栗原市でマンション大規模修繕に向く時期と、天候で延びる工期
宮城県栗原市でマンション大規模修繕をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(築館観測所)で試算しました。晴天が続けば120日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら2月着工で約165日、9月着工で約196日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ31日の差が出ます。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・築館観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期の目安(栗原市・平年並みの天候)
毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。
- 1月着工169日
- 2月着工165日梅雨
- 3月着工165日梅雨台風
- 4月着工169日梅雨台風
- 5月着工173日梅雨台風
- 6月着工172日梅雨台風
- 7月着工169日梅雨台風
- 8月着工165日台風
- 9月着工196日台風冬季休工
- 10月着工195日台風冬季休工
- 11月着工196日冬季休工
- 12月着工179日冬季休工
| 着工 | 工期の目安 | 晴天との差 | 完了の目安 | 重なる時期 |
|---|---|---|---|---|
| 1月1日 | 約169日 | +49日 | 6月18日ごろ | — |
| 2月1日 | 約165日 | +45日 | 7月15日ごろ | 梅雨 |
| 3月1日 | 約165日 | +45日 | 8月12日ごろ | 梅雨・台風 |
| 4月1日 | 約169日 | +49日 | 9月16日ごろ | 梅雨・台風 |
| 5月1日 | 約173日 | +53日 | 10月20日ごろ | 梅雨・台風 |
| 6月1日 | 約172日 | +52日 | 11月19日ごろ | 梅雨・台風 |
| 7月1日 | 約169日 | +49日 | 12月16日ごろ | 梅雨・台風 |
| 8月1日 | 約165日 | +45日 | 翌年1月12日ごろ | 台風 |
| 9月1日 | 約196日 | +76日 | 翌年3月14日ごろ | 台風・冬季休工 |
| 10月1日 | 約195日 | +75日 | 翌年4月12日ごろ | 台風・冬季休工 |
| 11月1日 | 約196日 | +76日 | 翌年5月14日ごろ | 冬季休工 |
| 12月1日 | 約179日 | +59日 | 翌年5月27日ごろ | 冬季休工 |
9月着工が延びて、2月着工が早い理由
9月に着工すると、工事の途中で低温期(1月は日中の最高気温の平均が5℃未満)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約196日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。
2月に着工すると、天候で止まる工程は2〜7月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均10日で、延びは約45日で済みます。栗原市で雨の日が少ないのは11月・1〜2月、多いのは7〜9月です。
栗原市の1mm以上の雨の日は年118日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に505番目(ほぼ全国の中くらい)です。宮城県の17市区町村の中では多い順に4番目で、県内平均(年111日)より7日多くなっています。
栗原市で大規模修繕の作業が止まる日数(月別)
工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。
| 工程の種類 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
塗装・防水・シーリング 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温 | 休 | 11.1 | 10.1 | 9.3 | 9.8 | 10.5 | 13.9 | 11.7 | 11.7 | 9.4 | 8.7 | 11.2 | 117日+休1か月 |
外壁・下地・洗浄 止まる条件: 1mm以上の雨・積雪 | 13 | 11.1 | 10.1 | 9.3 | 9.8 | 10.5 | 13.9 | 11.7 | 11.7 | 9.4 | 8.7 | 11.2 | 130日 |
足場の組立・解体 止まる条件: 強風・30mm以上の大雨・積雪 | 7.3 | 6.1 | 2.8 | 1.9 | 1.3 | 1.2 | 1.7 | 1.6 | 1.8 | 1.3 | 0.9 | 3.8 | 32日 |
栗原市の月別の天候(平年値)
気象庁アメダス「築館」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。
| 要素 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年間 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1mm以上の雨の日 | 8 | 7.2 | 9.2 | 9.3 | 9.8 | 10.5 | 13.9 | 11.7 | 11.7 | 9.4 | 8.6 | 9 | 118日 |
10mm以上の雨の日 | 1.1 | 0.9 | 2.6 | 3.1 | 3.6 | 4.4 | 5.8 | 4.4 | 4.3 | 3.4 | 2.1 | 1.2 | 37日 |
30mm以上の大雨の日 | 0.2 | 0.1 | 0.4 | 0.5 | 1 | 1.2 | 1.7 | 1.5 | 1.6 | 1.2 | 0.5 | 0.2 | 10.1日 |
強風の日 日最大風速10m/s以上 | 0.5 | 0.9 | 1.2 | 1.4 | 0.3 | 0 | 0 | 0.1 | 0.2 | 0.1 | 0.3 | 0.6 | 6日 |
積雪10cm以上の日 | 6.8 | 5.3 | 1.3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.1 | 3.1 | 17日 |
最高気温(平均) ℃ | 4.1 | 5.2 | 9.3 | 15.6 | 20.9 | 24 | 27.1 | 28.6 | 24.9 | 19.3 | 13 | 6.7 | |
最低気温(平均) ℃ | -4.7 | -4.4 | -1.8 | 2.9 | 9.4 | 14.6 | 18.8 | 19.8 | 15.5 | 8.3 | 1.9 | -2.4 | |
猛暑日 最高気温35℃以上 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.3 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1.3日 |
