工事と天候 | 東京都小笠原村

小笠原村で鉄骨造(S造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期

東京都小笠原村で鉄骨造(S造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(父島観測所)で試算しました。晴天が続けば150日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら1月着工で約166日、7月着工で約171日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ5日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・父島観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
150日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
1月 → 約166日
いちばん延びる着工月
7月 → 約171日

着工月ごとの工期の目安(小笠原村・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(150日)雨・強風などで延びる分
  • 1月着工166日
  • 2月着工167日
  • 3月着工166日
  • 4月着工167日
  • 5月着工168日
  • 6月着工169日
  • 7月着工171日
  • 8月着工170日
  • 9月着工168日
  • 10月着工168日
  • 11月着工167日
  • 12月着工166日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約166日+16日6月15日ごろ—
2月1日約167日+17日7月17日ごろ台風
3月1日約166日+16日8月13日ごろ台風
4月1日約167日+17日9月14日ごろ台風・暑中
5月1日約168日+18日10月15日ごろ台風・暑中
6月1日約169日+19日11月16日ごろ台風・暑中
7月1日約171日+21日12月18日ごろ台風・暑中
8月1日約170日+20日翌年1月17日ごろ台風・暑中
9月1日約168日+18日翌年2月15日ごろ台風・暑中
10月1日約168日+18日翌年3月16日ごろ台風・暑中
11月1日約167日+17日翌年4月15日ごろ—
12月1日約166日+16日翌年5月14日ごろ—

7月着工が延びて、1月着工が早い理由

7月に着工すると、天候で止まる工程を7〜12月に行うことになります。この時期の小笠原村は1mm以上の雨の日が月平均9.8日あり、強風の日も合わせると、鉄骨建方の作業は月に4.9日ほど止まる計算です。その結果、晴天の場合より約21日延びます。

1月に着工すると、天候で止まる工程は1〜6月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均8.2日で、延びは約16日で済みます。小笠原村で雨の日が少ないのは2月・6〜7月、多いのは9〜11月です。

小笠原村の1mm以上の雨の日は年108日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に668番目(雨の日が少ないほう)です。東京都の16市区町村の中では多い順に10番目で、県内平均(年116日)より8日少なくなっています。

小笠原村で鉄骨造の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
鉄骨建方
止まる条件: 10mm以上の雨・強風・積雪
4.74.65.24.95.743.15.35.45.45.25.159日
コンクリート/掘削・外構
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
1.91.62.33.14.43.2233.33.43.63.235日
塗装・防水・シーリング
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温
8.76.97.98.410.17.47.69.310.911.410.49.3108日

小笠原村の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「父島」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
8.76.97.98.410.17.47.69.310.911.410.49.3108日
10mm以上の雨の日
1.91.62.33.14.43.2233.33.43.63.235日
30mm以上の大雨の日
0.40.30.511.510.70.91.21.31.3111.1日
強風の日
日最大風速10m/s以上
33.23.121.50.91.22.62.42.31.82.126日
最高気温(平均)
℃
20.720.521.723.425.628.530.430.329.928.625.922.7
最低気温(平均)
℃
15.815.416.818.821.424.425.626.125.724.421.618.2
降水量
mm
645276113152112801231441421361031296mm

小笠原村で1月に着工した場合の鉄骨造の工程表(天候込み)

鉄骨造(S造)新築の標準工程(18工程)を、小笠原村の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
1月2月3月4月5月6月
仮設・準備
☂山留め・掘削
☂杭工事
☂基礎・地中梁
☂アンカーボルト
☂鉄骨建方
☂本締め・検査
☂デッキ・床コン
☂外壁(ALC等)
電気設備
給排水・空調
☂防水工事
☂建具・サッシ
内装下地
内装仕上げ
☂外構工事
検査・是正
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら1月着工7月着工
仮設・準備天候の影響は小さい5日5日5日
山留め・掘削10mm以上の雨・積雪10日11日11日
杭工事10mm以上の雨・積雪12日13日13日
基礎・地中梁10mm以上の雨・積雪23日24日25日
アンカーボルト10mm以上の雨・積雪5日5日6日
鉄骨建方10mm以上の雨・強風・積雪15日18日18日
本締め・検査10mm以上の雨・強風・積雪6日7日7日
デッキ・床コン10mm以上の雨・積雪16日17日18日
外壁(ALC等)1mm以上の雨・積雪20日27日32日
電気設備天候の影響は小さい40日40日40日
給排水・空調天候の影響は小さい40日40日40日
防水工事1mm以上の雨・積雪・低温10日14日16日
建具・サッシ1mm以上の雨・積雪15日21日24日
内装下地天候の影響は小さい20日20日20日
内装仕上げ天候の影響は小さい15日15日15日
外構工事10mm以上の雨・積雪20日23日22日
検査・是正天候の影響は小さい5日5日5日
引渡し天候の影響は小さい2日2日2日

小笠原村で工程表を組むときの季節の注意

  • 台風(伊豆諸島・小笠原への接近 年5.4回)

    伊豆諸島・小笠原への台風の接近は平年で年5.4回、最も多いのは9月(1.5回)です。接近が平年0.5回以上の月は7〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。鉄骨造でこの時期に外の工程がかかるのは、2〜10月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    冬日(最低気温0℃未満)はほとんどなく、冬でも外の工事を進めやすい地域です。

  • 夏の暑さ

    真夏日(最高気温30℃以上)は年68日、猛暑日はほとんどありません。6〜10月は月平均気温が25℃を超え、暑中コンクリートとしての対策(打込み温度の管理・散水養生など)が必要な時期の目安です。

  • 強風(日最大風速10m/s以上: 年26日)

    小笠原村では、日最大風速が10m/s以上の日が年26日あり、多いのは1〜3月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に166番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。

鉄骨造と天候の関係(どの地域でも共通)

鉄骨の建方はクレーン作業です。強風(10分間の平均風速が10m/s以上)のときはクレーン作業を中止する決まり(クレーン等安全規則)があり、風の強い地域・季節ほど建方の日数が延びます。

高力ボルトの本締めや溶接は雨天に弱く、鋼材が濡れているときは作業できません。

デッキプレートへの床コンクリート打設は、強い雨の日を避けます。冬は寒中コンクリート、真夏は暑中コンクリートとしての対策が必要です。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

鉄骨造(S造)新築の標準工程(150日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。小笠原村で1月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 小笠原村で鉄骨造をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、3月・12〜1月に着工すると工期が短く済みます(1月着工で約166日)。反対に7月着工は約171日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は150日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

小笠原村では、着工月によって16〜21日、平均で約18日延びる計算です。晴天の工期に12%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 冬(12〜2月)でも鉄骨造はできますか?

できます。小笠原村の12〜2月の1mm以上の雨の日は月平均8.3日で、1月1日に着工した場合の工期は約166日です。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 小笠原村の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「父島」(標高3m)の平年値です。市内にはほかに南鳥島・母島の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
  • 積雪の観測がない地点です。1月の平均気温が3℃以上と温暖なため、積雪で工事が止まる日はないものとして計算しています。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「鉄骨造(S造)新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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