工事と天候 | 新潟県上越市

上越市で鉄骨造(S造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期

新潟県上越市で鉄骨造(S造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(高田観測所)で試算しました。晴天が続けば150日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら4月着工で約176日、9月着工で約283日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ107日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・高田観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
150日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
4月 → 約176日
いちばん延びる着工月
9月 → 約283日

着工月ごとの工期の目安(上越市・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(150日)雨・強風などで延びる分冬季(積雪・低温)の待ちを含む延び
  • 1月着工240日
  • 2月着工209日
  • 3月着工185日
  • 4月着工176日
  • 5月着工177日
  • 6月着工189日
  • 7月着工272日
  • 8月着工278日
  • 9月着工283日
  • 10月着工275日
  • 11月着工272日
  • 12月着工261日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約240日+90日8月28日ごろ梅雨・台風・冬季休工
2月1日約209日+59日8月28日ごろ梅雨・台風・冬季休工
3月1日約185日+35日9月1日ごろ梅雨・台風
4月1日約176日+26日9月23日ごろ梅雨・台風
5月1日約177日+27日10月24日ごろ梅雨・台風・猛暑
6月1日約189日+39日12月6日ごろ梅雨・台風・暑中
7月1日約272日+122日翌年3月28日ごろ梅雨・台風・冬季休工・暑中
8月1日約278日+128日翌年5月4日ごろ台風・冬季休工・暑中
9月1日約283日+133日翌年6月9日ごろ台風・冬季休工
10月1日約275日+125日翌年7月1日ごろ梅雨・冬季休工
11月1日約272日+122日翌年7月29日ごろ梅雨・台風・冬季休工・寒中
12月1日約261日+111日翌年8月17日ごろ梅雨・台風・冬季休工

9月着工が延びて、4月着工が早い理由

9月に着工すると、工事の途中で積雪期(1〜2月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えます)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約283日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。

4月に着工すると、天候で止まる工程は4〜9月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均12日で、延びは約26日で済みます。上越市で雨の日が少ないのは5〜6月・8月、多いのは12〜2月です。

上越市の1mm以上の雨の日は年193日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に31番目(雨の日が多いほう)です。新潟県の21市区町村の中では多い順に15番目で、県内平均(年195日)より2日少なくなっています。

上越市で鉄骨造の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
鉄骨建方
止まる条件: 10mm以上の雨・強風・積雪
休休17.56.34.44.66.45.66.47.911.82091日+休2か月
コンクリート/掘削・外構
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
休休16.73.93.14.16.25.45.9710.919.282日+休2か月
塗装・防水・シーリング
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温
休休23.612.41011.313.211.413.914.618.625.3154日+休2か月

上越市の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「高田」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
24.820.41912.31011.313.211.413.914.618.623.2193日
10mm以上の雨の日
15.110.47.83.73.14.16.25.45.9710.914.995日
30mm以上の大雨の日
4.31.70.60.20.31.1221.81.93.95.525.3日
強風の日
日最大風速10m/s以上
1.31.51.82.81.50.60.30.20.61.21.42.115日
積雪10cm以上の日
22.424.811.90.200000008.368日
最高気温(平均)
℃
66.710.917.622.725.829.631.327.121.515.59.3
最低気温(平均)
℃
-0.4-0.81.46.111.616.721.522.618.412.16.11.8
猛暑日
最高気温35℃以上
000000.11.33.20.70005.3日
冬日
最低気温0℃未満
16.818.69.20.50000000.35.751日
降水量
mm
430263195105871372071852062143344762837mm

上越市で4月に着工した場合の鉄骨造の工程表(天候込み)

