工事と天候 | 北海道釧路市

釧路市でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期

北海道釧路市でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(釧路観測所)で試算しました。晴天が続けば210日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら4月着工で約238日、8月着工で約336日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ98日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・釧路観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
210日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
4月 → 約238日
いちばん延びる着工月
8月 → 約336日

着工月ごとの工期の目安(釧路市・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(210日)雨・強風などで延びる分冬季(積雪・低温)の待ちを含む延び
  • 1月着工282日
  • 2月着工265日
  • 3月着工244日
  • 4月着工238日
  • 5月着工238日
  • 6月着工247日
  • 7月着工279日
  • 8月着工336日
  • 9月着工305日
  • 10月着工281日
  • 11月着工287日
  • 12月着工288日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約282日+72日10月9日ごろ台風・冬季休工・寒中
2月1日約265日+55日10月23日ごろ台風・冬季休工・寒中
3月1日約244日+34日10月30日ごろ台風・寒中
4月1日約238日+28日11月24日ごろ台風
5月1日約238日+28日12月24日ごろ台風
6月1日約247日+37日翌年2月2日ごろ台風
7月1日約279日+69日翌年4月4日ごろ台風・冬季休工
8月1日約336日+126日翌年7月1日ごろ台風・冬季休工・寒中
9月1日約305日+95日翌年7月1日ごろ台風・冬季休工・寒中
10月1日約281日+71日翌年7月7日ごろ冬季休工・寒中
11月1日約287日+77日翌年8月13日ごろ台風・冬季休工・寒中
12月1日約288日+78日翌年9月13日ごろ台風・冬季休工・寒中

8月着工が延びて、4月着工が早い理由

8月に着工すると、工事の途中で積雪(2月)と低温(3月・12〜1月)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約336日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。

4月に着工すると、天候で止まる工程は4〜11月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均8.6日で、延びは約28日で済みます。釧路市で雨の日が少ないのは12〜2月、多いのは7〜9月です。

釧路市の1mm以上の雨の日は年91日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に875番目(雨の日が少ないほう)です。北海道の148市区町村の中では多い順に147番目で、県内平均(年142日)より51日少なくなっています。

釧路市でRC造の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
コンクリート/掘削・外構
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
14.7休10.62.43.73.33.64.14.23.22.26.258日+休1か月
塗装・防水・シーリング
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温
休休休89.28.49.410.29.67.57.1休69日+休4か月
外壁・下地・洗浄
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪
16.6休13.889.28.49.410.29.67.57.110110日+休1か月

釧路市の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「釧路」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
4.84.26.37.89.28.49.410.29.67.56.96.291日
10mm以上の雨の日
1.20.91.72.13.73.33.64.14.23.221.832日
30mm以上の大雨の日
0.20.10.30.61.21.11.11.41.41.30.40.39.4日
強風の日
日最大風速10m/s以上
10.310.713.110.88.542.24.26.81213.613.6110日
積雪10cm以上の日
1418.79.40.30000000.24.747日
最高気温(平均)
℃
-0.2-0.13.3812.615.819.621.520.115.18.92.5
最低気温(平均)
℃
-9.8-9.4-4.20.75.49.513.615.712.96.1-0.3-7
冬日
最低気温0℃未満
30.627.927.311.50.70000216.729.2146日
降水量
mm
4025567911611412014215311365571080mm

釧路市で4月に着工した場合のRC造の工程表(天候込み)

RC造 マンション・ビル新築の標準工程(19工程)を、釧路市の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
4月5月6月7月8月9月10月11月
仮設・準備
☂山留め・掘削
☂杭工事
☂基礎躯体
☂1F躯体
☂2F躯体
☂3F躯体
電気設備
給排水・衛生
☂建具・サッシ
☂外壁・タイル
空調・換気
☂屋上防水
内装下地
内装仕上げ
☂外構工事
美装・クリーニング
検査・是正
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら4月着工8月着工
仮設・準備天候の影響は小さい7日7日7日
山留め・掘削10mm以上の雨・積雪15日16日17日
杭工事10mm以上の雨・積雪15日16日17日
基礎躯体10mm以上の雨・積雪30日34日35日
1F躯体10mm以上の雨・積雪25日28日28日
2F躯体10mm以上の雨・積雪25日28日27日
3F躯体10mm以上の雨・積雪25日29日29日
電気設備天候の影響は小さい65日65日65日
給排水・衛生天候の影響は小さい63日63日63日
建具・サッシ1mm以上の雨・積雪25日37日43日
外壁・タイル1mm以上の雨・積雪35日52日待ち含む 92日
空調・換気天候の影響は小さい60日60日60日
屋上防水1mm以上の雨・積雪・低温10日15日待ち含む 119日
内装下地天候の影響は小さい25日25日25日
内装仕上げ天候の影響は小さい23日23日23日
外構工事10mm以上の雨・積雪25日27日28日
美装・クリーニング天候の影響は小さい5日5日5日
検査・是正天候の影響は小さい4日4日4日
引渡し天候の影響は小さい1日1日1日

釧路市で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨

    北海道には気象庁の梅雨入り・梅雨明けの統計がなく、本州のような長雨の時期はありません。釧路市の1mm以上の雨の日は6月8.4日・7月9.4日で、夏は外の工事を進めやすい時期です。

  • 台風(北海道への接近 年1.9回)

    北海道への台風の接近は平年で年1.9回、最も多いのは8月(0.7回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜9月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。RC造でこの時期に外の工程がかかるのは、11〜9月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    2月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えるため、外の工事は止める前提で計算しています。3月・12〜1月は日中の最高気温の平均が5℃を下回り、塗装・防水・シーリングはできない時期として扱っています。4月・11月は最高気温が10℃に届かない日が多く、朝の霜や結露が乾くのを待つため、1日に塗れる時間が短くなります。月平均気温が4℃以下になる12〜4月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。

  • 夏の暑さ

    真夏日(最高気温30℃以上)は年0日、猛暑日はほとんどありません。

RC造と天候の関係(どの地域でも共通)

コンクリートの打設は強い雨の日を避けて計画します。打設中に雨が降ると、表面の仕上がりや強度に影響します。

日平均気温が4℃以下になる時期は「寒中コンクリート」、25℃を超える時期は「暑中コンクリート」として、配合・養生の対策が必要です(日本建築学会 JASS 5)。どちらも型枠の存置期間や管理の手間が増えます。

躯体工事は1フロアごとの繰り返しなので、雨で1回の打設が延びると、その後のすべての階が後ろにずれます。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

RC造 マンション・ビル新築の標準工程(210日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。釧路市で4月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 釧路市でRC造をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、3〜5月に着工すると工期が短く済みます(4月着工で約238日)。反対に8月着工は約336日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は210日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

釧路市では、着工月によって28〜37日、平均で約32日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に15%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 冬(12〜2月)でもRC造はできますか?

釧路市では12〜3月は積雪のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約282日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 釧路市の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「釧路」(標高5m)の平年値です。市内にはほかに中徹別・阿寒湖畔・阿寒・二俣の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「RC造 マンション・ビル新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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