工事と天候 | 宮城県栗原市

栗原市でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築に向く時期と、天候で延びる工期

宮城県栗原市でRC造(鉄筋コンクリート造)の新築をするとき、着工する月によって工期がどれだけ変わるかを、気象庁の平年値(築館観測所)で試算しました。晴天が続けば210日で終わる標準工程は、平年並みの天候なら10月着工で約244日、8月着工で約264日かかる計算です。着工月の選び方だけで、およそ20日の差が出ます。

データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年・築館観測所)を加工 / 更新日 2026-10-28

晴天が続けば
210日(標準工程)
いちばん早く終わる着工月
10月 → 約244日
いちばん延びる着工月
8月 → 約264日

着工月ごとの工期の目安(栗原市・平年並みの天候)

毎月1日に着工した場合に、雨・強風・積雪で作業が止まる日を見込んで、終わるまでに何日かかるかを計算しました。

晴天なら(210日)雨・強風などで延びる分冬季(積雪・低温)の待ちを含む延び
  • 1月着工249日
  • 2月着工250日
  • 3月着工247日
  • 4月着工245日
  • 5月着工245日
  • 6月着工246日
  • 7月着工248日
  • 8月着工264日
  • 9月着工248日
  • 10月着工244日
  • 11月着工245日
  • 12月着工250日
着工工期の目安晴天との差完了の目安重なる時期
1月1日約249日+39日9月6日ごろ梅雨・台風・寒中
2月1日約250日+40日10月8日ごろ梅雨・台風・寒中
3月1日約247日+37日11月2日ごろ梅雨・台風
4月1日約245日+35日12月1日ごろ梅雨・台風
5月1日約245日+35日12月31日ごろ梅雨・台風
6月1日約246日+36日翌年2月1日ごろ梅雨・台風
7月1日約248日+38日翌年3月4日ごろ梅雨・台風
8月1日約264日+54日翌年4月20日ごろ台風・冬季休工・寒中
9月1日約248日+38日翌年5月5日ごろ台風・冬季休工・寒中
10月1日約244日+34日翌年5月31日ごろ台風・寒中
11月1日約245日+35日翌年7月2日ごろ梅雨・寒中
12月1日約250日+40日翌年8月6日ごろ梅雨・台風・寒中

8月着工が延びて、10月着工が早い理由

8月に着工すると、工事の途中で低温期(1月は日中の最高気温の平均が5℃未満)にかかります。この期間は外の工事を止めて春を待つ前提のため、終わるまでに約264日かかります。冬の間も雪囲いや仮設の屋根で施工する場合は、これより短くなります。

10月に着工すると、天候で止まる工程は10〜5月に収まります。この時期の1mm以上の雨の日は月平均8.8日で、延びは約34日で済みます。栗原市で雨の日が少ないのは11月・1〜2月、多いのは7〜9月です。

栗原市の1mm以上の雨の日は年118日で、観測所のある全国881市区町村のうち多い順に505番目(ほぼ全国の中くらい)です。宮城県の17市区町村の中では多い順に4番目で、県内平均(年111日)より7日多くなっています。

栗原市でRC造の作業が止まる日数(月別)

工程の種類ごとに、平年並みの天候で1か月に何日くらい作業できないかの目安です。「休」は積雪や低温のため、その月は外の工事を止める前提の月です。

工程の種類1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
コンクリート/掘削・外構
止まる条件: 10mm以上の雨・積雪
7.763.83.13.64.45.84.44.33.42.24.253日
塗装・防水・シーリング
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪・低温
休11.110.19.39.810.513.911.711.79.48.711.2117日+休1か月
外壁・下地・洗浄
止まる条件: 1mm以上の雨・積雪
1311.110.19.39.810.513.911.711.79.48.711.2130日

栗原市の月別の天候(平年値)

気象庁アメダス「築館」観測所の1991〜2020年の平均です。日数は「その条件になった日が1か月に平均何日あるか」を表します。

要素1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月年間
1mm以上の雨の日
87.29.29.39.810.513.911.711.79.48.69118日
10mm以上の雨の日
1.10.92.63.13.64.45.84.44.33.42.11.237日
30mm以上の大雨の日
0.20.10.40.511.21.71.51.61.20.50.210.1日
強風の日
日最大風速10m/s以上
0.50.91.21.40.3000.10.20.10.30.66日
積雪10cm以上の日
6.85.31.300000000.13.117日
最高気温(平均)
℃
4.15.29.315.620.92427.128.624.919.3136.7
最低気温(平均)
℃
-4.7-4.4-1.82.99.414.618.819.815.58.31.9-2.4
猛暑日
最高気温35℃以上
0000000.3100001.3日
冬日
最低気温0℃未満
29.526.523.36.9000000.39.625.4122日
降水量
mm
4235738711213418515216613163501231mm

栗原市で10月に着工した場合のRC造の工程表(天候込み)

RC造 マンション・ビル新築の標準工程(19工程)を、栗原市の平年並みの天候で並べ直したものです。点線の枠が晴天続きの場合、色の付いたバーが雨などで止まる日を見込んだ期間です。

工程
10月11月12月1月2月3月4月5月
仮設・準備
☂山留め・掘削
☂杭工事
☂基礎躯体
☂1F躯体
☂2F躯体
☂3F躯体
電気設備
給排水・衛生
☂建具・サッシ
☂外壁・タイル
空調・換気
☂屋上防水
内装下地
内装仕上げ
☂外構工事
美装・クリーニング
検査・是正
引渡し
平年並みの天候での期間晴天が続いた場合☂ 天候で止まる工程

