます。与論町の6月の1mm以上の雨の日は平年12.5日で、6月1日に着工すると工期は約54日(晴天なら42日)の見込みです。奄美地方の梅雨明けは平年6月29日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。
Q. 冬(12〜2月)でも増築はできますか?
できます。与論町の12〜2月の1mm以上の雨の日は月平均10.5日で、1月1日に着工した場合の工期は約58日です。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 与論町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「与論島」(標高14m)の平年値です。
- 積雪の観測がない地点です。1月の平均気温が3℃以上と温暖なため、積雪で工事が止まる日はないものとして計算しています。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「増築工事(木造)」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
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