工事と天候 | 静岡県熱海市

熱海市でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期

静岡県熱海市でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(網代観測所)で試算しました。晴天が続けば210日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら7月着工で約238日、2月着工で約250日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ12日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・網代観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
210日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
7月 → 約238日
いちばん延びる着工月
2月 → 約250日

着工月ごとの工期の目安(熱海市・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(210日)雨・強風などで延びる分
  • 1月着工245日
  • 2月着工250日
  • 3月着工246日
  • 4月着工248日
  • 5月着工247日
  • 6月着工243日
  • 7月着工238日
  • 8月着工238日
  • 9月着工238日
  • 10月着工239日
  • 11月着工242日
  • 12月着工242日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約245日+35日9月2日ごろ梅雨・台風
2月1日約250日+40日10月8日ごろ梅雨・台風
3月1日約246日+36日11月1日ごろ梅雨・台風・暑中
4月1日約248日+38日12月4日ごろ梅雨・台風・暑中
5月1日約247日+37日翌年1月2日ごろ梅雨・台風・暑中
6月1日約243日+33日翌年1月29日ごろ梅雨・台風・暑中
7月1日約238日+28日翌年2月23日ごろ梅雨・台風・暑中
8月1日約238日+28日翌年3月25日ごろ台風
9月1日約238日+28日翌年4月25日ごろ台風
10月1日約239日+29日翌年5月26日ごろ台風
11月1日約242日+32日翌年6月29日ごろ梅雨
12月1日約242日+32日翌年7月29日ごろ梅雨・台風

2月着工が延びて、7月着工が早い理由

2月に着工すると、天候で止まる工程を2〜10月に行うことになります。この時期の熱海市は1mm以上の雨の日が月平均10.2日あり、強い雨の日も合わせると、コンクリートの作業は月に5日ほど止まる計算です。その結果、晴天の場合より約40日延びます。

7月に着工すると、天候で止まる工程は7〜2月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均8.5日で、延びは約28日で済みます。熱海市で雨の日が少ないのは12〜2月、多いのは6〜7月・9月です。

熱海市の1mm以上の雨の日は年112日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に611番目(雨の日が少ないほう)です。静岡県の19市区町村の中では多い順に9番目で、県内平均(年113日)より1日少なくなっています。

熱海市でRC造の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
コンクリート/掘削・外構
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
2.72.65.44.94.86.45.63.96.45.43.22.354日
塗装・防水・シーリング/外壁・下地・洗浄
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温
6.16.710.710.21012.410.98.212.110.27.96.1112日

熱海市の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「網代」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
6.16.710.710.21012.410.98.212.110.27.96.1112日
10mm以上の雨の日
2.72.65.44.94.86.45.63.96.45.43.22.354日
30mm以上の大雨の日
0.50.71.51.922.92.71.62.72.50.90.320.2日
強風の日
日最大風速10m/s以上
1199.88.85.53.94.63.24.35.76.110.382日
最高気温(平均)
℃
10.711.314.218.822.72528.930.226.721.817.212.9
最低気温(平均)
℃
3.946.610.915.318.822.623.820.916.111.36.6
猛暑日
最高気温35℃以上
0000000.41.30.10001.8日
冬日
最低気温0℃未満
0.90.700000000002日
降水量
mm
7682158168173252243186264237108662013mm

熱海市で7月に着工した場合のRC造の工程表(天候込み)

RC造 マンション・ビル新築の標準工程(19工程)を、熱海市の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
7月8月9月10月11月12月1月2月
仮設・準備
☂山留め・掘削
☂杭工事
☂基礎躯体
☂1F躯体
☂2F躯体
☂3F躯体
電気設備
給排水・衛生
☂建具・サッシ
☂外壁・タイル
空調・換気
☂屋上防水
内装下地
内装仕上げ
☂外構工事
美装・クリーニング
検査・是正
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら7月着工2月着工
仮設・準備天候の影響は小さい7日7日7日
山留め・掘削10mm以上の雨・積雪15日18日17日
杭工事10mm以上の雨・積雪15日18日17日
基礎躯体10mm以上の雨・積雪30日35日36日
1F躯体10mm以上の雨・積雪25日31日30日
2F躯体10mm以上の雨・積雪25日30日30日
3F躯体10mm以上の雨・積雪25日29日31日
電気設備天候の影響は小さい65日65日65日
給排水・衛生天候の影響は小さい63日63日63日
建具・サッシ1mm以上の雨・積雪25日33日40日
外壁・タイル1mm以上の雨・積雪35日45日55日
空調・換気天候の影響は小さい60日60日60日
屋上防水1mm以上の雨・積雪・低温10日13日16日
内装下地天候の影響は小さい25日25日25日
内装仕上げ天候の影響は小さい23日23日23日
外構工事10mm以上の雨・積雪25日27日32日
美装・クリーニング天候の影響は小さい5日5日5日
検査・是正天候の影響は小さい4日4日4日
引渡し天候の影響は小さい1日1日1日

熱海市で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨(東海地方: 6月6日ごろ〜7月19日ごろ)

    東海地方の梅雨入りは平年6月6日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろです。RC造で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは11〜7月に着工した場合です。熱海市の6月の1mm以上の雨の日は平年12.4日、7月は10.9日です。

  • 台風(東海への接近 年3.5回)

    東海への台風の接近は平年で年3.5回、最も多いのは9月(1.2回)です。接近が平年0.5回以上の月は7〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。RC造でこの時期に外の工程がかかるのは、12〜10月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    冬日(最低気温0℃未満)は年1.6日と少なく、冬でも外の工事を進めやすい地域です。

  • 夏の暑さ

    猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年1.8日、7〜8月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。7〜8月は月平均気温が25℃を超え、暑中コンクリートとしての対策(打込み温度の管理・散水養生など)が必要な時期の目安です。

RC造と天候の関係(どの地域でも共通)

コンクリートの打設は強い雨の日を避けて計画します。打設中に雨が降ると、表面の仕上がりや強度に影響します。

日平均気温が4℃以下になる時期は「寒中コンクリート」、25℃を超える時期は「暑中コンクリート」として、配合・養生の対策が必要です(日本建築学会 JASS 5)。どちらも型枠の存置期間や管理の手間が増えます。

躯体工事は1フロアごとの繰り返しなので、雨で1回の打設が延びると、その後のすべての階が後ろにずれます。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

RC造 マンション・ビル新築の標準工程(210日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。熱海市で7月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 熱海市でRC造をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、7〜9月に着工すると工期が短く済みます(7月着工で約238日)。反対に2月着工は約250日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は210日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

熱海市では、着工月によって28〜40日、平均で約33日延びる計算です。晴天の工期に16%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 梅雨の時期にRC造はできますか?

できますが、雨で止まる日が増えます。熱海市の6月の1mm以上の雨の日は平年12.4日で、6月1日に着工すると工期は約243日(晴天なら210日)の見込みです。東海地方の梅雨明けは平年7月19日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。

Q. 冬(12〜2月)でもRC造はできますか?

できます。熱海市の12〜2月の1mm以上の雨の日は月平均6.3日で、1月1日に着工した場合の工期は約245日です。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 熱海市の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「網代」(標高67m)の平年値です。
  • 積雪の観測がない地点です。1月の平均気温が3℃以上と温暖なため、積雪で工事が止まる日はないものとして計算しています。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「RC造 マンション・ビル新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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