工事と天候 | 広島県三次市

三次市でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期

広島県三次市でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(三次観測所)で試算しました。晴天が続けば210日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら4月着工で約243日、8月着工で約272日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ29日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・三次観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
210日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
4月 → 約243日
いちばん延びる着工月
8月 → 約272日

着工月ごとの工期の目安(三次市・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(210日)雨・強風などで延びる分
  • 1月着工262日
  • 2月着工253日
  • 3月着工244日
  • 4月着工243日
  • 5月着工245日
  • 6月着工255日
  • 7月着工263日
  • 8月着工272日
  • 9月着工267日
  • 10月着工260日
  • 11月着工262日
  • 12月着工266日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約262日+52日9月19日ごろ梅雨・台風・寒中
2月1日約253日+43日10月11日ごろ梅雨・台風・猛暑
3月1日約244日+34日10月30日ごろ梅雨・台風・暑中・猛暑
4月1日約243日+33日11月29日ごろ梅雨・台風・暑中・猛暑
5月1日約245日+35日12月31日ごろ梅雨・台風・暑中
6月1日約255日+45日翌年2月10日ごろ梅雨・台風・暑中
7月1日約263日+53日翌年3月19日ごろ梅雨・台風・暑中
8月1日約272日+62日翌年4月28日ごろ台風・寒中
9月1日約267日+57日翌年5月24日ごろ台風・寒中
10月1日約260日+50日翌年6月16日ごろ梅雨・寒中
11月1日約262日+52日翌年7月19日ごろ梅雨・台風・寒中
12月1日約266日+56日翌年8月22日ごろ梅雨・台風・寒中

8月着工が延びて、4月着工が早い理由

8月に着工すると、天候で止まる工程を8〜4月に行うことになります。この時期の三次市は1mm以上の雨の日が月平均10.5日あり、強い雨の日も合わせると、コンクリートの作業は月に5.9日ほど止まる計算です。その結果、晴天の場合より約62日延びます。

4月に着工すると、天候で止まる工程は4〜11月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均9.9日で、延びは約33日で済みます。三次市で雨の日が少ないのは4月・10〜11月、多いのは7月・12〜1月です。

三次市の1mm以上の雨の日は年128日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に379番目(ほぼ全国の中くらい)です。広島県の17市区町村の中では多い順に4番目で、県内平均(年110日)より18日多くなっています。

三次市でRC造の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
コンクリート/掘削・外構
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
12.710.94.73.84.35.46.64.54.72.82.46.469日
塗装・防水・シーリング/外壁・下地・洗浄
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温
19.516.912.69.69.611.912.29.89.67.58.714.9143日

三次市の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「三次」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
1311.411.99.69.611.912.29.89.67.58.712.7128日
10mm以上の雨の日
2.42.63.73.84.35.46.64.54.72.82.43.146日
30mm以上の大雨の日
0.10.10.50.71.31.92.81.51.90.90.30.112.1日
強風の日
日最大風速10m/s以上
0.10.10.30.10.1000.20.2000.11日
積雪10cm以上の日
11.29.21.1000000003.725日
最高気温(平均)
℃
6.88.41319.324.327.130.632.127.621.815.59
最低気温(平均)
℃
-1.4-1.30.95.210.716.42121.617.310.64.70.5
猛暑日
最高気温35℃以上
0000002.64.80.30007.7日
冬日
最低気温0℃未満
24.121.414.72.80000002.31580日
降水量
mm
74731041041361862461421639469841474mm

三次市で4月に着工した場合のRC造の工程表(天候込み)

