工事と天候 | 北海道利尻町

利尻町で木造住宅の新築に向く時期と、天候で延びる工期

北海道利尻町で木造住宅の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(沓形観測所)で試算しました。晴天が続けば120日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら5月着工で約138日、11月着工で約158日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ20日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・沓形観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
120日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
5月 → 約138日
いちばん延びる着工月
11月 → 約158日

着工月ごとの工期の目安(利尻町・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(120日)雨・強風などで延びる分
  • 1月着工147日
  • 2月着工141日
  • 3月着工139日
  • 4月着工139日
  • 5月着工138日
  • 6月着工138日
  • 7月着工140日
  • 8月着工146日
  • 9月着工153日
  • 10月着工157日
  • 11月着工158日
  • 12月着工154日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約147日+27日5月27日ごろ寒中
2月1日約141日+21日6月21日ごろ寒中
3月1日約139日+19日7月17日ごろ寒中
4月1日約139日+19日8月17日ごろ台風
5月1日約138日+18日9月15日ごろ台風
6月1日約138日+18日10月16日ごろ台風
7月1日約140日+20日11月17日ごろ台風
8月1日約146日+26日12月24日ごろ台風
9月1日約153日+33日翌年1月31日ごろ台風
10月1日約157日+37日翌年3月5日ごろ—
11月1日約158日+38日翌年4月6日ごろ寒中
12月1日約154日+34日翌年5月2日ごろ寒中

11月着工が延びて、5月着工が早い理由

11月に着工すると、天候で止まる工程を3〜4月・11〜1月に行うことになります。この時期の利尻町は1mm以上の雨の日が月平均11.6日あり、強い雨の日も合わせると、コンクリートの作業は月に1.6日ほど止まる計算です。その結果、晴天の場合より約38日延びます。

5月に着工すると、天候で止まる工程は5〜9月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均9.3日で、延びは約18日で済みます。利尻町で雨の日が少ないのは4月・6〜7月、多いのは10月・12〜1月です。

利尻町の1mm以上の雨の日は年129日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に360番目(ほぼ全国の中くらい)です。北海道の148市区町村の中では多い順に95番目で、県内平均(年142日)より13日少なくなっています。

利尻町で木造新築の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
コンクリート
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
0.90.50.81.121.93.23.53.53.93.4227日
建方・上棟(木造)/屋根
止まる条件: 1mm以上の雨・強風・積雪
17.514.613.410.810.69.29.19.712.71717.318.1160日
外壁・下地・洗浄
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪
13.911.298.59.38.68.69.11113.31313.8129日

利尻町の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「沓形」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
13.911.298.59.38.68.69.11113.31313.8129日
10mm以上の雨の日
0.90.50.81.121.93.23.53.53.93.4227日
30mm以上の大雨の日
00000.30.20.71.10.90.70.50.34.7日
強風の日
日最大風速10m/s以上
6.65.76.23.21.80.80.70.92.76.47.67.850日
最高気温(平均)
℃
-1.8-1.42.17.613.217.321.423.120.614.46.70.5
最低気温(平均)
℃
-6.4-6.5-3.21.46.110.414.916.613.581.2-4.2
冬日
最低気温0℃未満
30.627.125.39.80.700000.211.728.1134日
降水量
mm
4633354168629411811811810773913mm

利尻町で5月に着工した場合の木造新築の工程表(天候込み)

木造新築(一般住宅)の標準工程(23工程)を、利尻町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
5月6月7月8月9月
地鎮祭
仮設工事
☂地盤改良
☂基礎工事
☂土台敷き
☂上棟
☂屋根工事
☂サッシ取付
電気配線
☂外壁工事
給排水配管
断熱工事
石膏ボード張
クロス張り
フローリング
浴室ユニット
キッチン設置
建具取付
☂外構工事
清掃・養生撤去
竣工検査
施主検査
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら5月着工11月着工
地鎮祭天候の影響は小さい1日1日1日
仮設工事天候の影響は小さい3日3日3日
地盤改良10mm以上の雨・積雪4日4日5日
基礎工事10mm以上の雨・積雪14日15日16日
土台敷き1mm以上の雨・強風・積雪2日3日5日
上棟1mm以上の雨・強風・積雪4日6日10日
屋根工事1mm以上の雨・強風・積雪7日10日17日
サッシ取付1mm以上の雨・積雪4日6日7日
電気配線天候の影響は小さい15日15日15日
外壁工事1mm以上の雨・積雪20日28日36日
給排水配管天候の影響は小さい17日17日17日
断熱工事天候の影響は小さい10日10日10日
石膏ボード張天候の影響は小さい15日15日15日
クロス張り天候の影響は小さい15日15日15日
フローリング天候の影響は小さい12日12日12日
浴室ユニット天候の影響は小さい5日5日5日
キッチン設置天候の影響は小さい7日7日7日
建具取付天候の影響は小さい10日10日10日
外構工事10mm以上の雨・積雪20日23日21日
清掃・養生撤去天候の影響は小さい5日5日5日
竣工検査天候の影響は小さい2日2日2日
施主検査天候の影響は小さい2日2日2日
引渡し天候の影響は小さい1日1日1日

利尻町で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨

    北海道には気象庁の梅雨入り・梅雨明けの統計がなく、本州のような長雨の時期はありません。利尻町の1mm以上の雨の日は6月8.6日・7月8.6日で、夏は外の工事を進めやすい時期です。

  • 台風(北海道への接近 年1.9回)

    北海道への台風の接近は平年で年1.9回、最も多いのは8月(0.7回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜9月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。木造新築でこの時期に外の工程がかかるのは、4〜9月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    月平均気温が4℃以下になる11〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。

  • 夏の暑さ

    真夏日(最高気温30℃以上)は年0日、猛暑日はほとんどありません。

  • 強風(日最大風速10m/s以上: 年50日)

    利尻町では、日最大風速が10m/s以上の日が年50日あり、多いのは11〜1月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に90番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。

木造新築と天候の関係(どの地域でも共通)

基礎のコンクリート打設は、強い雨の日を避けます。寒い時期は「寒中コンクリート」として保温養生が必要になり、型枠を外すまでの日数も延びます。

上棟から屋根の防水シート(ルーフィング)を張り終えるまでの数日間は、構造材が雨にさらされます。上棟日は天気予報を見て決め、雨養生の準備をしておきます。

屋根と外壁が仕上がれば、内装工事は天候の影響をほとんど受けません。天候で延びるのは基礎から外装までの前半です。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

木造新築(一般住宅)の標準工程(120日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。利尻町で5月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 利尻町で木造新築をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、3月・5〜6月に着工すると工期が短く済みます(5月着工で約138日)。反対に11月着工は約158日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は120日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

利尻町では、着工月によって18〜38日、平均で約26日延びる計算です。晴天の工期に22%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 冬(12〜2月)でも木造新築はできますか?

できます。利尻町の12〜2月の1mm以上の雨の日は月平均13日で、1月1日に着工した場合の工期は約147日です。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 利尻町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「沓形」(標高14m)の平年値です。
  • 積雪の観測データがないため、積雪による中止は計算に含めていません。雪の多い年は実際の工期が延びます。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「木造新築(一般住宅)」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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