立山町でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期
富山県立山町でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(立山芦峅観測所)で試算しました。晴天が続けば210日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら3月着工で約280日、6月着工で約372日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ92日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・立山芦峅観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(立山町・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工336日梅雨台風冬季休工
- 2月着工305日梅雨台風冬季休工
- 3月着工280日梅雨台風
- 4月着工349日梅雨台風冬季休工
- 5月着工352日梅雨台風冬季休工
- 6月着工372日梅雨台風冬季休工
- 7月着工370日梅雨台風冬季休工寒中
- 8月着工356日梅雨台風冬季休工寒中
- 9月着工353日梅雨台風冬季休工寒中
- 10月着工360日梅雨台風冬季休工寒中
- 11月着工360日梅雨台風冬季休工寒中
- 12月着工353日梅雨台風冬季休工寒中
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約336日 | +126日 | 12月2日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 2月1日 | 約305日 | +95日 | 12月2日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 3月1日 | 約280日 | +70日 | 12月5日ごろ | 梅雨・台風 |
| 4月1日 | 約349日 | +139日 | 翌年3月14日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 5月1日 | 約352日 | +142日 | 翌年4月16日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 6月1日 | 約372日 | +162日 | 翌年6月6日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工 |
| 7月1日 | 約370日 | +160日 | 翌年7月4日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工・寒中 |
| 8月1日 | 約356日 | +146日 | 翌年7月21日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工・寒中 |
| 9月1日 | 約353日 | +143日 | 翌年8月18日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工・寒中 |
| 10月1日 | 約360日 | +150日 | 翌年9月24日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工・寒中 |
| 11月1日 | 約360日 | +150日 | 翌年10月25日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工・寒中 |
| 12月1日 | 約353日 | +143日 | 翌年11月17日ごろ | 梅雨・台風・冬季休工・寒中 |
6月着工が延びて、3月着工が早い理由
6月に着工すると、工事の途中で積雪期(1〜2月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えます)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約372日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。
3月に着工すると、天候で止まる工程は3〜11月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均14.5日で、延びは約70日で済みます。立山町で雨の日が少ないのは5〜6月・8月、多いのは7月・12〜1月です。
立山町の1mm以上の雨の日は年192日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に33番目(雨の日が多いほう)です。富山県の10市区町村の中では多い順に3番目で、県内平均(年187日)より5日多くなっています。
立山町でRC造の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
コンクリート/掘削・外構 止まる条件: 10mm以上の雨・積雪 | 休 | 休 | 16.8 | 7 | 5.7 | 7.3 | 9.5 | 7.5 | 7.3 | 7.4 | 8.9 | 18.8 | 96日+休2か月 |
塗装・防水・シーリング/外壁・下地・洗浄 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温 | 休 | 休 | 22.4 | 14.6 | 11.5 | 12.7 | 17.3 | 13 | 14.2 | 13.7 | 16.9 | 25 | 161日+休2か月 |
立山町の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「立山芦峅」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 21.9 | 17.2 | 16.9 | 14.5 | 11.5 | 12.7 | 17.3 | 13 | 14.2 | 13.7 | 16.9 | 22.2 | 192日 |
10mm以上の雨の日 | 11.2 | 8.3 | 7.9 | 6.9 | 5.7 | 7.3 | 9.5 | 7.5 | 7.3 | 7.4 | 8.9 | 13.2 | 101日 |
30mm以上の大雨の日 | 2.5 | 1.1 | 1.2 | 1.5 | 1.4 | 2.1 | 3.5 | 3.2 | 3.5 | 2.7 | 1.7 | 2.8 | 27.2日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0日 |
積雪10cm以上の日 | 24.5 | 24.9 | 12 | 0.1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 9.7 | 71日 |
最高気温(平均) ℃ | 3.5 | 4.3 | 8.4 | 15.2 | 20.4 | 23.3 | 27.2 | 28.8 | 24.4 | 18.8 | 13.1 | 6.8 | |
最低気温(平均) ℃ | -3.6 | -4.1 | -1.3 | 4.1 | 9.8 | 14.7 | 19.1 | 19.8 | 15.7 | 9.5 | 3.7 | -0.8 | |
猛暑日 最高気温35℃以上 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.2 | 0.4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.6日 |
