浪江町で屋根の葺き替え・カバー工法に向く時期と、天候で延びる工期
福島県浪江町で屋根の葺き替え・カバー工法をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(浪江観測所)で試算しました。晴天が続けば12日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら1月着工で約15日、7月着工で約21日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ6日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・浪江観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(浪江町・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工15日
- 2月着工15日
- 3月着工16日
- 4月着工17日
- 5月着工17日
- 6月着工20日梅雨
- 7月着工21日梅雨
- 8月着工18日台風
- 9月着工20日台風
- 10月着工17日台風
- 11月着工15日
- 12月着工15日
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約15日 | +3日 | 1月15日ごろ | — |
| 2月1日 | 約15日 | +3日 | 2月15日ごろ | — |
| 3月1日 | 約16日 | +4日 | 3月16日ごろ | — |
| 4月1日 | 約17日 | +5日 | 4月17日ごろ | — |
| 5月1日 | 約17日 | +5日 | 5月17日ごろ | — |
| 6月1日 | 約20日 | +8日 | 6月20日ごろ | 梅雨 |
| 7月1日 | 約21日 | +9日 | 7月21日ごろ | 梅雨 |
| 8月1日 | 約18日 | +6日 | 8月18日ごろ | 台風 |
| 9月1日 | 約20日 | +8日 | 9月20日ごろ | 台風 |
| 10月1日 | 約17日 | +5日 | 10月17日ごろ | 台風 |
| 11月1日 | 約15日 | +3日 | 11月15日ごろ | — |
| 12月1日 | 約15日 | +3日 | 12月15日ごろ | — |
7月着工が延びて、1月着工が早い理由
7月に着工すると、天候で止まる工程を7月に行うことになります。この時期の浪江町は1mm以上の雨の日が月平均14.3日あり、その日は屋根の作業ができません。その結果、晴天の場合より約9日延びます。
1月に着工すると、天候で止まる工程は1月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均4.7日で、延びは約3日で済みます。浪江町で雨の日が少ないのは12〜2月、多いのは6〜7月・9月です。
浪江町の1mm以上の雨の日は年109日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に661番目(雨の日が少ないほう)です。福島県の31市区町村の中では多い順に24番目で、県内平均(年131日)より22日少なくなっています。
浪江町で屋根工事の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
屋根 止まる条件: 1mm以上の雨・強風・積雪 | 5.5 | 5.7 | 8.6 | 9.5 | 10.2 | 12.8 | 14.3 | 11 | 12.9 | 9.8 | 6.5 | 5.8 | 113日 |
足場の組立・解体 止まる条件: 強風・30mm以上の大雨・積雪 | 1.5 | 1.1 | 1.6 | 1.6 | 1.3 | 1.3 | 1.6 | 1.4 | 2.8 | 2.3 | 0.7 | 1.2 | 18日 |
浪江町の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「浪江」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 4.7 | 5 | 7.9 | 9.2 | 10 | 12.8 | 14.3 | 11 | 12.8 | 9.6 | 6.3 | 5 | 109日 |
10mm以上の雨の日 | 1.6 | 1.3 | 3.1 | 3.3 | 3.6 | 4.3 | 5.3 | 4 | 5.6 | 4.3 | 2.3 | 1.3 | 40日 |
30mm以上の大雨の日 | 0.6 | 0.3 | 0.6 | 1.2 | 1 | 1.3 | 1.6 | 1.4 | 2.6 | 2 | 0.4 | 0.3 | 13.3日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 0.9 | 0.8 | 1 | 0.4 | 0.3 | 0 | 0 | 0 | 0.2 | 0.3 | 0.3 | 0.9 | 5日 |
最高気温(平均) ℃ | 7.4 | 8 | 11.1 | 16.2 | 20.9 | 23.3 | 26.9 | 28.5 | 25.2 | 20.3 | 15.4 | 10.1 | |
最低気温(平均) ℃ | -3 | -2.7 | 0.1 | 5 | 9.9 | 14.6 | 19.1 | 20.3 | 16.5 | 10 | 3.7 | -0.7 | |
猛暑日 最高気温35℃以上 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.6 | 1.5 | 0.1 | 0 | 0 | 0 | 2.2日 |
冬日 最低気温0℃未満 | 26.2 | 23.8 | 16.3 | 3 | 0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 5 | 19.4 | 94日 |
降水量 mm | 59 | 46 | 95 | 120 | 126 | 156 | 193 | 163 | 238 | 226 | 71 | 44 | 1537mm |
浪江町で1月に着工した場合の屋根工事の工程表(天候込み)
