八雲町で木造住宅の新築に向く時期と、天候で延びる工期
北海道八雲町で木造住宅の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(八雲観測所)で試算しました。晴天が続けば120日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら5月着工で約140日、10月着工で約275日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ135日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・八雲観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(八雲町・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工229日台風冬季休工
- 2月着工198日台風冬季休工
- 3月着工170日台風冬季休工
- 4月着工143日台風
- 5月着工140日台風
- 6月着工140日台風
- 7月着工144日台風
- 8月着工269日台風冬季休工
- 9月着工241日台風冬季休工
- 10月着工275日冬季休工
- 11月着工269日冬季休工
- 12月着工261日台風冬季休工
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約229日 | +109日 | 8月17日ごろ | 台風・冬季休工 |
| 2月1日 | 約198日 | +78日 | 8月17日ごろ | 台風・冬季休工 |
| 3月1日 | 約170日 | +50日 | 8月17日ごろ | 台風・冬季休工 |
| 4月1日 | 約143日 | +23日 | 8月21日ごろ | 台風 |
| 5月1日 | 約140日 | +20日 | 9月17日ごろ | 台風 |
| 6月1日 | 約140日 | +20日 | 10月18日ごろ | 台風 |
| 7月1日 | 約144日 | +24日 | 11月21日ごろ | 台風 |
| 8月1日 | 約269日 | +149日 | 翌年4月25日ごろ | 台風・冬季休工 |
| 9月1日 | 約241日 | +121日 | 翌年4月28日ごろ | 台風・冬季休工 |
| 10月1日 | 約275日 | +155日 | 翌年7月1日ごろ | 冬季休工 |
| 11月1日 | 約269日 | +149日 | 翌年7月26日ごろ | 冬季休工 |
| 12月1日 | 約261日 | +141日 | 翌年8月17日ごろ | 台風・冬季休工 |
10月着工が延びて、5月着工が早い理由
10月に着工すると、工事の途中で積雪期(12〜3月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えます)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約275日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。
5月に着工すると、天候で止まる工程は5〜9月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均10日で、延びは約20日で済みます。八雲町で雨の日が少ないのは6〜8月、多いのは12〜2月です。
八雲町の1mm以上の雨の日は年151日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に218番目(雨の日が多いほう)です。北海道の148市区町村の中では多い順に64番目で、県内平均(年142日)より9日多くなっています。
八雲町で木造新築の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンクリート 止まる条件: 10mm以上の雨・積雪 | 休 | 休 | 休 | 3.7 | 3.5 | 2.7 | 4 | 5 | 4.2 | 3.6 | 5.6 | 休 | 32日+休4か月 |
建方・上棟(木造)/屋根 止まる条件: 1mm以上の雨・強風・積雪 | 休 | 休 | 休 | 11.4 | 10.8 | 8.5 | 9.8 | 10.5 | 11.2 | 12.3 | 16.4 | 休 | 91日+休4か月 |
外壁・下地・洗浄 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪 | 休 | 休 | 休 | 11.1 | 10.5 | 8.4 | 9.8 | 10.3 | 11 | 12.2 | 16.2 | 休 | 90日+休4か月 |
八雲町の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「八雲」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 17.2 | 15.3 | 12.9 | 10.4 | 10.5 | 8.4 | 9.8 | 10.3 | 11 | 12.2 | 15.2 | 17.8 | 151日 |
10mm以上の雨の日 | 1.5 | 1.6 | 2 | 2.7 | 3.5 | 2.7 | 4 | 5 | 4.2 | 3.6 | 3.9 | 2.6 | 37日 |
30mm以上の大雨の日 | 0 | 0.1 | 0.3 | 0.4 | 0.5 | 0.5 | 1.3 | 2.1 | 1.4 | 0.5 | 0.6 | 0.2 | 7.9日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 0.3 | 0.5 | 0.5 | 0.4 | 0.4 | 0.1 | 0 | 0.3 | 0.3 | 0.2 | 0.4 | 0.4 | 4日 |
積雪10cm以上の日 | 30.1 | 27.8 | 22.9 | 1.1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 18.6 | 103日 |
最高気温(平均) ℃ | -0.1 | 0.7 | 4.5 | 10.1 | 15 | 18.5 | 22.4 | 24.7 | 22.4 | 16.3 | 9 | 2.1 | |
最低気温(平均) ℃ | -7.1 | -6.9 | -3.4 | 1.5 | 6.6 | 11.4 | 16.2 | 17.6 | 12.9 | 6 | 0.4 | -4.7 | |
冬日 最低気温0℃未満 | 30.4 | 27.2 | 25.7 | 9.9 | 0.5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.6 | 14 | 28.8 | 137日 |
降水量 mm | 74 | 70 | 69 | 84 | 100 | 78 | 133 | 195 | 158 | 104 | 117 | 99 | 1281mm |
八雲町で5月に着工した場合の木造新築の工程表(天候込み)
