先行→後続の依存関係
工程どうしの「これが終わってから次」という順序を、サイドパネルの先行工程で設定し、チャート上の矢印として見える化する手順をまとめます。設定する場所、赤い矢印が出たときの直し方、日付は自動では動かないという仕様、印刷と共有での見え方まで一通り分かります。
1. 設定は「後続の工程」から行う
工程バーか左端の工程名をクリックすると、画面の右に「工程の詳細」パネルが開きます。依存関係はこのパネルの下のほう、「先行工程(この工程より前に完了)」という見出しの枠で設定します。大切なのは、必ず後から始まる側(後続)の工程を選んだうえで、その前に終わっているべき工程にチェックを入れることです。先行側を開いて後続を指定する欄はありません。チェックは何件でも入れられ、見出しの右に「3件」のように選択数が表示されます。枠の中は一覧がスクロールする作りなので、工程が多いときは枠内でホイールを回して探してください。変更はその場で保存され、間違えたら Ctrl+Z で戻せます。パネルは右上の✕か Esc キーで閉じます。
2. 引かれる矢印の見え方と消し方
チェックを入れると、先行工程のバーの右端から後続工程のバーの左端へ、直角に折れた線が自動で引かれます。通常の依存はグレーの点線で、先端に矢頭が付きます。線はチャートに重ねて描かれているだけなので、クリックしたりドラッグしたりはできません。消したいときは後続側のパネルでチェックを外します。行を並べ替えれば矢印も追従し、先行が下の行にあれば線は上へ向かって伸びます。依存を一つも設定していない工程表では線そのものが描かれないため、矢印が見当たらないときは、まずチェックが入っているかを確かめてください。目盛が細かいと線が短く重なって読みにくいので、「表示」メニューの「目盛を拡大」で広げると見やすくなります。
3. 赤い実線=順序の矛盾サイン
後続の開始日が先行の終了日より前の日付になっている場合だけ、線がグレーの点線から赤い実線に変わり、少し太く描かれます。矢頭も赤くなります。逆に、先行の終了日と後続の開始日が同じ日であれば警告は出ないので、引き継ぎを同日に置く一般的な組み方はそのまま使えます。赤が出たときの直し方は三通りあり、後続のバーを右へドラッグする、パネルの開始日欄に日付を直接入力する、行を右クリックして「1日右へシフト」や「1日伸ばす」を使う、のいずれかです。一日単位で細かく詰めたいときは右クリックのシフトが確実です。日付が正しくなった瞬間に、線はグレーの点線へ戻ります。
4. 日付は自動では動かない
コウテイの依存関係は、順序を目で確かめる可視化と、矛盾の検知までを受け持ちます。先行工程のバーをドラッグして後ろへずらしても、後続の工程が自動で追いかけて動くことはありません。ですから雨天順延などで先行が延びたときは、赤くなった矢印を手がかりに、影響する後続を自分でドラッグして詰め直す運用になります。裏を返せば、意図しないところで日程が勝手に書き換わる心配はなく、確定済みの工程を守ったまま調整できます。また、依存をたどって最長経路を割り出すクリティカルパスの自動計算は、現時点では備えていません。重点管理したい工程は★の重要工程と併用して目立たせておくと運用しやすくなります。
5. うまく設定できないときの確認
「他の工程がありません」と表示される場合は、その工程表にまだ工程が一本しかない状態です。先に Ctrl+Enter で工程を追加してから設定してください。チェックを入れたのに矢印が見えないときは、選択している工程が後続側かどうか、そして先行に選んだ工程のバーが画面の表示範囲に入っているかを確かめます。先行に指定していた工程を削除した場合、その矢印は自動的に消えます。後続側の設定に選択の残りが出ることはありますが、表示や印刷には影響しません。なお、AをBの先行、BをAの先行と互い違いに指定する操作も止められません。循環しないよう、実際の施工順どおりに一方向で結んでください。
6. 依存は「外せない順序」だけに絞る
設定できるからといって全工程を数珠つなぎにすると、本来は並行できる作業まで直列に見えてしまい、赤い矢印が出っぱなしになって警告の意味が薄れます。張るべきなのは「これが終わらないと物理的に始められない」関係だけです。基礎の養生を終えてからの躯体、先行配線を終えてからのボード張り、足場を建ててからの塗装といった外せない順序に絞ると、遅れが出たときにどこまで波及するかが一目で読めます。屋根が架かった後の内装と外装のように並行で進む工種には依存を張らないほうが、工期を素直に表現できます。まずは各工種で一本ずつ、外せない前提だけを結ぶところから始めるのが失敗の少ない使い方です。
7. 印刷・共有・データ持ち出しでの扱い
矢印は Ctrl+P で開く A3印刷プレビューの紙面にも描かれます。ただし工程数や工期に応じてページが分割されたとき、先行と後続が別のページに載ってしまうと、そのページには線が引かれません。依存を紙で見せたい工程どうしは、なるべく同じページに収まる並び順にしておくと確実です。共有リンクを開いた閲覧者の画面にも矢印は表示されますが、閲覧側にサイドパネルはないため設定は変えられません。データの持ち出しには注意が必要で、CSV出力の列に先行工程は含まれません。依存関係ごと控えを残したいときは「ファイル」→「JSON書き出し」を使ってください。CSV/Excel取込で作った工程にも依存は付かないので、取り込んだ後に設定します。
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❓ よくある質問
Q. 先行工程を設定すると、後続の日程も自動でずれますか?
いいえ、日付が自動で動くことはありません。矢印による順序の可視化と、後続が先行より前に始まっている場合の赤い警告表示までが機能です。先行が延びたときは、赤くなった矢印を目印に後続のバーをドラッグするか、行を右クリックして「1日右へシフト」で自分で詰め直してください。
Q. 矢印が赤い実線になりました。何が起きていますか?
後続の開始日が、先行の終了日より前の日付になっている状態です。先行の終了日と後続の開始日が同じ日であれば警告は出ないので、後続を一日以上後ろへずらすか、先行の終了日を前へ縮めれば、グレーの点線に戻ります。パネルの日付欄に直接入力しても直せます。
Q. 矢印を直接クリックして消せますか?
いいえ。矢印はチャートに重ねて描かれた表示専用の線で、クリックやドラッグは受け付けません。消すときは後続の工程を選び、サイドパネルの「先行工程」で該当のチェックを外してください。なお依存関係はCSV出力の列に含まれないため、設定ごと控えを残すならJSON書き出しを使います。