工事と天候 | 北海道新ひだか町

新ひだか町でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期

北海道新ひだか町でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(静内観測所)で試算しました。晴天が続けば210日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら3月着工で約240日、7月着工で約356日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ116日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・静内観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
210日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
3月 → 約240日
いちばん延びる着工月
7月 → 約356日

着工月ごとの工期の目安(新ひだか町・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(210日)雨・強風などで延びる分冬季(積雪・低温)の待ちを含む延び
  • 1月着工255日
  • 2月着工250日
  • 3月着工240日
  • 4月着工240日
  • 5月着工241日
  • 6月着工253日
  • 7月着工356日
  • 8月着工337日
  • 9月着工306日
  • 10月着工276日
  • 11月着工254日
  • 12月着工260日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約255日+45日9月12日ごろ台風・寒中
2月1日約250日+40日10月8日ごろ台風・寒中
3月1日約240日+30日10月26日ごろ台風
4月1日約240日+30日11月26日ごろ台風
5月1日約241日+31日12月27日ごろ台風
6月1日約253日+43日翌年2月8日ごろ台風
7月1日約356日+146日翌年6月20日ごろ台風・冬季休工
8月1日約337日+127日翌年7月2日ごろ台風・冬季休工・寒中
9月1日約306日+96日翌年7月2日ごろ台風・冬季休工・寒中
10月1日約276日+66日翌年7月2日ごろ冬季休工・寒中
11月1日約254日+44日翌年7月11日ごろ冬季休工・寒中
12月1日約260日+50日翌年8月16日ごろ台風・寒中

7月着工が延びて、3月着工が早い理由

7月に着工すると、工事の途中で低温期(12〜3月は日中の最高気温の平均が5℃未満)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約356日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。

3月に着工すると、天候で止まる工程は3〜10月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均9.7日で、延びは約30日で済みます。新ひだか町で雨の日が少ないのは1〜3月、多いのは8月・10〜11月です。

新ひだか町の1mm以上の雨の日は年112日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に600番目(雨の日が少ないほう)です。北海道の148市区町村の中では多い順に120番目で、県内平均(年142日)より30日少なくなっています。

新ひだか町でRC造の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
コンクリート/掘削・外構
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
9.414.342.53.62.94.44.54.13.22.63.259日
塗装・防水・シーリング
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温
休休休9.810.28.610.410.610.110.811.8休82日+休4か月
外壁・下地・洗浄
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪
13.517.19.59.810.28.610.410.610.110.811.811.1134日

新ひだか町の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「静内」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
6.66.27.49.810.28.610.410.610.110.811.79.7112日
10mm以上の雨の日
0.80.61.32.53.62.94.44.54.13.22.51.332日
30mm以上の大雨の日
0.100.20.30.70.71.21.51.20.60.30.16.9日
強風の日
日最大風速10m/s以上
0.30.20.50.60.30.1000.10.10.60.63日
積雪10cm以上の日
8.8142.800000000.1228日
最高気温(平均)
℃
0.71.24.89.91518.322242216.39.73.1
最低気温(平均)
℃
-7.8-7.7-3.31.46.611.416.117.813.76.80.9-4.9
冬日
最低気温0℃未満
30.527.726.3100.400000.513.227.8136日
降水量
mm
32264674115861321711319881521043mm

新ひだか町で3月に着工した場合のRC造の工程表(天候込み)

RC造 マンション・ビル新築の標準工程(19工程)を、新ひだか町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
3月4月5月6月7月8月9月10月
仮設・準備
☂山留め・掘削
☂杭工事
☂基礎躯体
☂1F躯体
☂2F躯体
☂3F躯体
電気設備
給排水・衛生
☂建具・サッシ
☂外壁・タイル
空調・換気
☂屋上防水
内装下地
内装仕上げ
☂外構工事
美装・クリーニング
検査・是正
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら3月着工7月着工
仮設・準備天候の影響は小さい7日7日7日
山留め・掘削10mm以上の雨・積雪15日17日17日
杭工事10mm以上の雨・積雪15日17日17日
基礎躯体10mm以上の雨・積雪30日33日35日
1F躯体10mm以上の雨・積雪25日28日29日
2F躯体10mm以上の雨・積雪25日28日28日
3F躯体10mm以上の雨・積雪25日28日28日
電気設備天候の影響は小さい65日65日65日
給排水・衛生天候の影響は小さい63日63日63日
建具・サッシ1mm以上の雨・積雪25日38日40日
外壁・タイル1mm以上の雨・積雪35日53日56日
空調・換気天候の影響は小さい60日60日60日
屋上防水1mm以上の雨・積雪・低温10日15日待ち含む 138日
内装下地天候の影響は小さい25日25日25日
内装仕上げ天候の影響は小さい23日23日23日
外構工事10mm以上の雨・積雪25日28日28日
美装・クリーニング天候の影響は小さい5日5日5日
検査・是正天候の影響は小さい4日4日4日
引渡し天候の影響は小さい1日1日1日

新ひだか町で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨

    北海道には気象庁の梅雨入り・梅雨明けの統計がなく、本州のような長雨の時期はありません。新ひだか町の1mm以上の雨の日は6月8.6日・7月10.4日で、夏は外の工事を進めやすい時期です。

  • 台風(北海道への接近 年1.9回)

    北海道への台風の接近は平年で年1.9回、最も多いのは8月(0.7回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜9月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。RC造でこの時期に外の工程がかかるのは、12〜9月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    12〜3月は日中の最高気温の平均が5℃を下回り、塗装・防水・シーリングはできない時期として扱っています。4月・11月は最高気温が10℃に届かない日が多く、朝の霜や結露が乾くのを待つため、1日に塗れる時間が短くなります。月平均気温が4℃以下になる12〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。積雪10cm以上の日は年27.7日あり、12〜3月は雪で外の工事が止まる日があります。

  • 夏の暑さ

    真夏日(最高気温30℃以上)は年1日、猛暑日はほとんどありません。

RC造と天候の関係(どの地域でも共通)

コンクリートの打設は強い雨の日を避けて計画します。打設中に雨が降ると、表面の仕上がりや強度に影響します。

日平均気温が4℃以下になる時期は「寒中コンクリート」、25℃を超える時期は「暑中コンクリート」として、配合・養生の対策が必要です(日本建築学会 JASS 5)。どちらも型枠の存置期間や管理の手間が増えます。

躯体工事は1フロアごとの繰り返しなので、雨で1回の打設が延びると、その後のすべての階が後ろにずれます。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

RC造 マンション・ビル新築の標準工程(210日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。新ひだか町で3月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 新ひだか町でRC造をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、3〜5月に着工すると工期が短く済みます(3月着工で約240日)。反対に7月着工は約356日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は210日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

新ひだか町では、着工月によって30〜50日、平均で約38日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に18%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 冬(12〜2月)でもRC造はできますか?

新ひだか町では12〜3月は低温のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約255日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 新ひだか町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「静内」(標高10m)の平年値です。市内にはほかに三石・笹山の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「RC造 マンション・ビル新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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