天川村でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期
奈良県天川村でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(天川観測所)で試算しました。晴天が続けば210日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら12月着工で約248日、8月着工で約274日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ26日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・天川観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(天川村・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工255日梅雨台風寒中
- 2月着工260日梅雨台風寒中猛暑
- 3月着工255日梅雨台風猛暑
- 4月着工253日梅雨台風猛暑
- 5月着工254日梅雨台風
- 6月着工252日梅雨台風
- 7月着工257日梅雨台風
- 8月着工274日台風冬季休工寒中
- 9月着工255日台風冬季休工寒中
- 10月着工249日台風寒中
- 11月着工250日梅雨台風寒中
- 12月着工248日梅雨台風寒中
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約255日 | +45日 | 9月12日ごろ | 梅雨・台風・寒中 |
| 2月1日 | 約260日 | +50日 | 10月18日ごろ | 梅雨・台風・寒中・猛暑 |
| 3月1日 | 約255日 | +45日 | 11月10日ごろ | 梅雨・台風・猛暑 |
| 4月1日 | 約253日 | +43日 | 12月9日ごろ | 梅雨・台風・猛暑 |
| 5月1日 | 約254日 | +44日 | 翌年1月9日ごろ | 梅雨・台風 |
| 6月1日 | 約252日 | +42日 | 翌年2月7日ごろ | 梅雨・台風 |
| 7月1日 | 約257日 | +47日 | 翌年3月13日ごろ | 梅雨・台風 |
| 8月1日 | 約274日 | +64日 | 翌年4月30日ごろ | 台風・冬季休工・寒中 |
| 9月1日 | 約255日 | +45日 | 翌年5月12日ごろ | 台風・冬季休工・寒中 |
| 10月1日 | 約249日 | +39日 | 翌年6月5日ごろ | 台風・寒中 |
| 11月1日 | 約250日 | +40日 | 翌年7月7日ごろ | 梅雨・台風・寒中 |
| 12月1日 | 約248日 | +38日 | 翌年8月4日ごろ | 梅雨・台風・寒中 |
8月着工が延びて、12月着工が早い理由
8月に着工すると、工事の途中で低温期(1月は日中の最高気温の平均が5℃未満)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約274日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。
12月に着工すると、天候で止まる工程は12〜7月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均12.6日で、延びは約38日で済みます。天川村で雨の日が少ないのは5月・8月・11月、多いのは6〜7月・12月です。
天川村の1mm以上の雨の日は年146日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に247番目(雨の日が多いほう)です。奈良県の10市区町村の中では多い順に1番目で、県内平均(年125日)より21日多くなっています。
天川村でRC造の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンクリート/掘削・外構 止まる条件: 10mm以上の雨・積雪 | 2.6 | 4.4 | 5.2 | 5.2 | 4.5 | 6.3 | 7.6 | 5.4 | 7.2 | 5.4 | 2.9 | 4.4 | 61日 |
塗装・防水・シーリング 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温 | 休 | 11.8 | 12.2 | 11.8 | 10.1 | 14.1 | 14.9 | 11.2 | 12.7 | 11.5 | 9.3 | 13.3 | 133日+休1か月 |
外壁・下地・洗浄 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪 | 13 | 11.8 | 12.2 | 11.8 | 10.1 | 14.1 | 14.9 | 11.2 | 12.7 | 11.5 | 9.3 | 13.3 | 146日 |
天川村の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「天川」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 13 | 11.8 | 12.2 | 11.8 | 10.1 | 14.1 | 14.9 | 11.2 | 12.7 | 11.5 | 9.3 | 13.3 | 146日 |
10mm以上の雨の日 | 2.6 | 4.4 | 5.2 | 5.2 | 4.5 | 6.3 | 7.6 | 5.4 | 7.2 | 5.4 | 2.9 | 4.4 | 61日 |
30mm以上の大雨の日 | 0.3 | 0.4 | 1.2 | 0.9 | 1.5 | 2.5 | 3.2 | 2.1 | 2.9 | 2.8 | 0.5 | 0.5 | 18.8日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0日 |
最高気温(平均) ℃ | 4.8 | 6.3 | 10.3 | 15.9 | 20.3 | 22.6 | 26.7 | 27.8 | 23.7 | 18.1 | 12.5 | 6.9 | |
最低気温(平均) ℃ | -4.2 | -4 | -1.5 | 2.9 | 7.8 | 12.6 | 16.7 | 17.3 | 14.1 | 8.2 | 2.2 | -2.5 | |
猛暑日 最高気温35℃以上 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 3.6 | 3.6 | 0.3 | 0 | 0 | 0 | 7.6日 |
冬日 最低気温0℃未満 | 21.3 | 19.1 | 11.2 | 1.6 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1.4 | 14 | 69日 |
降水量 mm | 93 | 112 | 148 | 138 | 152 | 240 | 343 | 287 | 437 | 287 | 93 | 113 | 2441mm |
天川村で12月に着工した場合のRC造の工程表(天候込み)
