工事と天候 | 秋田県湯沢市

湯沢市で鉄骨造(S造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期

秋田県湯沢市で鉄骨造(S造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(湯沢観測所)で試算しました。晴天が続けば150日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら4月着工で約174日、8月着工で約303日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ129日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・湯沢観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
150日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
4月 → 約174日
いちばん延びる着工月
8月 → 約303日

着工月ごとの工期の目安(湯沢市・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(150日)雨・強風などで延びる分冬季(積雪・低温)の待ちを含む延び
  • 1月着工259日
  • 2月着工228日
  • 3月着工200日
  • 4月着工174日
  • 5月着工174日
  • 6月着工181日
  • 7月着工290日
  • 8月着工303日
  • 9月着工296日
  • 10月着工284日
  • 11月着工285日
  • 12月着工276日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約259日+109日9月16日ごろ梅雨・台風・冬季休工
2月1日約228日+78日9月16日ごろ梅雨・台風・冬季休工
3月1日約200日+50日9月16日ごろ梅雨・台風・冬季休工
4月1日約174日+24日9月21日ごろ梅雨・台風
5月1日約174日+24日10月21日ごろ梅雨・台風
6月1日約181日+31日11月28日ごろ梅雨・台風
7月1日約290日+140日翌年4月15日ごろ梅雨・台風・冬季休工
8月1日約303日+153日翌年5月29日ごろ台風・冬季休工
9月1日約296日+146日翌年6月22日ごろ梅雨・台風・冬季休工・寒中
10月1日約284日+134日翌年7月10日ごろ梅雨・台風・冬季休工・寒中
11月1日約285日+135日翌年8月11日ごろ梅雨・台風・冬季休工・寒中
12月1日約276日+126日翌年9月1日ごろ梅雨・台風・冬季休工

8月着工が延びて、4月着工が早い理由

8月に着工すると、工事の途中で積雪(1〜3月)と低温(12月)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約303日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。

4月に着工すると、天候で止まる工程は4〜9月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均11.9日で、延びは約24日で済みます。湯沢市で雨の日が少ないのは4〜6月、多いのは12〜2月です。

湯沢市の1mm以上の雨の日は年187日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に47番目(雨の日が多いほう)です。秋田県の18市区町村の中では多い順に6番目で、県内平均(年181日)より6日多くなっています。

湯沢市で鉄骨造の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
鉄骨建方
止まる条件: 10mm以上の雨・強風・積雪
休休休6.95.23.665.54.96.39.119.867日+休3か月
コンクリート/掘削・外構
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
休休休3.52.83.15.85.34.55.27.418.156日+休3か月
塗装・防水・シーリング
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温
休休休12.910.910.81312.212.614.518.9休106日+休4か月

湯沢市の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「湯沢」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
23.419.216.712.110.910.81312.212.614.518.623187日
10mm以上の雨の日
5.62.11.92.22.83.15.85.34.55.26.77.252日
30mm以上の大雨の日
0.10.10.10.10.60.81.71.41.30.90.40.68.1日
強風の日
日最大風速10m/s以上
4.14.553.82.60.60.30.30.51.32.24.129日
積雪10cm以上の日
27.927.320.81.40000000.914.293日
最高気温(平均)
℃
1.42.36.314.620.924.727.729.22518.611.44.2
最低気温(平均)
℃
-5-4.9-2.32.79.114.81919.615.28.32.3-2.2
猛暑日
最高気温35℃以上
0000000.10.800000.9日
冬日
最低気温0℃未満
29.526.824.76.1000000.26.924.5119日
降水量
mm
156948170871051731661381411641891563mm

湯沢市で4月に着工した場合の鉄骨造の工程表(天候込み)

