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梅雨時期の工程計画の立て方

梅雨の工程が崩れる原因は中止日数ではなく乾燥待ちの連鎖です。工種別の中止基準、予備日の分散配置、前日15時・当日朝の二段階判断、順延時の再手配までを実務手順で解説します。

#梅雨#天候#工程計画

「雨の日数」ではなく「乾かない期間」で考える

梅雨入りは平年で九州から関東甲信がおおむね6月上旬、梅雨明けが7月中旬から下旬にかけてで、北海道については気象庁が梅雨入り・明けを発表しません。ただ、工程が崩れる主因は降った日そのものではありません。前日の雨で下地が濡れ、湿度が高くて乾かず、翌日も朝から作業に入れない。この乾燥待ちの連鎖が効いてきます。雨の降った日数だけを数えて予備日を置くと、たいてい足りなくなるのはこのためです。梅雨の工程計画は、中止日数の見積もりではなく、雨のあと何日で作業可能な状態に戻るのかを工種ごとに把握するところから始めます。自分の現場がある地域の平年の梅雨入り・明けを確認し、その週を工程表上にマークしておくと判断が早くなります。

止める基準を工種ごとに決め、工程表に書き込む

外装・屋根・塗装・防水・コンクリート打設が影響を受けやすいのは知られていますが、実務で効くのは工種名を並べることではなく、何を見て止めるかを工種ごとに決めておくことです。打設なら降り出しの有無より打設後数時間の天気が重要で、生コンの手配とキャンセルの期限はプラントごとに違うため事前の確認が要ります。塗装や防水は多くのメーカーが施工要領書で気温・湿度・下地の含水率の条件を定めているので、その数値をそのまま現場の中止基準に採用するのが最も揉めません。決めた基準は頭の中ではなく工程表に書きます。コウテイでは各工程の備考欄に、中止条件と雨天時の代替作業をセットで書き添えられます。

予備日は末尾にまとめず、雨に弱い工種の直後へ

梅雨をまたぐ外部工事に余裕を見るのは定石で、通常工期の1.3倍から1.5倍という目安がよく使われます。ただ問題は倍率より置き方です。予備日を工程表の末尾にまとめると、その余裕は誰の目にも入らず、途中の遅れが吸収されないまま進んで終盤に一気に破綻します。屋根、防水、外壁塗装のように雨に弱い工種の直後へ1日から2日ずつ分散して置き、予備日にも名前を付けて工程表に載せてください。あわせて、梅雨期は週6稼働を前提に組まないこと。週5稼働に予備日を足す形にしておけば、土曜が潰れたときの逃げ場が残ります。倍率そのものは、他社の数字より自社の過去2〜3年の同種工事の実績から出したものが確実です。

前日15時と当日朝6時、判断は二段階で固定する

中止の判断は、前日の15時前後と当日の朝6時前後の二段階に固定すると回り始めます。前日15時に実施・中止・朝判断の三択を出し、当日6時に朝判断分だけ確定する。この型なら協力会社は前日の夕方までに翌日の段取りを決められます。注意したいのは、朝判断を誰にでも出さないことです。片道1時間以上かけて来る業者に朝判断を投げると、往復の交通費と半日が無駄になり、次から現場の優先順位を下げられます。遠方の業者には前日15時に実施か中止かを言い切り、近隣で他現場を持てる業者にだけ朝判断を認める。判断の連絡経路も個別の電話やLINEに散らさず、一本に絞っておきます。

代替工程が効く現場、効かない現場

雨天時は内装や設備へ切り替えられるよう工程を並列化しておく。これは正しいのですが条件があります。切替が効くのは外部と内部で職人が別のときだけで、同じ職長が両方を見ている小規模な現場では、外を止めたところで中の人手が増えるわけではありません。切替を本当に使うつもりなら、内部工事の材料を先に現場へ入れておき、仮設の電気と水を早めに使える状態にしておく必要もあります。準備のないまま当日に中をやろうと言っても、材料待ちで半日潰れるのが実際のところです。梅雨入り前に、内部で先行できる作業を洗い出して着手できる状態まで段取りしておく。これが代替工程の実体です。

順延は「終了日を伸ばす」ではなく「開始日ごと動かす」

1日の中止が1日の遅れで済むことは、まずありません。職人には次の現場が入っているため、再手配すると中2日から3日空くのが普通で、そこを見誤ると工程表と現実がずれていきます。処理でよくある失敗は、順延をバーの終了日だけ右へ伸ばして済ませることです。これでは後続工程との重なりに気づけません。開始日ごと後ろへ動かし、後続がどう押されるかを必ず確認します。コウテイでは工程バーをドラッグして日付ごと移動でき、先行工程を設定しておけば、後続が先行より早く始まる矛盾は矢印の色で分かります。操作を取り消して戻せるので、雨の朝に急いで直しても壊れにくくなっています。

本当の山場は梅雨明け直後の一斉再開

見落とされがちなのが梅雨明け直後です。7月下旬は各社が一斉に外部工事を再開するため、足場・塗装・防水・板金といった職種の手配が取り合いになります。梅雨前と同じ感覚で1〜2週間前に声をかけても押さえられないことがあるので、梅雨期の先行依頼は3週間前を目安に前倒しし、特に足場の解体は再開需要とぶつかるため日程を早めに仮押さえしておくのが安全です。もうひとつ、梅雨の末期は集中豪雨が起きやすい時期でもあります。作業が止まること以上に、仮設の飛散、資材の水没、掘削面の崩れといった被害の方が工程への打撃は大きくなります。天気予報は養生の話としても見ておきます。

更新が伝わらなければ計画は意味を持たない

最後は共有です。雨で工程が動く時期は、更新の周知が遅れるほど現場が混乱します。工程表を直したのに、協力会社が先週印刷した紙を見ているという状態が一番危ない。コウテイでは工程表を共有リンクで渡せるため、配り直さなくても相手は最新の内容を開けます。リンクにはパスワードと有効期限を設定でき、期限は既定で90日、1日から365日の範囲で指定できます。社内はオーナー・管理者・編集者・閲覧のみの4段階で権限を分けられるので、外部には閲覧のみを渡す運用が組めます。現場事務所への掲示はA3横で印刷でき、梅雨をまたぐ長期の工程表は自動で複数ページに分割されます。

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❓ よくある質問

Q. 梅雨の工期はどれくらい余裕を見ればいいですか?

外部工事は通常工期の1.3〜1.5倍が一般的な目安として使われますが、地域と工種で差が大きいため、自社の過去2〜3年の同種工事の実績から出すのが確実です。倍率を上げること以上に、予備日を末尾にまとめず、雨に弱い工種の直後へ1〜2日ずつ分散して置くことの方が効きます。

Q. 雨天中止の判断は誰がいつ出すのが良いですか?

現場責任者が前日15時前後に実施・中止・朝判断の三択で出し、当日朝6時前後に朝判断分だけ確定する形が回りやすいです。遠方から来る業者に朝判断を投げると往復が無駄になるため、前日のうちに言い切ります。連絡経路は一本に絞り、工程表側にも中止条件を書いておきます。

Q. コウテイに天気予報の自動連携はありますか?

現時点で天気予報の自動連携はありません。天候に関わる運用は、各工程の備考欄に中止条件と代替作業を書いておく、先行工程を設定して順延したときの後続への影響を矢印で確認する、共有リンクで関係者に最新版を見てもらう、という形で支えるのが基本になります。

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