工程ごとの「止まる条件」と日数

工程止まる条件晴天なら10月着工8月着工
仮設・準備天候の影響は小さい7日7日7日
山留め・掘削10mm以上の雨・積雪15日17日17日
杭工事10mm以上の雨・積雪15日17日17日
基礎躯体10mm以上の雨・積雪30日33日35日
1F躯体10mm以上の雨・積雪25日29日28日
2F躯体10mm以上の雨・積雪25日32日27日
3F躯体10mm以上の雨・積雪25日32日28日
電気設備天候の影響は小さい65日65日65日
給排水・衛生天候の影響は小さい63日63日63日
建具・サッシ1mm以上の雨・積雪25日39日41日
外壁・タイル1mm以上の雨・積雪35日54日58日
空調・換気天候の影響は小さい60日60日60日
屋上防水1mm以上の雨・積雪・低温10日16日待ち含む 47日
内装下地天候の影響は小さい25日25日25日
内装仕上げ天候の影響は小さい23日23日23日
外構工事10mm以上の雨・積雪25日28日28日
美装・クリーニング天候の影響は小さい5日5日5日
検査・是正天候の影響は小さい4日4日4日
引渡し天候の影響は小さい1日1日1日

栗原市で工程表を組むときの季節の注意

  • 梅雨(東北南部地方: 6月12日ごろ〜7月24日ごろ)

    東北南部地方の梅雨入りは平年6月12日ごろ、梅雨明けは7月24日ごろです。RC造で、天候で止まる工程がこの期間に重なるのは11〜7月に着工した場合です。栗原市の6月の1mm以上の雨の日は平年10.5日、7月は13.9日です。

  • 台風(東北への接近 年2.7回)

    東北への台風の接近は平年で年2.7回、最も多いのは9月(0.9回)です。接近が平年0.5回以上の月は8〜10月。台風が近づくと、足場のシートをたたむ・資材を固定するといった準備と後片付けで、前後の日も作業が止まります。RC造でこの時期に外の工程がかかるのは、12〜10月に着工した場合です。

  • 冬の寒さと雪

    1月は日中の最高気温の平均が5℃を下回り、塗装・防水・シーリングはできない時期として扱っています。2〜3月・12月は最高気温が10℃に届かない日が多く、朝の霜や結露が乾くのを待つため、1日に塗れる時間が短くなります。月平均気温が4℃以下になる12〜3月にコンクリートを打つ場合は、寒中コンクリートとしての保温養生が必要になる時期の目安です(JASS 5の考え方。正式には旬ごとの日平均気温で判断します)。積雪10cm以上の日は年16.6日あり、12〜3月は雪で外の工事が止まる日があります。

  • 夏の暑さ

    猛暑日(最高気温35℃以上)は平年で年1.3日、7〜8月に集中します。屋根や外壁の作業は日中を避けて朝夕に寄せる日が出るため、その分の余裕を見ておきます。

RC造と天候の関係(どの地域でも共通)

コンクリートの打設は強い雨の日を避けて計画します。打設中に雨が降ると、表面の仕上がりや強度に影響します。

日平均気温が4℃以下になる時期は「寒中コンクリート」、25℃を超える時期は「暑中コンクリート」として、配合・養生の対策が必要です(日本建築学会 JASS 5)。どちらも型枠の存置期間や管理の手間が増えます。

躯体工事は1フロアごとの繰り返しなので、雨で1回の打設が延びると、その後のすべての階が後ろにずれます。

この工程表をもとに、自分の現場の工程表を作る

RC造 マンション・ビル新築の標準工程(210日)は、Excelのテンプレートとして無料でダウンロードできます(登録不要)。栗原市で10月以外に着工する場合は、上の表の「晴天との差」くらいの予備日を工程表に入れておくと、雨で延びても引渡し日がずれにくくなります。

よくある質問

Q. 栗原市でRC造をするなら、何月に始めるのがよいですか?

平年並みの天候なら、4〜5月・10月に着工すると工期が短く済みます(10月着工で約244日)。反対に8月着工は約264日と最も長くなります。晴天が続いた場合の標準工期は210日です。

Q. 雨で延びる分は、工程表に何日くらい見込めばいいですか?

栗原市では、着工月によって34〜40日、平均で約37日延びる計算です(冬季休工にかかる着工月を除く)。晴天の工期に18%前後の予備日を足しておくと、実際の天候に近い工程表になります。

Q. 梅雨の時期にRC造はできますか?

できますが、雨で止まる日が増えます。栗原市の6月の1mm以上の雨の日は平年10.5日で、6月1日に着工すると工期は約246日(晴天なら210日)の見込みです。東北南部地方の梅雨明けは平年7月24日ごろなので、急がない工事なら梅雨明け後に回すのも一つの方法です。

Q. 冬(12〜2月)でもRC造はできますか?

栗原市では1月は低温のため、外の工事は止める前提で計算しています。1月に着工すると、春まで待って約249日かかる見込みです。雪囲いや仮設の上屋で冬も施工する方法もありますが、費用と手間が増えます。

計算方法と出典

  • 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
  • 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
  • 栗原市の値は、市区町村内にある気象庁のアメダス観測所「築館」(標高25m)の平年値です。市内にはほかに駒ノ湯・鴬沢の観測所があり、標高や地形によって値は変わります。
  • 積雪は、約17.2km離れた「古川」の平年値です。
  • 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
  • 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
  • 工程と日数は、コウテイの「RC造 マンション・ビル新築」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。

データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)

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