工事と天候 | 東京都江戸川区

江戸川区で木造住宅の新築に向く時期と、天候で延びる工期

東京都江戸川区で木造住宅の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(江戸川臨海観測所)で試算しました。晴天が続けば120日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら12月着工で約133日、5月着工で約149日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ16日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・江戸川臨海観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
120日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
12月 → 約133日
いちばん延びる着工月
5月 → 約149日

着工月ごとの工期の目安(江戸川区・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(120日)雨・強風などで延びる分
  • 1月着工136日
  • 2月着工145日
  • 3月着工147日
  • 4月着工148日
  • 5月着工149日
  • 6月着工146日
  • 7月着工141日
  • 8月着工144日
  • 9月着工143日
  • 10月着工138日
  • 11月着工134日
  • 12月着工133日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約136日+16日5月16日ごろ—
2月1日約145日+25日6月25日ごろ梅雨
3月1日約147日+27日7月25日ごろ梅雨
4月1日約148日+28日8月26日ごろ梅雨・台風
5月1日約149日+29日9月26日ごろ梅雨・台風
6月1日約146日+26日10月24日ごろ梅雨・台風
7月1日約141日+21日11月18日ごろ梅雨・台風・暑中
8月1日約144日+24日12月22日ごろ台風・暑中
9月1日約143日+23日翌年1月21日ごろ台風
10月1日約138日+18日翌年2月15日ごろ台風
11月1日約134日+14日翌年3月13日ごろ—
12月1日約133日+13日翌年4月11日ごろ—

5月着工が延びて、12月着工が早い理由

5月に着工すると、天候で止まる工程を5〜9月に行うことになります。この時期の江戸川区は1mm以上の雨の日が月平均10.1日あり、強い雨の日も合わせると、コンクリートの作業は月に4.2日ほど止まる計算です。その結果、晴天の場合より約29日延びます。

12月に着工すると、天候で止まる工程は12〜4月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均7日で、延びは約13日で済みます。江戸川区で雨の日が少ないのは12〜2月、多いのは6月・9〜10月です。

江戸川区の1mm以上の雨の日は年104日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に759番目(雨の日が少ないほう)です。東京都の16市区町村の中では多い順に13番目で、県内平均(年116日)より12日少なくなっています。

江戸川区で木造新築の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
コンクリート
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
2.12.23.93.74.35.23.62.85.152.61.842日
建方・上棟(木造)/屋根
止まる条件: 1mm以上の雨・強風・積雪
7.79.113.714.214.413.813.510.513.212.19.68.3140日
外壁・下地・洗浄
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪
5.15.79.59.710.111.710.17.41110.57.95.5104日

江戸川区の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「江戸川臨海」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
4.95.49.59.710.111.710.17.41110.57.95.5104日
10mm以上の雨の日
1.91.83.93.74.35.23.62.85.152.61.842日
30mm以上の大雨の日
0.30.40.60.71.11.21.11220.80.311.5日
強風の日
日最大風速10m/s以上
3.14.26.16.66.43.55.14.13.52.42.33.451日
積雪10cm以上の日
0.20.400000000001日
最高気温(平均)
℃
9.810.513.41822.22528.630.32721.91712.2
最低気温(平均)
℃
2.42.85.610.315.118.822.624.220.915.59.94.9
猛暑日
最高気温35℃以上
0000000.20.700000.9日
冬日
最低気温0℃未満
2.92.30.1000000000.86日
降水量
mm
505110311212315012910819620691531371mm

江戸川区で12月に着工した場合の木造新築の工程表(天候込み)

