平内町で木造住宅の新築に向く時期と、天候で延びる工期
青森県平内町で木造住宅の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(大和山観測所)で試算しました。晴天が続けば120日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら5月着工で約143日、10月着工で約266日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ123日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・大和山観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(平内町・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工217日梅雨冬季休工寒中
- 2月着工186日梅雨冬季休工寒中
- 3月着工161日梅雨台風寒中
- 4月着工147日梅雨台風
- 5月着工143日梅雨台風
- 6月着工145日梅雨台風
- 7月着工151日梅雨台風
- 8月着工230日台風冬季休工
- 9月着工251日台風冬季休工
- 10月着工266日梅雨台風冬季休工
- 11月着工258日梅雨冬季休工
- 12月着工240日梅雨冬季休工寒中
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約217日 | +97日 | 8月5日ごろ | 梅雨・冬季休工・寒中 |
| 2月1日 | 約186日 | +66日 | 8月5日ごろ | 梅雨・冬季休工・寒中 |
| 3月1日 | 約161日 | +41日 | 8月8日ごろ | 梅雨・台風・寒中 |
| 4月1日 | 約147日 | +27日 | 8月25日ごろ | 梅雨・台風 |
| 5月1日 | 約143日 | +23日 | 9月20日ごろ | 梅雨・台風 |
| 6月1日 | 約145日 | +25日 | 10月23日ごろ | 梅雨・台風 |
| 7月1日 | 約151日 | +31日 | 11月28日ごろ | 梅雨・台風 |
| 8月1日 | 約230日 | +110日 | 翌年3月17日ごろ | 台風・冬季休工 |
| 9月1日 | 約251日 | +131日 | 翌年5月8日ごろ | 台風・冬季休工 |
| 10月1日 | 約266日 | +146日 | 翌年6月22日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 11月1日 | 約258日 | +138日 | 翌年7月15日ごろ | 梅雨・冬季休工 |
| 12月1日 | 約240日 | +120日 | 翌年7月27日ごろ | 梅雨・冬季休工・寒中 |
10月着工が延びて、5月着工が早い理由
10月に着工すると、工事の途中で積雪(1〜2月)と低温(12月)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約266日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。
5月に着工すると、天候で止まる工程は5〜9月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均11.1日で、延びは約23日で済みます。平内町で雨の日が少ないのは5〜7月、多いのは12〜2月です。
平内町の1mm以上の雨の日は年183日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に58番目(雨の日が多いほう)です。青森県の22市区町村の中では多い順に1番目で、県内平均(年151日)より32日多くなっています。
平内町で木造新築の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンクリート 止まる条件: 10mm以上の雨・積雪 | 休 | 休 | 12.2 | 3.7 | 3.1 | 3.2 | 4.6 | 4.8 | 5.2 | 4.9 | 7.1 | 16.7 | 66日+休2か月 |
建方・上棟(木造)/屋根 止まる条件: 1mm以上の雨・強風・積雪 | 休 | 休 | 23.8 | 15.7 | 12.3 | 9.5 | 11.2 | 12 | 13.2 | 17.4 | 21.7 | 27.6 | 164日+休2か月 |
外壁・下地・洗浄 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪 | 休 | 休 | 21.6 | 12.8 | 11.2 | 9.4 | 10.9 | 11.8 | 12.4 | 14.9 | 18.8 | 25.9 | 150日+休2か月 |
平内町の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「大和山」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 23.2 | 19.2 | 17 | 12.3 | 11.2 | 9.4 | 10.9 | 11.8 | 12.4 | 14.9 | 18.5 | 22.5 | 183日 |
10mm以上の雨の日 | 6 | 3.7 | 3 | 3 | 3.1 | 3.2 | 4.6 | 4.8 | 5.2 | 4.9 | 6.5 | 7.1 | 55日 |
30mm以上の大雨の日 | 0.7 | 0.2 | 0.3 | 0.5 | 0.5 | 0.8 | 1.2 | 1.7 | 1.8 | 1.2 | 0.6 | 0.6 | 10.1日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 11.1 | 8.7 | 7.1 | 5.1 | 1.8 | 0.2 | 0.5 | 0.3 | 1.3 | 4.8 | 7.8 | 10.5 | 59日 |
積雪10cm以上の日 | 25 | 24.6 | 10.2 | 0.8 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.8 | 12.4 | 74日 |
最高気温(平均) ℃ | 0.8 | 1.5 | 5.4 | 11.1 | 16.3 | 19.6 | 23.4 | 25 | 22.2 | 16.4 | 10 | 3.6 | |
最低気温(平均) ℃ | -4.3 | -4.3 | -2 | 1.7 | 7.4 | 11.7 | 16.7 | 18.3 | 14.4 | 7.9 | 2.7 | -2.2 | |
冬日 最低気温0℃未満 | 29.2 | 25.7 | 21.8 | 5.5 | 0.2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4.5 | 22.9 | 110日 |
降水量 mm | 172 | 125 | 107 | 93 | 97 | 101 | 140 | 172 | 194 | 171 | 175 | 195 | 1743mm |
平内町で5月に着工した場合の木造新築の工程表(天候込み)
木造新築(一般住宅)の標準工程(23工程)を、平内町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 5月着工 | 10月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 地鎮祭 | 天候の影響は小さい | 1日 | 1日 | 1日 |