鉄骨造(S造)新築の標準工程(18工程)を、湯沢市の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
4月5月6月7月8月9月
仮設・準備
☂山留め・掘削
☂杭工事
☂基礎・地中梁
☂アンカーボルト
☂鉄骨建方
☂本締め・検査
☂デッキ・床コン
☂外壁(ALC等)
電気設備
給排水・空調
☂防水工事
☂建具・サッシ
内装下地
内装仕上げ
☂外構工事
検査・是正
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら4月着工8月着工
仮設・準備天候の影響は小さい5日5日5日
山留め・掘削10mm以上の雨・積雪10日11日12日
杭工事10mm以上の雨・積雪12日14日14日
基礎・地中梁10mm以上の雨・積雪23日25日27日
アンカーボルト10mm以上の雨・積雪5日5日6日
鉄骨建方10mm以上の雨・強風・積雪15日18日18日
本締め・検査10mm以上の雨・強風・積雪6日7日8日
デッキ・床コン10mm以上の雨・積雪16日18日19日
外壁(ALC等)1mm以上の雨・積雪20日33日待ち含む 161日
電気設備天候の影響は小さい40日40日40日
給排水・空調天候の影響は小さい40日40日40日
防水工事1mm以上の雨・積雪・低温10日17日待ち含む 146日
建具・サッシ1mm以上の雨・積雪15日26日待ち含む 147日
内装下地天候の影響は小さい20日20日20日
内装仕上げ天候の影響は小さい15日15日15日
外構工事10mm以上の雨・積雪20日24日22日
検査・是正天候の影響は小さい5日5日5日
引渡し天候の影響は小さい2日2日2日

湯沢市で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨(東北北部地方: 6月15日ごろ〜7月28日ごろ)

    東北北部地方の梅雨入りは平年6月15日ごろ、梅雨明けは7月28日ごろです。鉄骨造で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは9〜7月に着工した場合です。湯沢市の6月の1mm以上の雨の日は平年10.8日、7月は13日です。

  • 台風(東北への接近 年2.7回)

    東北への台風の接近は平年で年2.7回、最も多いのは9月(0.9回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。鉄骨造は工期が長いため、どの月に着工しても外の工程がこの時期にかかります。

  • 冬の寒さと雪

    1〜3月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えるため、外の工事は止める前提で計算しています。12月は日中の最高気温の平均が5℃を下回り、塗装・防水・シーリングはできない時期として扱っています。月平均気温が4℃以下になる12〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。

  • 夏の暑さ

    猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年0.9日、8月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。

  • 強風(日最大風速10m/s以上: 年29日)

    湯沢市では、日最大風速が10m/s以上の日が年29日あり、多いのは1〜3月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に156番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。

鉄骨造と天候の関係(どの地域でも共通)

鉄骨の建方はクレーン作業です。強風(10分間の平均風速が10m/s以上)のときはクレーン作業を中止する決まり(クレーン等安全規則)があり、風の強い地域・季節ほど建方の日数が延びます。

高力ボルトの本締めや溶接は雨天に弱く、鋼材が濡れているときは作業できません。

デッキプレートへの床コンクリート打設は、強い雨の日を避けます。冬は寒中コンクリート、真夏は暑中コンクリートとしての対策が必要です。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

鉄骨造(S造)新築の標準工程(150日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。湯沢市で4月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 湯沢市で鉄骨造をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、4〜6月に着工すると工期が短く済みます(4月着工で約174日)。反対に8月着工は約303日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は150日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

湯沢市では、着工月によって24〜31日、平均で約26日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に17%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 梅雨の時期に鉄骨造はできますか?

できますが、雨で止まる日が増えます。湯沢市の6月の1mm以上の雨の日は平年10.8日で、6月1日に着工すると工期は約181日(晴天なら150日)の見込みです。東北北部地方の梅雨明けは平年7月28日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。

Q. 冬(12〜2月)でも鉄骨造はできますか?

湯沢市では12〜3月は積雪のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約259日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 湯沢市の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「湯沢」(標高74m)の平年値です。市内にはほかに湯の岱の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「鉄骨造(S造)新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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