Excelで工程表を作る方法(条件付き書式でバーを自動で塗る)
Excelで工程表を作るときに一番手間がかかるのは、日程が変わるたびにセルを塗り直す作業です。この記事では、着工日と各工程の「開始日」「日数」を入れるだけでバーが自動で塗られる工程表の作り方を、実際の数式つきで説明します。着工日を変えれば日付も全工程も一緒に動くので、日程の変更に強い工程表になります。
1. 完成形のイメージと表の組み方
左側に「工程名」「担当」「開始日」「日数」「終了日」の列を置き、右側に1列=1日の日付の列を並べます。表の上のほうに着工日を入れるセル(例:C2)を1つ用意し、日付の行はすべてこのセルからの式で作ります。各工程の行では、開始日と日数を入れると終了日が式で計算され、その期間に当たる日付の列が条件付き書式で自動的に塗られる、という仕組みです。工程名の列は24文字ほど、日付の列は幅2〜3文字ほどにすると、A3横1枚に収めやすくなります。
2. 手順1:日付の行を式で作る
日付の列の先頭のセル(例:G6)に「=$C$2」と入れて着工日を表示し、その右隣のセルに「=G6+1」と入れて右へコピーします。セルの表示形式を「d」にすると日だけが表示されます。その下の行には「=TEXT(G6,"aaa")」と入れると、月・火・水のように曜日が表示されます。月の区切りは、上の行に「=IF(DAY(G6)=1,MONTH(G6)&"月","")」のような式を入れると、毎月1日の列にだけ月が表示されます。日付を手で打たずに式でつないでおくと、着工日を変えるだけで日付の行がすべて動きます。
3. 手順2:終了日を式で出す
各工程の行では、開始日と日数を入力し、終了日は「=開始日+日数-1」で計算します。例えば8行目なら、終了日のセルに「=C8+D8-1」と入れます。1を引くのは、開始日を1日目として数えるためです(開始日が11月10日で日数が5日なら、終了日は11月14日)。開始日を「=$C$2+7」のように着工日からの式にしておくと、着工日を変えたときに工程全体が一緒に動きます。

4. 手順3:条件付き書式でバーを塗る
バーを表示したい範囲(例:G8から右下の工程の最終行まで)を選び、「ホーム」タブの「条件付き書式」から「新しいルール」を開き、「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選びます。数式に「=AND(G$6>=$C8,G$6<=$E8)」と入れ、書式の「塗りつぶし」で色を選べば完成です。G$6は日付の行を、$C8と$E8はその行の開始日と終了日を指します。列だけ・行だけを固定する「$」の付け方を間違えると、全体が塗られたり何も塗られなかったりするので注意してください。工種ごとに色を変えたい場合は、行ごとに色の違うルールを作ります。
5. 手順4:土日・祝日を色分けする
同じ範囲に、条件付き書式のルールを追加します。日曜日は「=WEEKDAY(G$6)=1」、土曜日は「=WEEKDAY(G$6)=7」で、薄い赤や薄い黄色の塗りつぶしを設定します。祝日は、シートの空いている列に祝日の日付の一覧を作り、「=COUNTIF($AZ$1:$AZ$60,G$6)>0」のように一覧に含まれるかどうかで判定します。最後に「ルールの管理」でバーのルールを一番上に移動しておくと、休日の色よりバーの色が優先されて表示されます。
6. 手順5:A3横1枚に収める印刷設定
「ページレイアウト」タブで用紙サイズをA3、印刷の向きを横にし、「拡大縮小印刷」で横1ページ・縦1ページに合わせます。印刷範囲を設定しておけば、祝日の一覧などの補助の列は印刷されません。工程が多く複数ページになる場合は、「印刷タイトル」で日付の行を各ページに繰り返し表示させると読みやすくなります。画面で作業するときは、「ウィンドウ枠の固定」で工程名と日付の行を固定しておくと、横にスクロールしても見失いません。
7. Excel工程表の弱点と、楽に済ませる方法
条件付き書式を使えばバーの塗り直しはなくなりますが、工程を追加するたびに行の挿入と書式のコピーが必要で、工程表をメールで送ると最新版がどれか分からなくなる、という弱点は残ります。この記事の手順で作った完成形は、Excelのテンプレートとして27種類を無料で配布しているので、一から作るより手早く始められます。変更や共有が多い現場なら、ブラウザで作ってURLで共有できる工程表ソフトを使うと、塗り直しも配り直しも不要になります。
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手順を読んだあと、白紙から組み直す必要はありません。工程名と日数が入った雛形をそのままお使いください。 着工日を書き換えるだけで自社の工程表になります。A3横1ページの印刷設定と土日・祝日の色分け済みです。
❓ よくある質問
Q. 条件付き書式でバーがうまく塗られません。
多くは「$」の付け方の問題です。日付の行は行だけを固定(G$6)、開始日と終了日の列は列だけを固定($C8、$E8)します。数式を入れたときに選んでいた範囲の左上のセルを基準に書くことも確認してください。
Q. Googleスプレッドシートでも同じように作れますか?
作れます。条件付き書式の「カスタム数式」に同じ考え方の数式を入れれば、バーと土日の色分けを自動化できます。曜日の表示などは関数の書き方が少し異なる場合があります。
Q. 工程が増えたとき、行を追加するにはどうすればよいですか?
既存の工程の行をコピーし、「コピーしたセルの挿入」で挿入すると、条件付き書式の設定ごと増やせます。空の行を挿入しただけでは、バーが塗られないことがあります。
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