冬日 最低気温0℃未満 | 26.6 | 25 | 18.8 | 3.1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1.7 | 17.5 | 93日 |
降水量 mm | 292 | 206 | 218 | 184 | 163 | 215 | 361 | 278 | 274 | 283 | 237 | 356 | 3067mm |
立山町で3月に着工した場合のRC造の工程表(天候込み)
RC造 マンション・ビル新築の標準工程(19工程)を、立山町の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 3月着工 | 6月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 仮設・準備 | 天候の影響は小さい | 7日 | 7日 | 7日 |
| 山留め・掘削 | 10mm以上の雨・積雪 | 15日 | 29日 | 20日 |
| 杭工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 15日 | 26日 | 20日 |
| 基礎躯体 | 10mm以上の雨・積雪 | 30日 | 38日 | 42日 |
| 1F躯体 | 10mm以上の雨・積雪 | 25日 | 32日 | 33日 |
| 2F躯体 | 10mm以上の雨・積雪 | 25日 | 34日 | 33日 |
| 3F躯体 | 10mm以上の雨・積雪 | 25日 | 35日 | 33日 |
| 電気設備 | 天候の影響は小さい | 65日 | 65日 | 65日 |
| 給排水・衛生 | 天候の影響は小さい | 63日 | 63日 | 63日 |
| 建具・サッシ | 1mm以上の雨・積雪 | 25日 | 45日 | 待ち含む 134日 |
| 外壁・タイル | 1mm以上の雨・積雪 | 35日 | 64日 | 待ち含む 165日 |
| 空調・換気 | 天候の影響は小さい | 60日 | 60日 | 60日 |
| 屋上防水 | 1mm以上の雨・積雪・低温 | 10日 | 17日 | 23日 |
| 内装下地 | 天候の影響は小さい | 25日 | 25日 | 25日 |
| 内装仕上げ | 天候の影響は小さい | 23日 | 23日 | 23日 |
| 外構工事 | 10mm以上の雨・積雪 | 25日 | 35日 | 31日 |
| 美装・クリーニング | 天候の影響は小さい | 5日 | 5日 | 5日 |
| 検査・是正 | 天候の影響は小さい | 4日 | 4日 | 4日 |
| 引渡し | 天候の影響は小さい | 1日 | 1日 | 1日 |
立山町で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨(北陸地方: 6月11日ごろ〜7月23日ごろ)
北陸地方の梅雨入りは平年6月11日ごろ、梅雨明けは7月23日ごろです。RC造は工期が長いため、どの月に着工しても天候で止まる工程が梅雨の時期にかかります。立山町の6月の1mm以上の雨の日は平年12.7日、7月は17.3日です。
- 台風(北陸への接近 年2.8回)
北陸への台風の接近は平年で年2.8回、最も多いのは9月(1回)です。接近が平年0.5回以上の月は7〜9月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。RC造は工期が長いため、どの月に着工しても外の工程がこの時期にかかります。
- 冬の寒さと雪
1〜2月は積雪10cm以上の日が月の半分を超えるため、外の工事は止める前提で計算しています。3月・12月は最高気温が10℃に届かない日が多く、朝の霜や結露が乾くのを待つため、1日に塗れる時間が短くなります。月平均気温が4℃以下になる12〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。
- 夏の暑さ
猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年0.6日、8月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。
RC造と天候の関係(どの地域でも共通)
コンクリートの打設は強い雨の日を避けて計画します。打設中に雨が降ると、表面の仕上がりや強度に影響します。
日平均気温が4℃以下になる時期は「寒中コンクリート」、25℃を超える時期は「暑中コンクリート」として、配合・養生の対策が必要です(日本建築学会 JASS 5)。どちらも型枠の存置期間や管理の手間が増えます。
躯体工事は1フロアごとの繰り返しなので、雨で1回の打設が延びると、その後のすべての階が後ろにずれます。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
RC造 マンション・ビル新築の標準工程(210日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。立山町で3月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 立山町でRC造をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、1〜3月に着工すると工期が短く済みます(3月着工で約280日)。反対に6月着工は約372日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は210日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
立山町では、着工月によって70〜70日、平均で約70日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に33%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 梅雨の時期にRC造はできますか?
できますが、雨で止まる日が増えます。立山町の6月の1mm以上の雨の日は平年12.7日で、6月1日に着工すると工期は約372日(晴天なら210日)の見込みです。北陸地方の梅雨明けは平年7月23日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。
Q. 冬(12〜2月)でもRC造はできますか?
立山町では1〜2月は積雪のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約336日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 立山町の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「立山芦峅」(標高379m)の平年値です。
- 「立山芦峅」は雨量のみの観測所のため、気温は約10.9km離れた「上市」の平年値を、標高差で補正(100mにつき0.65℃)して使っています。
- 風(日最大風速10m/s以上の日数)は、約10.9km離れた「上市」の平年値です。
- 積雪は、約17.5km離れた「猪谷」の平年値です。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「RC造 マンション・ビル新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
このデータを紹介・引用する
お客様への説明資料、ブログ、見積書の補足などに自由にお使いください。引用するときは、出典として下のリンクを添えてください(元データは気象庁の平年値です)。