| 仮設工事 | 天候の影響は小さい | 3日 | 3日 | 3日 |
| 地盤改良 | 10mm以上の雨・積雪 | 4日 | 4日 | 5日 |
| 基礎工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 14日 | 16日 | 17日 |
| 土台敷き | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 2日 | 3日 | 5日 |
| 上棟 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 4日 | 6日 | 14日 |
| 屋根工事 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 7日 | 10日 | 38日 |
| サッシ取付 | 1mm以上の雨・積雪 | 4日 | 6日 | 11日 |
| 電気配線 | 天候の影響は小さい | 15日 | 15日 | 15日 |
| 外壁工事 | 1mm以上の雨・積雪 | 20日 | 30日 | 待ち含む 117日 |
| 給排水配管 | 天候の影響は小さい | 17日 | 17日 | 17日 |
| 断熱工事 | 天候の影響は小さい | 10日 | 10日 | 10日 |
| 石膏ボード張 | 天候の影響は小さい | 15日 | 15日 | 15日 |
| クロス張り | 天候の影響は小さい | 15日 | 15日 | 15日 |
| フローリング | 天候の影響は小さい | 12日 | 12日 | 12日 |
| 浴室ユニット | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| キッチン設置 | 天候の影響は小さい | 7日 | 7日 | 7日 |
| 建具取付 | 天候の影響は小さい | 10日 | 10日 | 10日 |
| 外構工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 20日 | 24日 | 22日 |
| 清掃・養生撤去 | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| 竣工検査 | 天候の影響は小さい | 2日 | 2日 | 2日 |
| 施主検査 | 天候の影響は小さい | 2日 | 2日 | 2日 |
| 引渡し | 天候の影響は小さい | 1日 | 1日 | 1日 |
平内町で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨(東北北部地方: 6月15日ごろ〜7月28日ごろ)
東北北部地方の梅雨入りは平年6月15日ごろ、梅雨明けは7月28日ごろです。木造新築で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは10〜7月に着工した場合です。平内町の6月の1mm以上の雨の日は平年9.4日、7月は10.9日です。
- 台風(東北への接近 年2.7回)
東北への台風の接近は平年で年2.7回、最も多いのは9月(0.9回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。木造新築でこの時期に外の工程がかかるのは、3〜10月に着工した場合です。
- 冬の寒さと雪
1〜2月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えるため、外の工事は止める前提で計算しています。月平均気温が4℃以下になる12〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。
- 夏の暑さ
真夏日(最高気温30℃以上)は年6日、猛暑日はほとんどありません。
- 強風(日最大風速10m/s以上: 年59日)
近くの「野辺地」観測所では、日最大風速が10m/s以上の日が年59日あり、多いのは12〜2月です。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。
木造新築と天候の関係(どの地域でも共通)
基礎のコンクリート打設は、強い雨の日を避けます。寒い時期は「寒中コンクリート」として保温養生が必要になり、型枠を外すまでの日数も延びます。
上棟から屋根の防水シート(ルーフィング)を張り終えるまでの数日間は、構造材が雨にさらされます。上棟日は天気予報を見て決め、雨養生の準備をしておきます。
屋根と外壁が仕上がれば、内装工事は天候の影響をほとんど受けません。天候で延びるのは基礎から外装までの前半です。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
木造新築(一般住宅)の標準工程(120日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。平内町で5月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 平内町で木造新築をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、4〜6月に着工すると工期が短く済みます(5月着工で約143日)。反対に10月着工は約266日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は120日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
平内町では、着工月によって23〜41日、平均で約29日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に24%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 梅雨の時期に木造新築はできますか?
できますが、雨で止まる日が増えます。平内町の6月の1mm以上の雨の日は平年9.4日で、6月1日に着工すると工期は約145日(晴天なら120日)の見込みです。東北北部地方の梅雨明けは平年7月28日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。
Q. 冬(12〜2月)でも木造新築はできますか?
平内町では1〜2月は積雪のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約217日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 平内町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「大和山」(標高137m)の平年値です。
- 「大和山」は雨量のみの観測所のため、気温は約15.3km離れた「野辺地」の平年値を、標高差で補正(100mにつき0.65℃)して使っています。
- 風(日最大風速10m/s以上の日数)は、約15.3km離れた「野辺地」の平年値です。
- 積雪は、約15.3km離れた「野辺地」の平年値です。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「木造新築(一般住宅)」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
このデータを紹介・引用する
お客様への説明資料、ブログ、見積書の補足などに自由にお使いください。引用するときは、出典として下のリンクを添えてください(元データは気象庁の平年値です)。


