Tips

A3工程表を美しく印刷する5つのコツ

現場事務所に掲示するA3工程表を、欠けもかすれもなく出すための印刷設定と運用のコツ。用紙・余白・背景色から自動ページ分割の読み方までまとめました。

#A3 印刷#印刷 Tips#現場

「印刷が汚い」の大半は紙ではなく設定でつまずいている

工程表の印刷でつまずく症状は、線が細くて読めない、右端の工程が切れる、色がまったく出ない、のおおむね三つに集約されます。原因はプリンター本体よりも、ブラウザの印刷ダイアログの設定側にあることがほとんどです。コウテイの印刷レイアウトはA3横(420×297mm)から余白10mmを引いた実寸で組んであるため、用紙や余白の指定が一つずれると全体が連鎖して崩れます。対策は単純で、最初の一枚をいきなり紙に出さないこと。Ctrl+Pで印刷プレビューを開き、送信先を「PDFとして保存」にして書き出し、拡大表示で工程名と日付が読めるかを確かめます。紙を一枚も使わずに設定の当たり外れが十秒で分かるので、以降のコツはこのPDF確認を挟む前提で読み進めてください。

用紙はA3・横。A4に縮めた瞬間に読めなくなる

印刷ダイアログで用紙サイズをA3、向きを横(Landscape)に設定します。コウテイ側のCSSでもA3横を指定していますが、実際に使う紙を最終的に決めるのはブラウザとプリンタードライバーなので、ダイアログが既定のA4のままだと自動で縮小がかかります。A3をA4に落とすと寸法は約71%になり、9pt前後で組んだ工程名は6pt相当まで縮みます。壁に貼って二歩離れて読む掲示用途では、この時点で実用に耐えません。倍率の項目も要注意で、「用紙に合わせる」ではなく「実際のサイズ」「100%」を選びます。A3対応機が事務所にない場合は、A4二枚に割って貼り合わせるより、PDFに書き出して外部でA3を出したほうが速くきれいに仕上がります。

「背景のグラフィック」をONにしないと工程バーが消える

印刷したら枠線だけで中身が真っ白、という相談の原因はほぼこれです。工程バーのカテゴリ色、土曜の薄い黄色、日曜と祝日の薄い赤、日付ヘッダーのグレーは、すべてCSSの背景色として描かれています。ブラウザはインク節約のため既定で背景色を落とす仕様なので、チェックを入れない限り色は出ません。設定の場所と名前はブラウザごとに違い、ChromeとEdgeは印刷ダイアログの「詳細設定」を開いた中の「背景のグラフィック」、Firefoxは「背景色と背景画像を印刷」、Safariはプリントダイアログの「背景をプリント」です。一度ONにすればブラウザが記憶するので、最初の一回だけ確実に入れておけば以後は意識せずに済みます。

余白は「デフォルト」。狭くしても得はしない

余白の項目は「デフォルト(標準)」のままにします。コウテイの印刷レイアウトは上下左右10mmの余白を前提に、その内側の400×277mmを目いっぱい使う設計だからです。ここで「なし」を選ぶと描画領域が余白のぶんだけ広がって位置がずれ、多くの機種は用紙の端2〜3mmを物理的に印刷できないため、外周の罫線が欠けます。逆に「広い」にすると使える幅が400mmを割り込み、タイムラインの右端、つまり工期の終盤から順に切れていきます。工程表で終盤が切れるのは実務上いちばん困る欠け方です。カスタム余白に手を出すのは、その複合機で端が欠けると分かっている場合に限り、上下左右を同じ値で1〜2mm増やす程度にとどめるのが安全です。

長期工事の自動ページ分割は「横=期間・縦=工程」で読む

工期が長い、あるいは工程数が多い工程表は、A3一枚に押し込まず自動で分割されます。横方向は期間で割られ、一日あたりの幅が確保できるうちは一枚に収まり、目安として190日前後を超えると一ページおよそ55日ずつに分かれます。最後のページが15日に満たなくなる場合はページ数を一つ減らして均等に割り直すので、末尾に数日だけの薄いページが出ることはありません。縦方向は工程数で割られ、およそ32行を超えると次のページに送られます。各ページには工事名・工期・会社名と連絡先に加えて、「期間2/3」「工程1〜32/全60」「[P.2/6]」といったページ情報が繰り返し入るため、貼り合わせる順番も、配った相手への説明も迷いません。

