西和賀町で鉄骨造(S造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期
岩手県西和賀町で鉄骨造(S造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(湯田観測所)で試算しました。晴天が続けば150日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら5月着工で約180日、8月着工で約346日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ166日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・湯田観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(西和賀町・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工294日梅雨台風冬季休工
- 2月着工263日梅雨台風冬季休工
- 3月着工235日梅雨台風冬季休工
- 4月着工204日梅雨台風冬季休工
- 5月着工180日梅雨台風
- 6月着工342日梅雨台風冬季休工
- 7月着工334日梅雨台風冬季休工
- 8月着工346日梅雨台風冬季休工
- 9月着工339日梅雨台風冬季休工寒中
- 10月着工339日梅雨台風冬季休工
- 11月着工338日梅雨台風冬季休工寒中
- 12月着工326日梅雨台風冬季休工
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約294日 | +144日 | 10月21日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 2月1日 | 約263日 | +113日 | 10月21日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 3月1日 | 約235日 | +85日 | 10月21日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 4月1日 | 約204日 | +54日 | 10月21日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 5月1日 | 約180日 | +30日 | 10月27日ごろ | 梅雨・台風 |
| 6月1日 | 約342日 | +192日 | 翌年5月7日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 7月1日 | 約334日 | +184日 | 翌年5月29日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 8月1日 | 約346日 | +196日 | 翌年7月11日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 9月1日 | 約339日 | +189日 | 翌年8月4日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工・寒中 |
| 10月1日 | 約339日 | +189日 | 翌年9月3日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 11月1日 | 約338日 | +188日 | 翌年10月3日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工・寒中 |
| 12月1日 | 約326日 | +176日 | 翌年10月21日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
8月着工が延びて、5月着工が早い理由
8月に着工すると、工事の途中で積雪期(12〜4月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えます)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約346日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。
5月に着工すると、天候で止まる工程は5〜10月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均13.5日で、延びは約30日で済みます。西和賀町で雨の日が少ないのは5〜6月・8月、多いのは12〜2月です。
西和賀町の1mm以上の雨の日は年201日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に13番目(雨の日が多いほう)です。岩手県の27市区町村の中では多い順に1番目で、県内平均(年126日)より75日多くなっています。
西和賀町で鉄骨造の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
鉄骨建方 止まる条件: 10mm以上の雨・強風・積雪 | 休 | 休 | 休 | 休 | 4.6 | 4.4 | 6.9 | 5.9 | 5.5 | 6.1 | 10.8 | 休 | 44日+休5か月 |
コンクリート/掘削・外構 止まる条件: 10mm以上の雨・積雪 | 休 | 休 | 休 | 休 | 4.5 | 4.3 | 6.8 | 5.8 | 5.3 | 6 | 10.8 | 休 | 44日+休5か月 |
塗装・防水・シーリング 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温 | 休 | 休 | 休 | 休 | 13 | 11.8 | 14.7 | 13.2 | 13.4 | 14.9 | 20.5 | 休 | 102日+休5か月 |
西和賀町の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「湯田」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 24.1 | 21 | 18.7 | 14.3 | 13 | 11.8 | 14.7 | 13.2 | 13.4 | 14.9 | 19.1 | 23.2 | 201日 |
10mm以上の雨の日 | 8.6 | 5.3 | 4.7 | 4.3 | 4.5 | 4.3 | 6.8 | 5.8 | 5.3 | 6 | 7.9 | 9.6 | 73日 |
30mm以上の大雨の日 | 0.4 | 0.2 | 0.3 | 0.5 | 0.7 | 1.3 | 2.3 | 2.3 | 1.5 | 1.4 | 1 | 0.7 | 12.6日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 0.2 | 0.3 | 0.2 | 0.3 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | 2日 |
積雪10cm以上の日 | 30.9 | 28.3 | 30.6 | 15.3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3.9 | 21.4 | 130日 |
最高気温(平均) ℃ | 0.4 | 1.5 | 5.2 | 12.2 | 18.9 | 22.5 | 25.7 | 27.2 | 23.1 | 16.8 | 9.7 | 2.8 | |
最低気温(平均) ℃ | -5.9 | -5.7 | -3.2 | 0.9 | 7.3 | 12.8 | 17.6 | 18.5 | 14.1 | 7 | 0.9 | -3.2 | |
