工事と天候 | 栃木県足利市

足利市で鉄骨造(S造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期

栃木県足利市で鉄骨造(S造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(足利観測所)で試算しました。晴天が続けば150日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら11月着工で約159日、4月着工で約176日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ17日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・足利観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
150日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
11月 → 約159日
いちばん延びる着工月
4月 → 約176日

着工月ごとの工期の目安(足利市・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(150日)雨・強風などで延びる分
  • 1月着工165日
  • 2月着工168日
  • 3月着工173日
  • 4月着工176日
  • 5月着工174日
  • 6月着工174日
  • 7月着工171日
  • 8月着工167日
  • 9月着工163日
  • 10月着工160日
  • 11月着工159日
  • 12月着工162日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約165日+15日6月14日ごろ梅雨・寒中
2月1日約168日+18日7月18日ごろ梅雨
3月1日約173日+23日8月20日ごろ梅雨・台風
4月1日約176日+26日9月23日ごろ梅雨・台風・猛暑
5月1日約174日+24日10月21日ごろ梅雨・台風・暑中・猛暑
6月1日約174日+24日11月21日ごろ梅雨・台風・暑中
7月1日約171日+21日12月18日ごろ梅雨・台風・暑中
8月1日約167日+17日翌年1月14日ごろ台風・暑中
9月1日約163日+13日翌年2月10日ごろ台風
10月1日約160日+10日翌年3月8日ごろ台風
11月1日約159日+9日翌年4月7日ごろ寒中
12月1日約162日+12日翌年5月10日ごろ寒中

4月着工が延びて、11月着工が早い理由

4月に着工すると、天候で止まる工程を4〜9月に行うことになります。この時期の足利市は1mm以上の雨の日が月平均11.2日あり、強風の日も合わせると、鉄骨建方の作業は月に4.7日ほど止まる計算です。その結果、晴天の場合より約26日延びます。

11月に着工すると、天候で止まる工程は11〜4月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均5.8日で、延びは約9日で済みます。足利市で雨の日が少ないのは12〜2月、多いのは6〜7月・9月です。

足利市の1mm以上の雨の日は年103日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に782番目(雨の日が少ないほう)です。栃木県の14市区町村の中では多い順に14番目で、県内平均(年115日)より12日少なくなっています。

足利市で鉄骨造の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
鉄骨建方
止まる条件: 10mm以上の雨・強風・積雪
2.22.13.344.14.75.24.55.64.621.244日
コンクリート/掘削・外構
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
1.71.62.53.144.654.45.34.31.90.939日
塗装・防水・シーリング
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温
458.19.210.412.513.110.311.69.75.93.7104日

足利市の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「足利」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
3.64.589.210.412.513.110.311.69.75.93.7103日
10mm以上の雨の日
1.212.43.144.654.45.34.31.90.938日
30mm以上の大雨の日
0.30.10.20.60.71.21.51.51.71.60.40.19.9日
強風の日
日最大風速10m/s以上
0.50.60.910.10.10.20.10.40.30.10.35日
積雪10cm以上の日
0.50.60.10000000001日
最高気温(平均)
℃
9.610.513.919.524.226.830.331.727.722.116.711.8
最低気温(平均)
℃
-2.3-1.61.8712.517.621.622.518.812.55.40
猛暑日
最高気温35℃以上
00000.10.44.460.700011.6日
冬日
最低気温0℃未満
25.621.211.11.20000002.31879日
降水量
mm
3631668611514316815617116656311224mm

足利市で11月に着工した場合の鉄骨造の工程表(天候込み)

