工事と天候 | 北海道黒松内町

黒松内町で鉄骨造(S造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期

北海道黒松内町で鉄骨造(S造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(黒松内観測所)で試算しました。晴天が続けば150日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら5月着工で約170日、8月着工で約315日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ145日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・黒松内観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
150日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
5月 → 約170日
いちばん延びる着工月
8月 → 約315日

着工月ごとの工期の目安(黒松内町・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(150日)雨・強風などで延びる分冬季(積雪・低温)の待ちを含む延び
  • 1月着工258日
  • 2月着工227日
  • 3月着工199日
  • 4月着工173日
  • 5月着工170日
  • 6月着工178日
  • 7月着工309日
  • 8月着工315日
  • 9月着工306日
  • 10月着工303日
  • 11月着工300日
  • 12月着工290日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約258日+108日9月15日ごろ台風・冬季休工
2月1日約227日+77日9月15日ごろ台風・冬季休工
3月1日約199日+49日9月15日ごろ台風・冬季休工
4月1日約173日+23日9月20日ごろ台風
5月1日約170日+20日10月17日ごろ台風
6月1日約178日+28日11月25日ごろ台風
7月1日約309日+159日翌年5月4日ごろ台風・冬季休工
8月1日約315日+165日翌年6月10日ごろ台風・冬季休工
9月1日約306日+156日翌年7月2日ごろ台風・冬季休工・寒中
10月1日約303日+153日翌年7月29日ごろ冬季休工・寒中
11月1日約300日+150日翌年8月26日ごろ台風・冬季休工・寒中
12月1日約290日+140日翌年9月15日ごろ台風・冬季休工

8月着工が延びて、5月着工が早い理由

8月に着工すると、工事の途中で積雪期(12〜3月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えます)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約315日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。

5月に着工すると、天候で止まる工程は5〜10月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均11.2日で、延びは約20日で済みます。黒松内町で雨の日が少ないのは5〜7月、多いのは12〜2月です。

黒松内町の1mm以上の雨の日は年176日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に87番目(雨の日が多いほう)です。北海道の148市区町村の中では多い順に16番目で、県内平均(年142日)より34日多くなっています。

黒松内町で鉄骨造の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
鉄骨建方
止まる条件: 10mm以上の雨・強風・積雪
休休休8.92.92.83.55.15.45.28.5休42日+休4か月
コンクリート/掘削・外構
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
休休休8.82.82.83.55.15.35.18.4休42日+休4か月
塗装・防水・シーリング
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温
休休休15.310.28.79.710.91314.819.9休103日+休4か月

黒松内町の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「黒松内」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
22.61915.210.910.28.79.710.91314.818.522.7176日
10mm以上の雨の日
3.42.32.42.52.82.83.55.15.35.15.54.345日
30mm以上の大雨の日
0.20.10.20.50.60.511.51.610.90.38.4日
強風の日
日最大風速10m/s以上
0.30.20.30.10.10000.10.10.10.22日
積雪10cm以上の日
3128.330.16.90000003.623.2123日
最高気温(平均)
℃
-0.60.13.910.316.319.823.42522.115.88.21.5
最低気温(平均)
℃
-8.8-8.8-5.2-0.25.310.915.716.711.34.1-1.1-6.1
冬日
最低気温0℃未満
30.727.827.816.22.500004.720.229.8160日
降水量
mm
125100858596841151601811421651491485mm

黒松内町で5月に着工した場合の鉄骨造の工程表(天候込み)

鉄骨造(S造)新築の標準工程(18工程)を、黒松内町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
5月6月7月8月9月10月
仮設・準備
☂山留め・掘削
☂杭工事
☂基礎・地中梁
☂アンカーボルト
☂鉄骨建方
☂本締め・検査
☂デッキ・床コン
☂外壁(ALC等)
電気設備
給排水・空調
☂防水工事
☂建具・サッシ
内装下地
内装仕上げ
☂外構工事
検査・是正
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら5月着工8月着工
仮設・準備天候の影響は小さい5日5日5日
山留め・掘削10mm以上の雨・積雪10日11日12日
杭工事10mm以上の雨・積雪12日13日14日
基礎・地中梁10mm以上の雨・積雪23日25日28日
アンカーボルト10mm以上の雨・積雪5日6日6日
鉄骨建方10mm以上の雨・強風・積雪15日17日18日
本締め・検査10mm以上の雨・強風・積雪6日7日7日
デッキ・床コン10mm以上の雨・積雪16日18日19日
外壁(ALC等)1mm以上の雨・積雪20日30日待ち含む 172日
電気設備天候の影響は小さい40日40日40日
給排水・空調天候の影響は小さい40日40日40日
防水工事1mm以上の雨・積雪・低温10日15日待ち含む 148日
建具・サッシ1mm以上の雨・積雪15日23日待ち含む 158日
内装下地天候の影響は小さい20日20日20日
内装仕上げ天候の影響は小さい15日15日15日
外構工事10mm以上の雨・積雪20日24日22日
検査・是正天候の影響は小さい5日5日5日
引渡し天候の影響は小さい2日2日2日

黒松内町で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨

    北海道には気象庁の梅雨入り・梅雨明けの統計がなく、本州のような長雨の時期はありません。黒松内町の1mm以上の雨の日は6月8.7日・7月9.7日で、夏は外の工事を進めやすい時期です。

  • 台風(北海道への接近 年1.9回)

    北海道への台風の接近は平年で年1.9回、最も多いのは8月(0.7回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜9月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。鉄骨造でこの時期に外の工程がかかるのは、11〜9月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    12〜3月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えるため、外の工事は止める前提で計算しています。11月は最高気温が10℃に届かない日が多く、朝の霜や結露が乾くのを待つため、1日に塗れる時間が短くなります。月平均気温が4℃以下になる11〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。

  • 夏の暑さ

    真夏日(最高気温30℃以上)は年4日、猛暑日はほとんどありません。

  • 強風(日最大風速10m/s以上: 年2日)

    黒松内町では、日最大風速が10m/s以上の日が年2日あり、多いのは1〜3月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に506番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。

鉄骨造と天候の関係(どの地域でも共通)

鉄骨の建方はクレーン作業です。強風(10分間の平均風速が10m/s以上)のときはクレーン作業を中止する決まり(クレーン等安全規則)があり、風の強い地域・季節ほど建方の日数が延びます。

高力ボルトの本締めや溶接は雨天に弱く、鋼材が濡れているときは作業できません。

デッキプレートへの床コンクリート打設は、強い雨の日を避けます。冬は寒中コンクリート、真夏は暑中コンクリートとしての対策が必要です。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

鉄骨造(S造)新築の標準工程(150日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。黒松内町で5月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 黒松内町で鉄骨造をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、4〜6月に着工すると工期が短く済みます(5月着工で約170日)。反対に8月着工は約315日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は150日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

黒松内町では、着工月によって20〜28日、平均で約24日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に16%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 冬(12〜2月)でも鉄骨造はできますか?

黒松内町では12〜3月は積雪のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約258日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 黒松内町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「黒松内」(標高27m)の平年値です。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「鉄骨造(S造)新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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