冬日 最低気温0℃未満 | 30.3 | 27.6 | 27.3 | 12 | 0.3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.6 | 12.9 | 27.6 | 139日 |
降水量 mm | 207 | 151 | 136 | 115 | 132 | 145 | 223 | 213 | 169 | 179 | 204 | 230 | 2104mm |
西和賀町で5月に着工した場合の鉄骨造の工程表(天候込み)
鉄骨造(S造)新築の標準工程(18工程)を、西和賀町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 5月着工 | 8月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 仮設・準備 | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| 山留め・掘削 | 10mm以上の雨・積雪 | 10日 | 12日 | 12日 |
| 杭工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 12日 | 14日 | 15日 |
| 基礎・地中梁 | 10mm以上の雨・積雪 | 23日 | 27日 | 28日 |
| アンカーボルト | 10mm以上の雨・積雪 | 5日 | 6日 | 6日 |
| 鉄骨建方 | 10mm以上の雨・強風・積雪 | 15日 | 18日 | 19日 |
| 本締め・検査 | 10mm以上の雨・強風・積雪 | 6日 | 8日 | 7日 |
| デッキ・床コン | 10mm以上の雨・積雪 | 16日 | 20日 | 20日 |
| 外壁(ALC等) | 1mm以上の雨・積雪 | 20日 | 35日 | 待ち含む 201日 |
| 電気設備 | 天候の影響は小さい | 40日 | 40日 | 40日 |
| 給排水・空調 | 天候の影響は小さい | 40日 | 40日 | 40日 |
| 防水工事 | 1mm以上の雨・積雪・低温 | 10日 | 17日 | 待ち含む 177日 |
| 建具・サッシ | 1mm以上の雨・積雪 | 15日 | 26日 | 待ち含む 185日 |
| 内装下地 | 天候の影響は小さい | 20日 | 20日 | 20日 |
| 内装仕上げ | 天候の影響は小さい | 15日 | 15日 | 15日 |
| 外構工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 20日 | 25日 | 24日 |
| 検査・是正 | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| 引渡し | 天候の影響は小さい | 2日 | 2日 | 2日 |
西和賀町で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨(東北北部地方: 6月15日ごろ〜7月28日ごろ)
東北北部地方の梅雨入りは平年6月15日ごろ、梅雨明けは7月28日ごろです。鉄骨造は工期が長いため、どの月に着工しても天候で止まる工程が梅雨の時期にかかります。西和賀町の6月の1mm以上の雨の日は平年11.8日、7月は14.7日です。
- 台風(東北への接近 年2.7回)
東北への台風の接近は平年で年2.7回、最も多いのは9月(0.9回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。鉄骨造は工期が長いため、どの月に着工しても外の工程がこの時期にかかります。
- 冬の寒さと雪
12〜4月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えるため、外の工事は止める前提で計算しています。11月は最高気温が10℃に届かない日が多く、朝の霜や結露が乾くのを待つため、1日に塗れる時間が短くなります。月平均気温が4℃以下になる12〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。
- 夏の暑さ
真夏日(最高気温30℃以上)は年12日、猛暑日はほとんどありません。
- 強風(日最大風速10m/s以上: 年2日)
近くの「横手」観測所では、日最大風速が10m/s以上の日が年2日あり、多いのは4月・1〜2月です。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。
鉄骨造と天候の関係(どの地域でも共通)
鉄骨の建方はクレーン作業です。強風(10分間の平均風速が10m/s以上)のときはクレーン作業を中止する決まり(クレーン等安全規則)があり、風の強い地域・季節ほど建方の日数が延びます。
高力ボルトの本締めや溶接は雨天に弱く、鋼材が濡れているときは作業できません。
デッキプレートへの床コンクリート打設は、強い雨の日を避けます。冬は寒中コンクリート、真夏は暑中コンクリートとしての対策が必要です。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
鉄骨造(S造)新築の標準工程(150日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。西和賀町で5月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 西和賀町で鉄骨造をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、3〜5月に着工すると工期が短く済みます(5月着工で約180日)。反対に8月着工は約346日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は150日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
西和賀町では、着工月によって30〜30日、平均で約30日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に20%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 梅雨の時期に鉄骨造はできますか?
できますが、雨で止まる日が増えます。西和賀町の6月の1mm以上の雨の日は平年11.8日で、6月1日に着工すると工期は約342日(晴天なら150日)の見込みです。東北北部地方の梅雨明けは平年7月28日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。
Q. 冬(12〜2月)でも鉄骨造はできますか?
西和賀町では12〜4月は積雪のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約294日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 西和賀町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「湯田」(標高250m)の平年値です。
- 風(日最大風速10m/s以上の日数)は、約19.1km離れた「横手」の平年値です。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「鉄骨造(S造)新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
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お客様への説明資料、ブログ、見積書の補足などに自由にお使いください。引用するときは、出典として下のリンクを添えてください(元データは気象庁の平年値です)。