鉄骨造(S造)新築の標準工程(18工程)を、足利市の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
11月12月1月2月3月4月
仮設・準備
☂山留め・掘削
☂杭工事
☂基礎・地中梁
☂アンカーボルト
☂鉄骨建方
☂本締め・検査
☂デッキ・床コン
☂外壁(ALC等)
電気設備
給排水・空調
☂防水工事
☂建具・サッシ
内装下地
内装仕上げ
☂外構工事
検査・是正
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら11月着工4月着工
仮設・準備天候の影響は小さい5日5日5日
山留め・掘削10mm以上の雨・積雪10日11日11日
杭工事10mm以上の雨・積雪12日13日13日
基礎・地中梁10mm以上の雨・積雪23日24日26日
アンカーボルト10mm以上の雨・積雪5日5日6日
鉄骨建方10mm以上の雨・強風・積雪15日16日17日
本締め・検査10mm以上の雨・強風・積雪6日6日7日
デッキ・床コン10mm以上の雨・積雪16日17日19日
外壁(ALC等)1mm以上の雨・積雪20日23日35日
電気設備天候の影響は小さい40日40日40日
給排水・空調天候の影響は小さい40日40日40日
防水工事1mm以上の雨・積雪・低温10日12日17日
建具・サッシ1mm以上の雨・積雪15日18日25日
内装下地天候の影響は小さい20日20日20日
内装仕上げ天候の影響は小さい15日15日15日
外構工事10mm以上の雨・積雪20日22日24日
検査・是正天候の影響は小さい5日5日5日
引渡し天候の影響は小さい2日2日2日

足利市で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨(関東甲信地方: 6月7日ごろ〜7月19日ごろ)

    関東甲信地方の梅雨入りは平年6月7日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろです。鉄骨造で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは1〜7月に着工した場合です。足利市の6月の1mm以上の雨の日は平年12.5日、7月は13.1日です。

  • 台風(関東甲信への接近 年3.3回)

    関東甲信への台風の接近は平年で年3.3回、最も多いのは9月(1.2回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。鉄骨造でこの時期に外の工程がかかるのは、3〜10月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    1月は最高気温が10℃に届かない日が多く、朝の霜や結露が乾くのを待つため、1日に塗れる時間が短くなります。月平均気温が4℃以下になる1月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。積雪10cm以上の日は年1.2日あり、1〜2月は雪で外の工事が止まる日があります。

  • 夏の暑さ

    猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年11.6日、6〜9月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。7〜8月は月平均気温が25℃を超え、暑中コンクリートとしての対策(打込み温度の管理・散水養生など)が必要な時期の目安です。

  • 強風(日最大風速10m/s以上: 年5日)

    近くの「佐野」観測所では、日最大風速が10m/s以上の日が年5日あり、多いのは2〜4月です。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。

鉄骨造と天候の関係(どの地域でも共通)

鉄骨の建方はクレーン作業です。強風(10分間の平均風速が10m/s以上)のときはクレーン作業を中止する決まり(クレーン等安全規則)があり、風の強い地域・季節ほど建方の日数が延びます。

高力ボルトの本締めや溶接は雨天に弱く、鋼材が濡れているときは作業できません。

デッキプレートへの床コンクリート打設は、強い雨の日を避けます。冬は寒中コンクリート、真夏は暑中コンクリートとしての対策が必要です。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

鉄骨造(S造)新築の標準工程(150日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。足利市で11月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 足利市で鉄骨造をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、10〜12月に着工すると工期が短く済みます(11月着工で約159日)。反対に4月着工は約176日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は150日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

足利市では、着工月によって9〜26日、平均で約18日延びる計算です。晴天の工期に12%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 梅雨の時期に鉄骨造はできますか?

できますが、雨で止まる日が増えます。足利市の6月の1mm以上の雨の日は平年12.5日で、6月1日に着工すると工期は約174日(晴天なら150日)の見込みです。関東甲信地方の梅雨明けは平年7月19日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。

Q. 冬(12〜2月)でも鉄骨造はできますか?

できます。足利市の12〜2月の1mm以上の雨の日は月平均3.9日で、1月1日に着工した場合の工期は約165日です。気温が低い日は塗料の乾燥が遅く、1日の作業時間も短くなる点に注意してください。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 足利市の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「足利」(標高35m)の平年値です。
  • 「足利」は雨量のみの観測所のため、気温は約10km離れた「佐野」の平年値を、標高差で補正(100mにつき0.65℃)して使っています。
  • 風(日最大風速10m/s以上の日数)は、約10km離れた「佐野」の平年値です。
  • 積雪は、約22.5km離れた「熊谷」の平年値です。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「鉄骨造(S造)新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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