屋根葺き替え・カバー工法の標準工程(7工程)を、浪江町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 1月着工 | 7月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 足場設置 | 強風・30mm以上の大雨・積雪 | 1日 | 1日 | 1日 |
| 既存屋根撤去 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 3日 | 4日 | 6日 |
| 野地板補修 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 2日 | 2日 | 4日 |
| ルーフィング | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 2日 | 2日 | 4日 |
| 屋根材葺き | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 3日 | 4日 | 6日 |
| 板金・雨仕舞 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 1日 | 1日 | 2日 |
| 点検・足場解体 | 強風・30mm以上の大雨・積雪 | 1日 | 1日 | 1日 |
浪江町で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨(東北南部地方: 6月12日ごろ〜7月24日ごろ)
東北南部地方の梅雨入りは平年6月12日ごろ、梅雨明けは7月24日ごろです。屋根工事で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは6〜7月に着工した場合です。浪江町の6月の1mm以上の雨の日は平年12.8日、7月は14.3日です。
- 台風(東北への接近 年2.7回)
東北への台風の接近は平年で年2.7回、最も多いのは9月(0.9回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。屋根工事でこの時期に外の工程がかかるのは、8〜10月に着工した場合です。
- 冬の寒さと雪
最低気温が0℃を下回る冬日は11〜3月に月5日以上あります。朝の凍結がある日は、作業の開始が遅れることがあります。
- 夏の暑さ
猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年2.2日、7〜8月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。
- 強風(日最大風速10m/s以上: 年5日)
浪江町では、日最大風速が10m/s以上の日が年5日あり、多いのは3月・12〜1月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に373番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。
屋根工事と天候の関係(どの地域でも共通)
既存の屋根をはがしてから防水シート(ルーフィング)を張るまでは、建物が雨に無防備になります。この間は天気予報を見ながら、1日で覆える範囲だけを撤去するのが基本です。
屋根の上は地上より強く風を受けます。高さ2m以上の場所での作業は、強風(10分間の平均風速が10m/s以上)のときは中止する決まりです(労働安全衛生規則)。
真夏の金属屋根は表面が70℃前後まで熱くなり、熱中症とやけどの危険があります。猛暑日の多い地域では、作業を朝夕に寄せて日数に余裕を持たせます。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
屋根葺き替え・カバー工法の標準工程(12日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。浪江町で1月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 浪江町で屋根工事をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、11月・1〜2月に着工すると工期が短く済みます(1月着工で約15日)。反対に7月着工は約21日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は12日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
浪江町では、着工月によって3〜9日、平均で約5日延びる計算です。晴天の工期に42%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 梅雨の時期に屋根工事はできますか?
できますが、雨で止まる日が増えます。浪江町の6月の1mm以上の雨の日は平年12.8日で、6月1日に着工すると工期は約20日(晴天なら12日)の見込みです。東北南部地方の梅雨明けは平年7月24日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。
Q. 冬(12〜2月)でも屋根工事はできますか?
できます。浪江町の12〜2月の1mm以上の雨の日は月平均4.9日で、1月1日に着工した場合の工期は約15日です。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 浪江町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「浪江」(標高43m)の平年値です。市内にはほかに津島の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
- 積雪の観測データがないため、積雪による中止は計算に含めていません。雪の多い年は実際の工期が延びます。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「屋根葺き替え・カバー工法」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
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