東京都でマンション大規模修繕に向く時期と工期|市区町村別の比較
東京都の16市区町村について、マンション大規模修繕の標準工程(晴天なら120日)が平年並みの天候で何日かかるかを、着工月ごとに計算しました。都内の中央値で見ると、11月着工が約144日で最も早く、5月着工は約174日と最も延びます。市区町村ごとに最も早い着工月は違い、11月になるところが最も多く(11市区町村)、12か月の平均工期が短いのは練馬区(154.6日)、長いのは八丈町(201.3日)です。
データ: 気象庁の平年値(1991〜2020年)を加工 / 更新日 2026-10-28
着工月ごとの工期(東京都の16市区町村)
毎月1日に着工した場合の工期を、都内の市区町村ごとに平年並みの天候で計算し、その中央値と幅をまとめました。
- 1月着工154日(144〜206)
- 2月着工162日(149〜203)
- 3月着工171日(154〜200)
- 4月着工173日(154〜198)
- 5月着工174日(155〜196)
- 6月着工173日(158〜197)
- 7月着工168日(160〜200)
- 8月着工162日(157〜203)
- 9月着工155日(151〜211)
- 10月着工148日(143〜213)
- 11月着工144日(137〜206)
- 12月着工147日(138〜205)
市区町村ごとの早い着工月・延びる着工月
市区町村名から、月別の詳しい試算と天候込みの工程表に進めます。
| 市区町村 | 早く終わる | 延びる | 12か月平均 |
|---|---|---|---|
| 練馬区練馬(51m)・雨の日 年103日 | 11月(138日) | 6月(172日) | 154.6日 |
| 千代田区東京(25m)・雨の日 年103日 | 11月(141日) | 3月(165日) | 155.3日 |
| 府中市府中(59m)・雨の日 年107日 | 11月(140日) | 5月(170日) | 156.7日 |
| 青梅市青梅(155m)・雨の日 年109日 | 11月(137日) | 5月(175日) | 157.3日 |
| 世田谷区世田谷(35m)・雨の日 年110日 | 11月(142日) | 5月(168日) | 157.8日 |
| 江戸川区江戸川臨海(5m)・雨の日 年104日 | 11月(144日) | 3月(168日) | 157.8日 |
| 小笠原村父島(3m)・雨の日 年108日 | 1月(153日) | 8月(166日) | 157.8日 |
| 八王子市八王子(123m)・雨の日 年108日 | 11月(140日) | 5月(177日) | 159.3日 |
| 奥多摩町小河内(530m)・雨の日 年115日 | 11月(138日) | 5月(182日) | 160.7日 |
| 檜原村小沢(420m)・雨の日 年114日 | 11月(143日) | 5月(180日) | 162.2日 |
| 大田区羽田(6m)・雨の日 年104日 | 11月(153日) | 3月(179日) | 165.9日 |
| 新島村新島(29m)・雨の日 年124日 | 5月(166日) | 2月(175日) | 169.5日 |
| 大島町大島北ノ山(38m)・雨の日 年117日 | 11月(165日) | 5月(181日) | 172.8日 |
| 神津島村神津島(138m)・雨の日 年125日 | 6月(179日) | 1月(205日) | 188.8日 |
| 三宅村三宅坪田(20m)・雨の日 年146日 | 6月(195日) | 10月(206日) | 200.3日 |
| 八丈町八丈島(151m)・雨の日 年166日 | 4月(190日) | 10月(213日) | 201.3日 |
東京都で大規模修繕の工程表を組むときの注意
- 梅雨(関東甲信地方: 6月7日ごろ〜7月19日ごろ)
東京都を含む関東甲信地方の梅雨入りは平年6月7日ごろ、梅雨明けは7月19日ごろです。大規模修繕の天候で止まる工程がこの期間に重なるのは、都内の多くの市区町村で2〜7月に着工した場合です。
- 台風(関東甲信への接近 年3.3回)
関東甲信への台風の接近は平年で年3.3回、多いのは8〜10月です。足場や屋根の工程がこの時期にかかる場合は、養生と片付けの日を工程表に見込んでおきます。
- 冬の工事
東京都の観測所のある市区町村では、積雪や低温で外の工事を止める前提の月はありませんでした。冬は雨の日が少ない地域も多く、大規模修繕の工期が延びにくい時期になることがあります。
大規模修繕と天候の関係(どの地域でも共通)
大規模修繕は足場の設置期間が3〜4か月と長く、外壁補修・シーリング・塗装・防水という雨に弱い工程が続きます。梅雨と台風の時期をどこに挟むかで、工期と居住者の負担が変わります。
シーリング材や塗料は低温・高湿度で硬化不良を起こします。冬に外壁塗装が重なる計画では、1日の作業時間が短くなる分も見込みます。
台風が近づくと、足場のメッシュシートをたたむなどの養生作業が必要になり、その前後も作業が止まります。
よくある質問
Q. 東京都で大規模修繕をするなら、何月に始めるのがよいですか?
都内の市区町村の中央値では、11月着工が約144日で最も早く終わります(晴天なら120日)。ただし市区町村によって違い、最も早い着工月が11月になるところが最も多くなっています。市区町村ごとの詳しい試算は、上の表から確認できます。
Q. 東京都で雨の予備日は何日くらい見込めばいいですか?
着工月の中央値で見ると、晴天の工期に対して24〜54日ほど延びます。雨の多い市区町村や、梅雨・台風・冬にかかる着工月は、さらに余裕を見ておくと安心です。
計算方法と出典
- 天候の値は、気象庁ホームページ「平年値(統計期間1991〜2020年)」のアメダス月別平年値・梅雨入りと梅雨明けの平年値・台風の平年値(気象庁 平年値のダウンロード)を、コウテイが市区町村ごとに整理・加工したものです。平年値は30年間の平均で、その年の天候を予報するものではありません。
- 「1mm以上の雨の日」は日降水量が1mm以上の日で、雪の日も含みます。「強風の日」は日最大風速(10分間平均風速の1日の最大)が10m/s以上の日です。
- 「作業が止まる日」は、工程ごとに止まる条件(例: 塗装は1mm以上の雨、建方は雨と強風、解体は30mm以上の大雨と強風)を決め、その日数を月の日数で割った割合を1日ごとに当てはめて計算しています。雨・風・雪が別々の日に起きると仮定しているため、実際より少し長めに出ることがあります。
- 積雪10cm以上の日が月の半分を超える月は外の工事を止める(冬季休工)、日中の最高気温の平均が5℃未満の月は塗装・防水をしない、という前提です。雪囲いや仮設の上屋、採暖をして冬も施工する場合はこの限りではありません。
- 工程と日数は、コウテイの「マンション大規模修繕」標準テンプレート(晴天なら何日かの目安)を使っています。現場の規模・人数・仕様で実際の工期は変わります。
データ更新日: 2026-10-28(平年値の統計期間: 1991〜2020年)