鉄骨造(S造)新築の標準工程(18工程)を、上越市の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
4月5月6月7月8月9月
仮設・準備
☂山留め・掘削
☂杭工事
☂基礎・地中梁
☂アンカーボルト
☂鉄骨建方
☂本締め・検査
☂デッキ・床コン
☂外壁(ALC等)
電気設備
給排水・空調
☂防水工事
☂建具・サッシ
内装下地
内装仕上げ
☂外構工事
検査・是正
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら4月着工9月着工
仮設・準備天候の影響は小さい5日5日5日
山留め・掘削10mm以上の雨・積雪10日11日12日
杭工事10mm以上の雨・積雪12日14日15日
基礎・地中梁10mm以上の雨・積雪23日26日30日
アンカーボルト10mm以上の雨・積雪5日6日6日
鉄骨建方10mm以上の雨・強風・積雪15日18日23日
本締め・検査10mm以上の雨・強風・積雪6日7日10日
デッキ・床コン10mm以上の雨・積雪16日19日34日
外壁(ALC等)1mm以上の雨・積雪20日34日待ち含む 133日
電気設備天候の影響は小さい40日40日40日
給排水・空調天候の影響は小さい40日40日40日
防水工事1mm以上の雨・積雪・低温10日17日待ち含む 91日
建具・サッシ1mm以上の雨・積雪15日26日待ち含む 100日
内装下地天候の影響は小さい20日20日20日
内装仕上げ天候の影響は小さい15日15日15日
外構工事10mm以上の雨・積雪20日25日22日
検査・是正天候の影響は小さい5日5日5日
引渡し天候の影響は小さい2日2日2日

上越市で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨(北陸地方: 6月11日ごろ〜7月23日ごろ)

    北陸地方の梅雨入りは平年6月11日ごろ、梅雨明けは7月23日ごろです。鉄骨造で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは10〜7月に着工した場合です。上越市の6月の1mm以上の雨の日は平年11.3日、7月は13.2日です。

  • 台風(北陸への接近 年2.8回)

    北陸への台風の接近は平年で年2.8回、最も多いのは9月(1回)です。接近が平年0.5回以上の月は7〜9月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。鉄骨造でこの時期に外の工程がかかるのは、11〜9月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    1〜2月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えるため、外の工事は止める前提で計算しています。12月は最高気温が10℃に届かない日が多く、朝の霜や結露が乾くのを待つため、1日に塗れる時間が短くなります。月平均気温が4℃以下になる1〜2月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。

  • 夏の暑さ

    猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年5.3日、7〜9月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。8月は月平均気温が25℃を超え、暑中コンクリートとしての対策(打込み温度の管理・散水養生など)が必要な時期の目安です。

  • 強風(日最大風速10m/s以上: 年15日)

    上越市では、日最大風速が10m/s以上の日が年15日あり、多いのは3〜4月・12月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に226番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。

鉄骨造と天候の関係(どの地域でも共通)

鉄骨の建方はクレーン作業です。強風(10分間の平均風速が10m/s以上)のときはクレーン作業を中止する決まり(クレーン等安全規則)があり、風の強い地域・季節ほど建方の日数が延びます。

高力ボルトの本締めや溶接は雨天に弱く、鋼材が濡れているときは作業できません。

デッキプレートへの床コンクリート打設は、強い雨の日を避けます。冬は寒中コンクリート、真夏は暑中コンクリートとしての対策が必要です。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

鉄骨造(S造)新築の標準工程(150日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。上越市で4月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 上越市で鉄骨造をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、3〜5月に着工すると工期が短く済みます(4月着工で約176日)。反対に9月着工は約283日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は150日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

上越市では、着工月によって26〜39日、平均で約32日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に21%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 梅雨の時期に鉄骨造はできますか?

できますが、雨で止まる日が増えます。上越市の6月の1mm以上の雨の日は平年11.3日で、6月1日に着工すると工期は約189日(晴天なら150日)の見込みです。北陸地方の梅雨明けは平年7月23日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。

Q. 冬(12〜2月)でも鉄骨造はできますか?

上越市では1〜2月は積雪のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約240日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 上越市の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「高田」(標高13m)の平年値です。市内にはほかに安塚・大潟・川谷・筒方の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「鉄骨造(S造)新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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