【新機能】長期工事の複数ページ印刷
工期が長い工程表は1枚のA3に収まりません。分割が始まる日数の目安、日付方向と工程方向の二次元分割の仕組み、印刷設定と貼り合わせの注意点までを実務目線で解説します。
「1枚に収まらない」のは何日からか
A3横は420×297mmですが、上下左右10mmの余白を除いた400×277mmが実際に描ける範囲です。さらに左端の180ピクセル分は工程名の列に使うため、日付が並ぶタイムラインの幅は約1330ピクセルしかありません。ここに1日あたり最低7ピクセルを確保する計算なので、1枚に収まる上限はおよそ190日です。四か月から六か月で終わる戸建て新築や住宅改修なら、工程を細かく割っても横方向は1枚で刷れます。分割が始まるのは工期一年級の共同住宅、造成を伴う土木、期別に分けた大規模改修あたりから。逆に、まだ半年程度なのに二枚に割れるときは、工期の終了日を打ち間違えている可能性を先に疑ってください。
分割は日付方向と工程方向の二次元で起きる
ページが増える理由は二つあります。ひとつは日付方向で、190日を超えると1ページあたり約55日ずつに切られます。もうひとつは工程方向で、行の数が32を超えると工程一覧が上下に分けられます。総ページ数はこの掛け算になり、たとえば40工程・工期300日の案件なら、工程が2帯、日付が6列で合計12ページです。工期365日・25工程なら縦は1帯のままで横7ページ。刷る前に「工程数÷32」と「工期÷55」を暗算しておくと、A3用紙を何枚トレイに入れるべきか、掲示板の幅が足りるかを事前に判断できます。工程数を30前後に整理し直すだけで枚数が半分になることも珍しくありません。
ヘッダーの読み方と、並べる順番
分割された各ページの上部には、左に顧客名と現場住所、中央に工事名・全体工期・総日数、右に自社ロゴと社名・電話番号が毎ページ繰り返し印刷されます。中央の下段には、横に割れたときは「期間 4月1日〜5月25日(2/6)」、縦に割れたときは「工程 33〜64 / 全80」、そして末尾に[P.8/12]が入ります。ページの出力順は工程帯が外側、日付が内側です。つまりP.1からP.6までが最初の32工程を時間順に追いかけ、P.7から次の工程帯に移ります。貼り合わせるときは横一列に6枚並べてから下の段に移る、と覚えておくと迷いません。
印刷ダイアログで押さえる四つの設定
画面右上の印刷ボタンかCtrl+Pでプレビューが開きます。これはA3実寸を等倍で縮小表示したもので、紙に出るものとページ区切りまで一致します。ここで枚数を確認してから印刷ダイアログを開き、用紙をA3・向きを横、余白は既定、拡大縮小は100%のままにします。忘れやすいのが「背景のグラフィック」で、これがオフだと工程バーの色も土日祝の色分けも消え、白黒の枠線だけになります。ブラウザの「ヘッダーとフッター」はオフにしてください。URLや日付が用紙の端に入り、貼り合わせたとき境目に文字が残ります。この四点だけで印刷事故のほとんどは防げます。
つまずき所①:ページをまたぐ依存関係の矢印
依存関係の矢印は、そのページに載っている工程どうしでしか描かれません。先行工程が別の工程帯や別の日付ページにあると、矢印は静かに省略されます。基礎工事がP.1、内装がP.7という配置になると、紙の上では前後関係が読み取れなくなるということです。対策は三つあり、依存でつながる工程を並び順で近づけて同じ32行の帯に収める、工程名の末尾に「※躯体完了後」と注記を入れる、あるいは掲示用は工程帯を分けずに済むところまで工程を集約する。なお、後続の開始日が先行の終了日より前になっている違反矢印は色が変わって表示されるので、印刷前にプレビューで矢印の色を一度眺めておくと計画ミスに気づけます。
つまずき所②:最終ページの目盛りと貼り合わせの余白
各ページは横幅を使い切るように1日の幅を決めるため、端数が出た最終ページだけ目盛りが広くなることがあります。工期365日なら55日のページが6枚と35日のページが1枚になり、最後の1枚はバーが太く見えます。残りが15日を切る場合は自動で列数を減らして均等に配り直すので、数日分だけの薄いページは出ません。定規を当てて長さで日数を測るのではなく、必ずヘッダーの期間表記で読む習慣にしてください。貼り合わせでは各紙の10mm余白が二枚分で20mmの隙間になるので、二枚目以降の左余白を断裁するか、少し重ねて貼ると罫線がつながります。
掲示はA3分割、配布はPDF、更新は共有リンク
同じ印刷機能から「PDFとして保存」を選べば、分割されたページがそのまま複数ページのPDFになります。現場事務所の壁にはA3で貼り、発注者や協力会社へはPDFをメールで、というのが扱いやすい形です。ただし工程は必ず動くので、変更のたびにPDFを送り直すと相手の手元で版が混ざります。共有リンクを発行すれば、相手はアカウント登録なしで最新版を閲覧・印刷でき、パスワードと7日から365日の有効期限も設定できます。フッターには印刷日が入るので、掲示物が何日時点の版かは紙を見れば判別できます。無料プランでは印刷物に透かしの一行が入ります。
刷る前の三十秒チェックを習慣にする
週次で刷り直す運用にするなら、手順を固定してしまうのが早道です。進捗率を更新し、Ctrl+Pでプレビューを開き、ページ数が先週と変わっていないかを見る。次に工程名の列で文字が切れていないか、青い破線で描かれる本日線がどのページに来ているかを確かめます。本日線は該当する日付のページにしか出ないので、これが現場で今いちばん見られる紙になります。最後に背景のグラフィックがオンのままかを確認して出力。慣れれば三十秒ほどの作業です。工程を増やしすぎて32行を超えた週だけ枚数が跳ねるので、そこだけは掲示スペースと相談して工程をまとめ直してください。
コウテイを無料で試す
ブラウザでいますぐ使えます。登録不要でお試し可能。
無料で試す →📰 他の記事

❓ よくある質問
Q. 工期が何日を超えると複数ページになりますか?
目安はおよそ190日です。A3横のタイムライン幅に1日あたり最低7ピクセルを確保する計算のため、190日程度までは1枚に収まります。超えると1ページ約55日ずつに分割されます。また工程数が32を超えると工程方向にも分かれるので、工期が短くても行数が多ければ複数ページになります。
Q. A3プリンターが手元にない場合はどうすればよいですか?
印刷ダイアログで「PDFとして保存」を選ぶと、分割された状態のままA3サイズの複数ページPDFになります。これをコンビニのネットプリントや出力センターでA3出力するのが確実です。A4プリンターにそのまま流すと自動で縮小され、日付の数字がつぶれて現場掲示には向きません。
Q. ページをまたぐ依存関係の矢印が印刷されないのはなぜですか?
各ページは、そのページに載っている工程だけを使って矢印を描く仕組みだからです。先行工程が別の工程帯や別の日付ページにあると矢印は省略されます。依存でつながる工程を並び順で近づけて同じ32行の帯に収めるか、工程名の末尾に「※躯体完了後」のような注記を入れて補ってください。