コウテイ 使い方ガイド

チームメンバーとの工程表共有

工程表は作った時点ではなく、関係者全員が同じ最新版を見られて初めて機能します。この記事では、日程を書き換える社内チームと見るだけでよい協力会社・施主を分けて共有を設計する考え方から、テナントとメンバー招待の権限の決め方、共有URLの発行と有効期限の目安、更新を続けるための運用ルールまでを実務目線で整理します。Excel工程表をメールで回して版が混ざる工務店・リフォーム会社の担当者向けです。

#チーム#メンバー招待#テナント

1. 共有を「編集する人」と「読む人」に分けて設計する

工程表の共有がうまくいかない現場は、たいてい社内チームと社外関係者を同じ方法で扱っています。工期を動かす判断をする現場監督や工務担当は編集できる必要がありますが、協力会社の職人や施主は自分の出番と前後の工程が分かれば十分です。まず関係者を「日程を書き換える人」と「読むだけの人」に仕分けし、前者は三〜五名程度に絞るのが現実的です。編集できる人を増やすほど、誰がいつ動かしたのか分からなくなり、現場には古い日程が流通します。この線引きを最初に決めておけば、次に出てくる権限設計も共有方法の選択も迷わなくなります。

2. テナントとメンバー招待で社内チームをつくる

コウテイでは会社ごとに「テナント」という入れ物があり、同じテナントに属するメンバーは同じプロジェクト一覧を共有します。追加はメンバー招待の画面で相手のメールアドレスと権限(管理者・編集者・閲覧者)を指定して送るだけですが、招待を送れるのはオーナーと管理者に限られ、人数はテナントの上限(複数名で使うTeamプランで十名まで)の範囲に収まります。招待メールは十四日で失効し、宛先と同じメールアドレスで登録しないと同じテナントには入れません。保留中の招待もメンバー枠を消費するので、返事のない招待は月に一度整理しておきましょう。

3. 協力会社・施主には共有URLを配るのが早い

社外の関係者全員にアカウントを作ってもらう運用は、現実にはほとんど通りません。コウテイでは工程表の画面から共有リンクを発行でき、そのURLをメールやLINEで送るだけで、相手はログインなしで閲覧専用の工程表を開けます。発行時に有効期限(七日・三十日・九十日・百八十日・三百六十五日)とパスワードを選べるので、社外に広く出したくない案件はパスワードを設定し、URLとは別の経路で伝えるのが基本です。工程を直しても同じURLに最新版が反映されるため、変更のたびに発行し直す必要はなく、相手側の画面からA3横で印刷やPDF保存もできます。

4. 共有する前に「読める工程表」に整える

送った工程表が読まれない原因の多くは、共有の方法ではなく中身の粒度にあります。工程を一日単位まで細かく割ると全体像が消え、逆に「内装工事・三十日」のような塊では誰も自分の出番を判断できません。目安は一工程あたり二〜五日、住宅一棟なら三十〜五十行程度に収めることです。各工程には担当(協力会社名)を入れ、基礎・躯体・内装といったカテゴリで色を分け、中間検査や引渡しはマイルストーンとして立てておきます。ゼロから組むより業種別テンプレートを下敷きに自社の流れへ直すほうが速く、既存のExcel表があればCSVやコピー貼り付けで取り込めます。

5. 更新ルールを決めないと共有は続かない

共有は一度リンクを配って終わりではなく、更新が止まった時点で価値がなくなります。実務では、週一回の定例で全体を見直し、天候や納期でずれが出た日はその日のうちにバーをドラッグして直す、という二段構えが回しやすい形です。編集する担当は一人に決め、現場からの変更依頼はその人に集約します。もう一つの落とし穴は、更新したのに誰も見ないことです。リンクだけ再送しても開かれないので、「基礎の脱型が二日後ろ倒し、以降も二日スライド」のように変更点を一行添えて送ります。朝礼や現場事務所では紙が要るため、A3横で印刷して貼り出す運用と併せると定着します。

6. 小さく試して、閉じるところまで決めておく

全社導入をいきなり狙うと入力担当が疲弊し、結局はExcelに戻ります。まずは進行中の一現場だけを対象に、二〜三週間ほど共有URLを配って関係者の反応を見るのが安全です。無料プランでは工程表の作成と印刷まで試せ(印刷物には無料版の表示が入ります)、保存や共有リンクの発行は有料プランの機能という切り分けなので、社内で使えるかどうかの判断は無料の範囲でおおむね付きます。共有リンクの有効期限は工期終了の一〜二か月後を目安にし、竣工後も無期限で生かしたままにしないこと。試用後に工程の粒度と更新頻度を社内標準として決めてから、他の現場へ広げてください。

❓ よくある質問

Q. 協力会社や施主にもアカウントを作ってもらう必要がありますか?

閲覧だけであれば不要です。共有URLはログインなしで開ける閲覧専用ビューで、相手側でそのままA3横の印刷やPDF保存もできます。アカウント登録とメンバー招待が要るのは、日程を書き換える社内チーム側だけと割り切ると運用がシンプルになります。

Q. 共有URLを送った後に工程を直したら、リンクを送り直す必要はありますか?

同じURLに最新の内容が反映されるため、発行し直す必要はありません。ただし相手は変更に気づかないので、「基礎工事が二日後ろ倒しになりました」のように変更点を一行添えて連絡する運用にしてください。

Q. 外部に見せたくない情報が含まれる場合はどうすればよいですか?

共有リンクにはパスワードを設定でき、有効期限も七日から選べます。パスワードはURLと同じメールに書かず、電話など別の経路で伝えてください。金額や個人情報など工程表に不要な情報は、そもそも備考欄に書かない運用にしておくと安全です。

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