濃度は標準。モノクロ機なら色に意味を持たせない

トナー節約(ドラフト)モードは、細い罫線とバー内の白抜き文字を真っ先に犠牲にします。工程表は数ミリ幅のマスで日付を数える図面ですから、掲示用は必ず標準濃度で出してください。もう一つ厄介なのがモノクロ複合機で、カテゴリ色で分けた工程バーが似た濃さのグレーに潰れ、色分けの意味が消えます。白黒運用が前提の現場では、工程名の頭に「【外】」「【内】」のような接頭辞を付ける、担当会社名をバーに表示させるなど、色に頼らず文字だけで判別できる情報を持たせておくと確実です。用紙は普通紙で十分ですが、掲示期間が一か月を超えるなら少し厚手を選ぶと、めくれや破れによる貼り替えの手間が減ります。

A3機がない事務所は、PDFにしてコンビニやセルフ出力店へ

社内にA3対応機がないケースは珍しくありません。その場合は印刷ダイアログの送信先を「PDFとして保存」にしてファイルを作り、コンビニのマルチコピー機やセルフプリント店のA3対応機で出力します。ネットプリント系のサービスなら、スマホやパソコンからPDFを登録して予約番号を受け取り、店頭の機械で番号を入力するだけです。ここでの落とし穴は用紙指定で、A3を選ばず既定のA4のまま出すと縮小がかかり、A3で組んだ意味がなくなります。倍率も「用紙に合わせる」ではなく等倍を選んでください。カラーと白黒では一枚あたりの料金が大きく違うので、毎週貼り替える定例掲示は白黒、施主打合せに持参する一枚だけカラー、という使い分けが現実的です。

貼ってからが本番——ラミネート・更新サイクル・版の管理

屋外や仮設事務所の壁は、雨と結露と直射日光で紙がすぐ波打ちます。掲示期間が一か月を超えるならA3のラミネート加工が有効で、表面にホワイトボードマーカーで実績線を書き込み、拭いて更新する運用にすれば刷り直しの頻度が下がります。屋内でも、四隅を養生テープで留めるより上辺をマグネットバーで挟むほうが、差し替えが一瞬で済みます。最後に効いてくるのが版の管理です。コウテイの印刷物はフッターに印刷日が入るので、古い紙が現場に残っていても日付で判別できます。週の初めに刷り直したら古い紙はその場で剥がす、という一手間を社内ルールにしておくと、「どれが最新か分からない」という事故がなくなります。

コウテイを無料で試す

ブラウザでいますぐ使えます。登録不要でお試し可能。

無料で試す →

📰 他の記事

コウテイで作成した工程表をA3横で印刷した例。左に工程名、上に日付と曜日が並び、土日は黄色・日曜と祝日は赤で色分けされている
A3横で印刷した工程表(土日祝は自動で色分け/長期工事は自動でページ分割)

❓ よくある質問

Q. 印刷すると工程バーの色が出ず、枠線だけになります。

ブラウザの「背景のグラフィック」がOFFになっています。工程バーのカテゴリ色や土日祝の色はCSSの背景色で描かれているため、この項目をONにすれば色付きで印刷されます。ChromeとEdgeは印刷ダイアログの「詳細設定」内、Firefoxは「背景色と背景画像を印刷」、Safariは「背景をプリント」という名前です。

Q. 事務所にA3プリンターがありません。どうすればいいですか。

印刷ダイアログの送信先を「PDFとして保存」にして書き出し、コンビニのマルチコピー機やセルフプリント店のA3対応機で出力してください。店頭で用紙をA3に指定し、倍率は「用紙に合わせる」ではなく等倍を選ぶのがポイントです。A4二枚に割って貼り合わせるより、読みやすく仕上がります。

Q. 工期が長い工程表でも1枚に収まりますか。

一日あたりの幅が確保できる範囲までは1枚に収まり、目安として190日前後を超えると期間で自動分割されます(1ページおよそ55日)。工程数はおよそ32行で改ページされ、各ページに工事名・工期・会社名と「[P.2/6]」のようなページ番号が繰り返し入るため、貼り合わせても順番が分かります。

📋 工程表作成、まず無料で試してみませんか?

ドラッグ&ドロップで直感操作、A3印刷対応、協力会社共有もワンクリック。