RC造 マンション・ビル新築の標準工程(19工程)を、三次市の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
4月5月6月7月8月9月10月11月
仮設・準備
☂山留め・掘削
☂杭工事
☂基礎躯体
☂1F躯体
☂2F躯体
☂3F躯体
電気設備
給排水・衛生
☂建具・サッシ
☂外壁・タイル
空調・換気
☂屋上防水
内装下地
内装仕上げ
☂外構工事
美装・クリーニング
検査・是正
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら4月着工8月着工
仮設・準備天候の影響は小さい7日7日7日
山留め・掘削10mm以上の雨・積雪15日17日18日
杭工事10mm以上の雨・積雪15日17日18日
基礎躯体10mm以上の雨・積雪30日35日35日
1F躯体10mm以上の雨・積雪25日31日27日
2F躯体10mm以上の雨・積雪25日32日27日
3F躯体10mm以上の雨・積雪25日30日30日
電気設備天候の影響は小さい65日65日65日
給排水・衛生天候の影響は小さい63日63日63日
建具・サッシ1mm以上の雨・積雪25日37日58日
外壁・タイル1mm以上の雨・積雪35日51日83日
空調・換気天候の影響は小さい60日60日60日
屋上防水1mm以上の雨・積雪・低温10日15日22日
内装下地天候の影響は小さい25日25日25日
内装仕上げ天候の影響は小さい23日23日23日
外構工事10mm以上の雨・積雪25日27日29日
美装・クリーニング天候の影響は小さい5日5日5日
検査・是正天候の影響は小さい4日4日4日
引渡し天候の影響は小さい1日1日1日

三次市で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨(中国地方: 6月6日ごろ〜7月19日ごろ)

    中国地方の梅雨入りは平年6月6日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろです。RC造で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは10〜7月に着工した場合です。三次市の6月の1mm以上の雨の日は平年11.9日、7月は12.2日です。

  • 台風(中国への接近 年3回)

    中国への台風の接近は平年で年3回、最も多いのは9月(1.1回)です。接近が平年0.5回以上の月は7〜9月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。RC造でこの時期に外の工程がかかるのは、11〜9月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    12〜2月は最高気温が10℃に届かない日が多く、朝の霜や結露が乾くのを待つため、1日に塗れる時間が短くなります。月平均気温が4℃以下になる12〜2月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。積雪10cm以上の日は年25.2日あり、12〜3月は雪で外の工事が止まる日があります。

  • 夏の暑さ

    猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年7.7日、7〜9月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。7〜8月は月平均気温が25℃を超え、暑中コンクリートとしての対策(打込み温度の管理・散水養生など)が必要な時期の目安です。

RC造と天候の関係(どの地域でも共通)

コンクリートの打設は強い雨の日を避けて計画します。打設中に雨が降ると、表面の仕上がりや強度に影響します。

日平均気温が4℃以下になる時期は「寒中コンクリート」、25℃を超える時期は「暑中コンクリート」として、配合・養生の対策が必要です(日本建築学会 JASS 5)。どちらも型枠の存置期間や管理の手間が増えます。

躯体工事は1フロアごとの繰り返しなので、雨で1回の打設が延びると、その後のすべての階が後ろにずれます。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

RC造 マンション・ビル新築の標準工程(210日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。三次市で4月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 三次市でRC造をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、3〜5月に着工すると工期が短く済みます(4月着工で約243日)。反対に8月着工は約272日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は210日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

三次市では、着工月によって33〜62日、平均で約48日延びる計算です。晴天の工期に23%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 梅雨の時期にRC造はできますか?

できますが、雨で止まる日が増えます。三次市の6月の1mm以上の雨の日は平年11.9日で、6月1日に着工すると工期は約255日(晴天なら210日)の見込みです。中国地方の梅雨明けは平年7月19日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。

Q. 冬(12〜2月)でもRC造はできますか?

できます。三次市の12〜2月の1mm以上の雨の日は月平均12.4日で、1月1日に着工した場合の工期は約262日です。気温が低い日は塗料の乾燥が遅く、1日の作業時間も短くなる点に注意してください。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 三次市の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「三次」(標高159m)の平年値です。市内にはほかに君田の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
  • 積雪は、約29.6km離れた「瑞穂」の平年値です。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「RC造 マンション・ビル新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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