木造新築(一般住宅)の標準工程(23工程)を、八雲町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 5月着工 | 10月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 地鎮祭 | 天候の影響は小さい | 1日 | 1日 | 1日 |
| 仮設工事 | 天候の影響は小さい | 3日 | 3日 | 3日 |
| 地盤改良 | 10mm以上の雨・積雪 | 4日 | 5日 | 5日 |
| 基礎工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 14日 | 16日 | 16日 |
| 土台敷き | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 2日 | 3日 | 3日 |
| 上棟 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 4日 | 6日 | 8日 |
| 屋根工事 | 1mm以上の雨・強風・積雪 | 7日 | 10日 | 15日 |
| サッシ取付 | 1mm以上の雨・積雪 | 4日 | 6日 | 9日 |
| 電気配線 | 天候の影響は小さい | 15日 | 15日 | 15日 |
| 外壁工事 | 1mm以上の雨・積雪 | 20日 | 28日 | 待ち含む 157日 |
| 給排水配管 | 天候の影響は小さい | 17日 | 17日 | 17日 |
| 断熱工事 | 天候の影響は小さい | 10日 | 10日 | 10日 |
| 石膏ボード張 | 天候の影響は小さい | 15日 | 15日 | 15日 |
| クロス張り | 天候の影響は小さい | 15日 | 15日 | 15日 |
| フローリング | 天候の影響は小さい | 12日 | 12日 | 12日 |
| 浴室ユニット | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| キッチン設置 | 天候の影響は小さい | 7日 | 7日 | 7日 |
| 建具取付 | 天候の影響は小さい | 10日 | 10日 | 10日 |
| 外構工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 20日 | 24日 | 22日 |
| 清掃・養生撤去 | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| 竣工検査 | 天候の影響は小さい | 2日 | 2日 | 2日 |
| 施主検査 | 天候の影響は小さい | 2日 | 2日 | 2日 |
| 引渡し | 天候の影響は小さい | 1日 | 1日 | 1日 |
八雲町で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨
北海道には気象庁の梅雨入り・梅雨明けの統計がなく、本州のような長雨の時期はありません。八雲町の1mm以上の雨の日は6月8.4日・7月9.8日で、夏は外の工事を進めやすい時期です。
- 台風(北海道への接近 年1.9回)
北海道への台風の接近は平年で年1.9回、最も多いのは8月(0.7回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜9月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。木造新築でこの時期に外の工程がかかるのは、12〜9月に着工した場合です。
- 冬の寒さと雪
12〜3月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えるため、外の工事は止める前提で計算しています。月平均気温が4℃以下になる12〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。
- 夏の暑さ
真夏日(最高気温30℃以上)は年2日、猛暑日はほとんどありません。
- 強風(日最大風速10m/s以上: 年4日)
八雲町では、日最大風速が10m/s以上の日が年4日あり、多いのは2〜4月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に403番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。
木造新築と天候の関係(どの地域でも共通)
基礎のコンクリート打設は、強い雨の日を避けます。寒い時期は「寒中コンクリート」として保温養生が必要になり、型枠を外すまでの日数も延びます。
上棟から屋根の防水シート(ルーフィング)を張り終えるまでの数日間は、構造材が雨にさらされます。上棟日は天気予報を見て決め、雨養生の準備をしておきます。
屋根と外壁が仕上がれば、内装工事は天候の影響をほとんど受けません。天候で延びるのは基礎から外装までの前半です。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
木造新築(一般住宅)の標準工程(120日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。八雲町で5月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 八雲町で木造新築をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、4〜6月に着工すると工期が短く済みます(5月着工で約140日)。反対に10月着工は約275日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は120日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
八雲町では、着工月によって20〜24日、平均で約22日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に18%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 冬(12〜2月)でも木造新築はできますか?
八雲町では12〜3月は積雪のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約229日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 八雲町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「八雲」(標高8m)の平年値です。市内にはほかに熊石の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「木造新築(一般住宅)」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
このデータを紹介・引用する
お客様への説明資料、ブログ、見積書の補足などに自由にお使いください。引用するときは、出典として下のリンクを添えてください(元データは気象庁の平年値です)。