RC造 マンション・ビル新築の標準工程(19工程)を、天川村の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 12月着工 | 8月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 仮設・準備 | 天候の影響は小さい | 7日 | 7日 | 7日 |
| 山留め・掘削 | 10mm以上の雨・積雪 | 15日 | 17日 | 18日 |
| 杭工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 15日 | 17日 | 18日 |
| 基礎躯体 | 10mm以上の雨・積雪 | 30日 | 33日 | 39日 |
| 1F躯体 | 10mm以上の雨・積雪 | 25日 | 30日 | 29日 |
| 2F躯体 | 10mm以上の雨・積雪 | 25日 | 30日 | 28日 |
| 3F躯体 | 10mm以上の雨・積雪 | 25日 | 30日 | 29日 |
| 電気設備 | 天候の影響は小さい | 65日 | 65日 | 65日 |
| 給排水・衛生 | 天候の影響は小さい | 63日 | 63日 | 63日 |
| 建具・サッシ | 1mm以上の雨・積雪 | 25日 | 39日 | 43日 |
| 外壁・タイル | 1mm以上の雨・積雪 | 35日 | 54日 | 61日 |
| 空調・換気 | 天候の影響は小さい | 60日 | 60日 | 60日 |
| 屋上防水 | 1mm以上の雨・積雪・低温 | 10日 | 16日 | 待ち含む 48日 |
| 内装下地 | 天候の影響は小さい | 25日 | 25日 | 25日 |
| 内装仕上げ | 天候の影響は小さい | 23日 | 23日 | 23日 |
| 外構工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 25日 | 33日 | 30日 |
| 美装・クリーニング | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| 検査・是正 | 天候の影響は小さい | 4日 | 4日 | 4日 |
| 引渡し | 天候の影響は小さい | 1日 | 1日 | 1日 |
天川村で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨(近畿地方: 6月6日ごろ〜7月19日ごろ)
近畿地方の梅雨入りは平年6月6日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろです。RC造で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは11〜7月に着工した場合です。天川村の6月の1mm以上の雨の日は平年14.1日、7月は14.9日です。
- 台風(近畿への接近 年3.4回)
近畿への台風の接近は平年で年3.4回、最も多いのは9月(1.1回)です。接近が平年0.5回以上の月は7〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。RC造は工期が長いため、どの月に着工しても外の工程がこの時期にかかります。
- 冬の寒さと雪
1月は日中の最高気温の平均が5℃を下回り、塗装・防水・シーリングはできない時期として扱っています。2月・12月は最高気温が10℃に届かない日が多く、朝の霜や結露が乾くのを待つため、1日に塗れる時間が短くなります。月平均気温が4℃以下になる12〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。
- 夏の暑さ
猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年7.6日、7〜9月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。
RC造と天候の関係(どの地域でも共通)
コンクリートの打設は強い雨の日を避けて計画します。打設中に雨が降ると、表面の仕上がりや強度に影響します。
日平均気温が4℃以下になる時期は「寒中コンクリート」、25℃を超える時期は「暑中コンクリート」として、配合・養生の対策が必要です(日本建築学会 JASS 5)。どちらも型枠の存置期間や管理の手間が増えます。
躯体工事は1フロアごとの繰り返しなので、雨で1回の打設が延びると、その後のすべての階が後ろにずれます。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
RC造 マンション・ビル新築の標準工程(210日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。天川村で12月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 天川村でRC造をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、10〜12月に着工すると工期が短く済みます(12月着工で約248日)。反対に8月着工は約274日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は210日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
天川村では、着工月によって38〜50日、平均で約43日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に20%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 梅雨の時期にRC造はできますか?
できますが、雨で止まる日が増えます。天川村の6月の1mm以上の雨の日は平年14.1日で、6月1日に着工すると工期は約252日(晴天なら210日)の見込みです。近畿地方の梅雨明けは平年7月19日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。
Q. 冬(12〜2月)でもRC造はできますか?
天川村では1月は低温のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約255日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 天川村の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「天川」(標高840m)の平年値です。
- 「天川」は雨量のみの観測所のため、気温は約18.6km離れた「上北山」の平年値を、標高差で補正(100mにつき0.65℃)して使っています。
- 風(日最大風速10m/s以上の日数)は、約18.6km離れた「上北山」の平年値です。
- 積雪の観測データがないため、積雪による中止は計算に含めていません。雪の多い年は実際の工期が延びます。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「RC造 マンション・ビル新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
このデータを紹介・引用する
お客様への説明資料、ブログ、見積書の補足などに自由にお使いください。引用するときは、出典として下のリンクを添えてください(元データは気象庁の平年値です)。