冬日 最低気温0℃未満 | 29.5 | 26.5 | 23.3 | 6.9 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.3 | 9.6 | 25.4 | 122日 |
降水量 mm | 42 | 35 | 73 | 87 | 112 | 134 | 185 | 152 | 166 | 131 | 63 | 50 | 1231mm |
栗原市で2月に着工した場合の大規模修繕の工程表(天候込み)
マンション大規模修繕の標準工程(10工程)を、栗原市の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。
工程ごとの「止まる条件」と日数
| 工程 | 止まる条件 | 晴天なら | 2月着工 | 9月着工 |
|---|---|---|---|---|
| 準備・仮設足場 | 強風・30mm以上の大雨・積雪 | 12日 | 15日 | 13日 |
| 下地調査・補修 | 1mm以上の雨・積雪 | 23日 | 35日 | 35日 |
| タイル補修 | 1mm以上の雨・積雪 | 25日 | 37日 | 36日 |
| シーリング打替 | 1mm以上の雨・積雪・低温 | 25日 | 36日 | 35日 |
| 外壁塗装 | 1mm以上の雨・積雪・低温 | 30日 | 44日 | 44日 |
| 屋上・バルコニー防水 | 1mm以上の雨・積雪・低温 | 35日 | 52日 | 待ち含む 86日 |
| 鉄部塗装 | 1mm以上の雨・積雪・低温 | 20日 | 30日 | 待ち含む 62日 |
| 共用部改修 | 天候の影響は小さい | 20日 | 20日 | 20日 |
| 足場解体 | 強風・30mm以上の大雨・積雪 | 7日 | 7日 | 8日 |
| 検査・是正 | 天候の影響は小さい | 8日 | 8日 | 8日 |
栗原市で工程表を組むときの季節の注意
- 梅雨(東北南部地方: 6月12日ごろ〜7月24日ごろ)
東北南部地方の梅雨入りは平年6月12日ごろ、梅雨明けは7月24日ごろです。大規模修繕で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは2〜7月に着工した場合です。栗原市の6月の1mm以上の雨の日は平年10.5日、7月は13.9日です。
- 台風(東北への接近 年2.7回)
東北への台風の接近は平年で年2.7回、最も多いのは9月(0.9回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。大規模修繕でこの時期に外の工程がかかるのは、3〜10月に着工した場合です。
- 冬の寒さと雪
1月は日中の最高気温の平均が5℃を下回り、塗装・防水・シーリングはできない時期として扱っています。2〜3月・12月は最高気温が10℃に届かない日が多く、朝の霜や結露が乾くのを待つため、1日に塗れる時間が短くなります。積雪10cm以上の日は年16.6日あり、12〜3月は雪で外の工事が止まる日があります。
- 夏の暑さ
猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年1.3日、7〜8月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。
- 強風(日最大風速10m/s以上: 年6日)
栗原市では、日最大風速が10m/s以上の日が年6日あり、多いのは2〜4月です(風を観測している全国712市区町村のうち、多い順に354番目)。高所の作業やクレーン作業は、10分間の平均風速が10m/s以上になると中止します。
大規模修繕と天候の関係(どの地域でも共通)
大規模修繕は足場の設置期間が3〜4か月と長く、外壁補修・シーリング・塗装・防水という雨に弱い工程が続きます。梅雨と台風の時期をどこに挟むかで、工期と居住者の負担が変わります。
シーリング材や塗料は低温・高湿度で硬化不良を起こします。冬に外壁塗装が重なる計画では、1日の作業時間が短くなる分も見込みます。
台風が近づくと、足場のメッシュシートをたたむなどの養生作業が必要になり、その前後も作業が止まります。
この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る
マンション大規模修繕の標準工程(120日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。栗原市で2月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。
よくある質問
Q. 栗原市で大規模修繕をするなら、何月に始めるのがよいですか?
平年並みの天候なら、2〜3月・8月に着工すると工期が短く済みます(2月着工で約165日)。反対に9月着工は約196日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は120日です。
Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?
栗原市では、着工月によって45〜53日、平均で約48日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に40%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。
Q. 梅雨の時期に大規模修繕はできますか?
できますが、雨で止まる日が増えます。栗原市の6月の1mm以上の雨の日は平年10.5日で、6月1日に着工すると工期は約172日(晴天なら120日)の見込みです。東北南部地方の梅雨明けは平年7月24日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。
Q. 冬(12〜2月)でも大規模修繕はできますか?
栗原市では1月は低温のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約169日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 栗原市の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「築館」(標高25m)の平年値です。市内にはほかに駒ノ湯・鴬沢の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
- 積雪は、約17.2km離れた「古川」の平年値です。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「マンション大規模修繕」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)
このデータを紹介・引用する
お客様への説明資料、ブログ、見積書の補足などに自由にお使いください。引用するときは、出典として下のリンクを添えてください(元データは気象庁の平年値です)。