木造新築(一般住宅)の標準工程(23工程)を、江戸川区の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
12月1月2月3月4月
地鎮祭
仮設工事
☂地盤改良
☂基礎工事
☂土台敷き
☂上棟
☂屋根工事
☂サッシ取付
電気配線
☂外壁工事
給排水配管
断熱工事
石膏ボード張
クロス張り
フローリング
浴室ユニット
キッチン設置
建具取付
☂外構工事
清掃・養生撤去
竣工検査
施主検査
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら12月着工5月着工
地鎮祭天候の影響は小さい1日1日1日
仮設工事天候の影響は小さい3日3日3日
地盤改良10mm以上の雨・積雪4日4日5日
基礎工事10mm以上の雨・積雪14日15日16日
土台敷き1mm以上の雨・強風・積雪2日3日4日
上棟1mm以上の雨・強風・積雪4日5日7日
屋根工事1mm以上の雨・強風・積雪7日9日13日
サッシ取付1mm以上の雨・積雪4日5日7日
電気配線天候の影響は小さい15日15日15日
外壁工事1mm以上の雨・積雪20日24日31日
給排水配管天候の影響は小さい17日17日17日
断熱工事天候の影響は小さい10日10日10日
石膏ボード張天候の影響は小さい15日15日15日
クロス張り天候の影響は小さい15日15日15日
フローリング天候の影響は小さい12日12日12日
浴室ユニット天候の影響は小さい5日5日5日
キッチン設置天候の影響は小さい7日7日7日
建具取付天候の影響は小さい10日10日10日
外構工事10mm以上の雨・積雪20日23日24日
清掃・養生撤去天候の影響は小さい5日5日5日
竣工検査天候の影響は小さい2日2日2日
施主検査天候の影響は小さい2日2日2日
引渡し天候の影響は小さい1日1日1日

江戸川区で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨(関東甲信地方: 6月7日ごろ〜7月19日ごろ)

    関東甲信地方の梅雨入りは平年6月7日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろです。木造新築で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは2〜7月に着工した場合です。江戸川区の6月の1mm以上の雨の日は平年11.7日、7月は10.1日です。

  • 台風(関東甲信への接近 年3.3回)

    関東甲信への台風の接近は平年で年3.3回、最も多いのは9月(1.2回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。木造新築でこの時期に外の工程がかかるのは、4〜10月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    積雪10cm以上の日は年0.6日とまれですが、降った年は除雪と乾燥待ちで数日止まります。

  • 夏の暑さ

    猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年0.9日、8月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。7〜8月は月平均気温が25℃を超え、暑中コンクリートとしての対策(打込み温度の管理・散水養生など)が必要な時期の目安です。

  • 強風(日最大風速10m/s以上: 年51日)

    江戸川区では、日最大風速が10m/s以上の日が年51日あり、多いのは3〜5月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に88番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。

木造新築と天候の関係(どの地域でも共通)

基礎のコンクリート打設は、強い雨の日を避けます。寒い時期は「寒中コンクリート」として保温養生が必要になり、型枠を外すまでの日数も延びます。

上棟から屋根の防水シート(ルーフィング)を張り終えるまでの数日間は、構造材が雨にさらされます。上棟日は天気予報を見て決め、雨養生の準備をしておきます。

屋根と外壁が仕上がれば、内装工事は天候の影響をほとんど受けません。天候で延びるのは基礎から外装までの前半です。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

木造新築(一般住宅)の標準工程(120日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。江戸川区で12月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 江戸川区で木造新築をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、11〜1月に着工すると工期が短く済みます(12月着工で約133日)。反対に5月着工は約149日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は120日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

江戸川区では、着工月によって13〜29日、平均で約22日延びる計算です。晴天の工期に18%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 梅雨の時期に木造新築はできますか?

できますが、雨で止まる日が増えます。江戸川区の6月の1mm以上の雨の日は平年11.7日で、6月1日に着工すると工期は約146日(晴天なら120日)の見込みです。関東甲信地方の梅雨明けは平年7月19日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。

Q. 冬(12〜2月)でも木造新築はできますか?

できます。江戸川区の12〜2月の1mm以上の雨の日は月平均5.3日で、1月1日に着工した場合の工期は約136日です。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 江戸川区の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「江戸川臨海」(標高5m)の平年値です。
  • 積雪は、約11.8km離れた「東京」の平年値です。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「木造新築(一般住宅)」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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