コウテイ 使い方ガイド

アクセシビリティへの配慮

工程表は所長も職人も発注者も、同じ1枚を読む資料です。色の見え方や視力は人によって違い、途中でモノクロコピーされて回覧されることもあります。この記事では、色覚多様性やUDの観点から誰にでも読める工程表を作る具体的な手順と、コウテイのアクセシビリティ対応状況、そして現状の限界までを実務者向けに整理します。

#アクセシビリティ#色覚多様性#UD

1. なぜ工程表にアクセシビリティの配慮が要るのか

工程表は所長ひとりが見る資料ではなく、協力会社の職長、入りたての若手、発注者まで幅広い人が同じ1枚を読みます。日本人男性のおよそ20人に1人が先天色覚異常とされ、40代を過ぎれば老眼で細かい文字が追いづらくなります。現場では直射日光の下でスマホを覗いたり、モノクロコピーされた工程表が回覧されたりもします。つまり事務所のモニターできれいに見えることと、現場で正しく伝わることは別問題です。アクセシビリティやUDへの配慮は理念の話ではなく、着手日の読み違いによる手戻りを防ぐ実務対策だと捉えると、取り組みの優先順位を付けやすくなります。

2. 色覚多様性に配慮した色分けの原則

色覚多様性で最も注意すべきは、赤と緑、オレンジと黄緑のように色相が近い組み合わせを隣り合わせに置くことです。工種ごとの色分けは、隣接する行どうしで明度に差をつけておくと、色の見え方に関わらず境目が分かります。コウテイは工種カテゴリごとに色を持ちますが、バーの上と左側の一覧の両方に工程名を表示し、進捗はバー内の塗りに加えて数値でも併記します。マイルストーンは◆、重要工程は★という記号で区別するため、色が判別できなくても情報が欠けません。Excelで自作する場合も、凡例に色名ではなく工種名を書き、記号を併用するだけで実用度は上がります。

3. 表示幅と拡大表示で読める大きさを確保する

文字の見やすさは画面と紙の両方で調整します。コウテイは画面上部のマイナスとプラスのボタンで、1日あたりの表示幅を14〜60ピクセルの範囲で変えられ、広げるほど工程名とバーがゆったり表示されます。それでも足りなければブラウザ自体の拡大機能を使い、WindowsはCtrlとプラス、MacはCommandとプラスで125〜150%にすると、レイアウトを崩さず全体が大きくなります。iPadならSafariで開いてホーム画面に追加しておくと、現場で素早く最新版を確認できます。判断基準は単純で、掲示した工程表から2メートルほど離れて工程名と日付が読めるかどうか。読めなければ拡大するか、工程を分けて1画面の情報量を減らします。

コウテイで作成した工程表をA3横で印刷した例。左に工程名、上に日付と曜日が並び、土日は黄色・日曜と祝日は赤で色分けされ、各工程が横棒で表示されている
コウテイで作成した工程表のA3横印刷イメージ(土日・祝日は自動で色分け/長期工事は自動でページ分割)

4. マウスを使わずキーボードだけで編集する

腱鞘炎や手指の不自由さ、細かいドラッグが苦手といった理由で、マウス操作が負担になる人は少なくありません。コウテイは工程バーを選んだ状態で、左右キーで1日ずつ前後に移動、Shiftと左右キーで期間を1日ずつ伸縮、Altと上下キーで行の並べ替え、プラスとマイナスキーで進捗を10%刻みに増減できます。追加はCtrlとEnter、複製はCtrlとD、削除はDelete、元に戻すのはCtrlとZです。Homeキーで本日の位置へ一気にスクロールし、CtrlとPでA3印刷プレビューが開きます。つまずきやすいのは、工程名の入力欄にカーソルがある間はショートカットが効かない点で、Escで確定してから操作してください。

5. 印刷・現場掲示でのユニバーサルデザイン

工程表は最終的に紙で回覧・掲示されることが多く、どこかでモノクロコピーされる前提で作るのが安全です。配色が固まったら一度グレースケール設定で試し刷りし、工種の区別がつくか、土日と平日を見分けられるかを必ず確認してください。コウテイのA3横印刷は、日付範囲と工程グループの二方向で自動的にページを分割するため、工期の長い案件でも文字を極端に縮小せずに出力できます。土日祝はカレンダー部分で色分けされたうえ、祝日には祝の文字が入るので、色が読み取れなくても休みが分かります。掲示の際は目線の高さに貼り、照明の映り込みを避けるだけでも読みやすさは変わります。

6. 社内ルール化と、コウテイの対応状況・限界

配慮を個人の工夫で終わらせないために、工種カテゴリの名前と色の使い方を社内で固定し、業種別テンプレートを自社の標準として使い回すのが現実的です。担当者が替わっても表記が揺れず、読む側も毎回覚え直さずに済みます。現状のコウテイは、色に依存しない情報表示、キーボードでの編集、表示幅の調整と印刷の柔軟さを備えていますが、スクリーンリーダーでの全操作や、WCAGなどの適合レベルを公式に表明する段階には至っていません。読み上げ環境での利用や特定の配色での見えにくさなど、実際に困った点があればお問い合わせから具体的にお知らせください。改善の優先順位を決める材料にします。

❓ よくある質問

Q. 色覚多様性に配慮できているか、どう確認すればよいですか?

最も手軽なのはグレースケールでの印刷プレビューです。色を明度だけに変換した状態で工種や土日の区別がつけば、色の見え方が異なる人にもおおむね伝わります。加えて、色だけに意味を持たせず、工程名や記号、数値を必ず併記しておくと安全です。

Q. 文字が小さくて読みにくい場合はどうすればよいですか?

コウテイでは1日あたりの表示幅を14〜60ピクセルの範囲で広げられます。それでも足りなければブラウザの拡大機能で125〜150%にしてください。掲示用にはA3横印刷を使い、工期が長い場合はページが自動分割されるため、無理に1枚へ収めず複数枚に分けたほうが読みやすくなります。

Q. コウテイはスクリーンリーダーに対応していますか?

現時点で全操作の読み上げ対応や、WCAGへの適合レベルの公式表明は行っていません。キーボードでの工程追加・移動・伸縮・進捗更新には対応しています。読み上げ環境での具体的な支障はお問い合わせからお知らせいただければ、改善検討の材料とします。

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